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第9話 いざ、目的地へ

アストラルまでは大体3週間ほどかかる。

なので私は、シュン君に剣術や基本知識について教えることにした。

朝から夕方ごろはアストラルへ移動。そして夜は剣術だ。

最初の頃はシュン君はすぐに疲れてしまい、あまりできなかったが、1週間がたった頃には少しずつだが長い時間できるようになっていた。

「こうですか?」

「違う。右足はもう少し後ろに下げるんだ」

基本的にはシュン君が素振りをしたりするのを私が見て、問題点を指摘するのだが何日かに1回は私と模擬稽古をする

「はぁぁぁぁ」

「遅い!!もっと力を込めて」

まだまだ剣の振る速度も遅く、力が弱い。しかし稽古をしていると気づいたことがあった。

「シュン君」

「はい、、なんでしょうか」

汗まみれで息継ぎをしているシュン君が答える。

「昔、剣を振っていたことはあるか?」

「記憶がないので、わからないです」

「そうだよな」

それは、成長速度が早いことだ。まだ体が成長しきってないから、スピードや力はないが細かい足捌きや剣を振る時の体の使い方がどんどん上手くなっている。

「もしかしたら、君は才能があるかもしれん」

「そんなことないですよ...」

シュン君はそう思っているようだが、私は才能があると思う。

また移動中は基本知識について教えたあげた。

「魔術師は基本的に魔力を使って、魔法を使うんだ。だから森とかの魔力が多いところでは、威力も大幅に大きくなる。」

「ん?でもそうなら、魔力が少ない場所だと、強い威力の魔法は使えないのですか」

「いい質問だ!魔術師の人は体内に多くの魔力を持っているから問題はないんだ。もちろん普通の人も持っているよ」

「じゃあイレイスさんは魔法を使わないのはなぜですか」

「使わないんじゃなくて、使えないんだ。私は生まれつき、魔力が少なくてすぐに魔力が切れてしまうからな。」

大体、こんな感じで教えている。たまに私でも知らないことを聞かれるがそのときは、はぶらかして答えている。私ももっと知らないとな。

そんな感じで私たちは約3週間、過ごしたのだった。




「見えてきたぞ!シュン君」

私たちの目の前に大きな町と、広大な青い水平線が見えてきた。

王都よりも大きさも、人の量も少ないが、それでも発展している方だとは思う。

「あれがアストラルですか?」 

「そうだ。綺麗だろ」

「はい!」

アルストラは別名、水の町と言われる。

近くに海が広がっており、そこら中に水が流れている

昔、本で読んだとき行ってみたかった町でもある。


「行こうか、シュン君」

こうしてついに私たちはアルストラに到着するのだった。

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