おっぱいを出したおじさんと果実
近道を知っている
たしかここを右に曲がり路地裏へ入り、そのまま真っ直ぐ突き進めば病院につくはずだ
計算では5〜6分で到着できる
とにかく今は急いでたけるを病院へ連れて行く事が先決だ
たとえ俺の太もものがパンパンだったとしても…ティンポイなオーバーレイしていたとしても。
「ペニーやめろ…このままじゃお前の太ももが…」
「だまってろ」
「なぁ…覚えてるか?ペニー…ガキの頃よくこの路地裏で遊んだよ…なぁガハァ」
「喋るなって言ってんだろ!!」
やめろ…やめてくれ…これ以上は喋らないでくれ
「楽しかったよなぁ…あん時はぁ…ぐぅ…う…うぅはぁ…」
頼むから…
「今まで…ありがとな…」
これで最後だなんて…言わないでくれ
「間に合わなんだ…」
背後から声が聞こえる…
「残念だねぇ…」
…誰だよ…もうどうでもいい…たけるはもう居ないんだ
「君の友達だったんだろう?」
うるさい…だまっててくれ…たけると二人きりにさせてくれ…
「わしの乳首も昔はよく伸びた…」
うるさい…乳首の話はよしてくれ
「前世紀の頃は最大で6メートルも伸びたものだ」
頼む…よしてくれ
「けど痛かったわ…あれ」
頼む…よしてくれ…頼むから…
「だからハサミでちょん切ったのよ」
うそだろ…そんな…
「すげー痛くてさ」
うん…
「二週間くらいは痛みで風呂にも入れなかったわ…」
うわぁ…
「だからティクビの果実食べたのよ…」
ティクビの果実?
「どんなティク病でも治してしまう万能の果実だよ」
それって…
「そう…ワシはそれで乳首改善させたの」
その果実は…どこに…?
「南のほう」
たける助かるかな…
「さぁな…それは自分の目で確かめるんだ……っな」
うん…うん…俺…その果実探す旅に出るよ
まだ希望はある…たけるは助かるかもしれない…
こうしてペニーの長い長い旅が始まったのであった。