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信号待ち

作者: 栗屋凜

信号待ち 空を眺める

自分の声は 君にもう届かない


諦めた筈のモノほど

僕の後をついて来るんだ



信号が青に変わって

みんながぞろぞろと道を渡る


みんなで同じ道を歩けたら

不安も少しは

減るんじゃないかなぁ

とか考える



後ろめたさも

みんなで背負えたら

もっと楽なのに





街は変わらないように見えて

少しずつ古びていく


僕らもそうなのかな



神様は何を考えているんだろう


美しくもないし

優しくもないし

ヨゴレたものを

受け入れる勇気もない


なのに

生きる意味はあるのかな



泣きたくなった

怖くなった

壊れかけた




ある時気づいた

車も人もみんな

バラバラの道を進んでいく



生まれてから死ぬまで

同じ道をきた人たちなんかいなくて

みんな迷いながら来た



“迷わないように”

優しい気持ちが

地図を作り出して

それでも進むのが怖いときもある



先に生きた人が

いろんな道標を残して

この世を旅立った


だからこそ僕は

目をしっかり開いて

進んで行かなくちゃ





泣かないで

僕と一緒に今

信号を渡ろう



赤から青に変わったら

僕は君の背中を押すから

心配しなくて良いんだよ



不安だろう

僕もそうだ

それはずっと変わらないまま

僕は大人になった




嘘もついたし

負けたこともあった


それでも僕自身に

しがみついて生きてきた




信号待ち

みんな違っていて

みんな同じ



震えてないで

僕と手をつないで


さぁ、行こう





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