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第一話「目覚め」

第一話を急降下爆撃しました。

 目が覚めた。今僕がどんな状況に置かれているのかがわからなかった。多分墜落してたと思う…


息を荒げながら周りを見渡すと、ボロボロになっていている。僕はベルトを外し、ポッドからでるといきなり魂が抜けたように身体が前に倒れた。


体中が痛い――—


でも顔を見上げるとすべての激痛が魔法のように消し飛んだように感じた。

故郷のモンタナとそっくりだ。あたり一面に広がる緑の海のような大草原。近くには見慣れた広大な原生林が奥深く続いている。そして世界の果てまで伸びる雲一つない大空。


もう一つのビッグスカイカントリーのように感じた。ここに似たところで両親と三つ上のソフィアお姉ちゃんと一緒に牧場で牛と犬たちとで遊んだことを思い出した。


僕は立ち上がって深く大きく鼻の底から空気を取り入れた。凄く美味しい。本当にモンタナの味に似ている。コンクリートや硫黄の臭いは一切存在してなかった。


でもここはモンタナじゃない…そもそも地球ですらない。僕はそう思った瞬間激しい孤独と悲しみと合わせて酷く絶望して地面に横たわった。


「ママ…パパ…ソフィアお姉ちゃん…会いたいよぉ…会いたいよぉ…」


泣きながら必死にお願いをしたけれど、応えてきたのは風と揺れる草の音だけだった。もう家族とは会えない――そんな残酷な現実をいやいや受け止め、起き上がった。


まずは腰から外骨格スーツの故障があるかを確認。何の異常もないみたいだ。

バックパック(50kgあるが外骨格スーツのおかげ軽々と持てる)やボディーアーマーのポーチに何を持ち込んだのかを改めて確認してみる。


四十五発入りのマガジンが六個合成レーション(チューブ1本で1食分)、止血スプレー、自己縫合パッチ、ナノ包帯、鎮痛剤、覚醒剤、感染防止アンプル、折りたたみ式ホログラムマップ端末、多目的ドローン、グレネード、武器予備部品、その他もろもろ。


大半は僅かに損傷はあるが、合成レーションは耐久力が低いのか食べ物としての機能がなくなってしまった。どうしたものか。



すると、お腹が「ご飯を早くくれ!」と言わんばかりにゴロゴロと鳴らしてきた。食料がなければ元も子もない、早く見つけないと。


しばらく歩いていると約10m先に小さい動物が現れた。雪のように白くモフモフのウサギのようだけど短いミュールジカのみたいな角が生えている。思わず「…かわいい」と漏らした。


でも、あの子を殺さないといけない。そうしないと僕が空腹で死んじゃうから―――モンタナでの狩りのことを思い出した。確か八歳だったはず…厳格なパパが狩りの仕方を身体がボロボロになるまで叩き込まれて、ライフルの撃ち方、皮の剥ぎ方、動物の基本行動、そしてすべての命に対する尊敬と敬意を脳裏に焼き付けた。


僕はストックを折り畳んだM72Aアサルトライフルを展開し構え、二倍サイト越しにウサギの顔に標準を正確に定めた。ウサギが僕に気付いたかのように振り向くと引き金を引き一発発射される。


横に倒れ、さっきまで生きていた小さな命はもうなくなっていた。


僕は「ごめんなさい…」と静かに謝罪した後十字を切った。そしてコンバットナイフで内臓を避け、食用部分の肉だけをとる。その血が罪悪感の色だと思いながら。


星空がいっぱい散らばる夜が訪れ、僕は近くの森に入って多く集めた木の枝でメタルマッチをつかって火を起こした。まだ残っていた生肉をコンバットナイフに刺し、直火焼きをした(電子コンロよりも断然こっちの方が美味しい)。よく焼けたので、僕はそれを口にしモグモグと食べた。


バックパックの奥から密かに隠していた青いリボンが結ばれている小さな熊のぬいぐるみを取り出した。僕の一生の相棒、ローレンス!生まれた時からずっと一緒にいて、今は少しボロボロだけど凄く大切で大好きな存在。


「ねぇローレンス…僕、これからが凄く不安。でもね、ローレンスが一緒にいるなら僕は全然怖くない。ローレンスといれば僕はこの世界でも生きていけるよ…大好きだよローレンス、おやすみ。」と撫でながら言った。


それからして、僕は銃とローレンスを抱えたまま、明日この未知なる新しい世界で生き残るために深い眠りについた。


夢でいっぱい遊ぼうね、僕のかわいいローレンス…


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― 新着の感想 ―
作品の完成度が非常に高いですが括弧が少しやかましいです。
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