表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/67

第22話 少年の生活

僕の1日は朝早くから始まる。

「んー」

ベットから降りて、体を伸ばす。体を屈伸させて、腕を上にあげる。

「よし!」

これが僕のお決まりの朝の行動である。昨日の筋肉の痛みがあるか、不調なところはあるか、それを確かめるために毎日やっている。

そして、イレイスさんの部屋のドアを開けて、外に出る。僕、個人の部屋はもちろんあるが、寝るときは一緒に寝てもらっている。そっちの方が眠りやすいのだ。

「今日の予定は〜特にないかな」

手に持っている小さなノートを持って予定を確認する。イレイスさんには、「そんなことしなくていいぞ」とは言われたけど、こっちの方が僕は好きだから1週間の予定を書き入れている。

「次は〜食事だな」

こうして、食事を作り終えたらイレイスさんを起こしに行く。日中はしっかりしているイレイスさんだけど、朝がとても苦手らしい。大体、僕が起こさないと昼頃まで寝ている。

「イレイスさん!起きてください。朝ですよ」

「んん?」

「もう朝か...おはようシュン君」

「おはようございます!」

窓を開けて、換気をする。イレイスさんは換気をするとき、いつも少し嫌そうな顔をする。寒いのが嫌なんだろうな。



こうして身支度を終えたあとはイレイスさんに稽古をつけてもらう。週に3回はやっている。

「おりゃ!!」

「おう!いい太刀筋だか」

「うげ」

いつも、負けてしまう。いや勝てるとは思っていないが、悔しいものは悔しい。

「もう少し、振る時は右手を上にした方がいい。力が入りやすくなるからな。お疲れ様」

稽古が終わると問題点を教えてもらう。実際それを意識してやると、上達している...気がする。

それに加えて、終わった後は頭をよしよししてくれる。恥ずかしいけど嬉しい。


それが終わると自由時間になる。大体いつもイレイスさんと町に出るか、家でのんびりするが今回は1人で町に行く。イレイスさんも誘ったが、冒険者ギルドのマスターから召集されたらしくて行けないようだ。なので町までは一緒に行き、そこで解散した。



「どうしようかな〜」

この町にきてから約2ヶ月半が経ち、気になるところは全部行った気がする。冒険者ギルド、漁港、森の中、気になるお店、行けるところは行った気がする。

「お、シュン君じゃないか」

隣のお店から女性の声が聞こえる。

「あ、サライアさん!」

この女性はサライアさん。この町で野菜や果物を売っている。僕もよくイレイスさんと来ている。

「あれ、今日はミリスさんと一緒じゃないんだね」

「予定があるらしいので、今日は1人です」

「もしかして、今暇なんじゃない?」

あれ、バレちゃってる。そんな顔に出ているのかな。

「暇なら、少しお手伝いして欲しいんだけど」

......お手伝いか。何をするかはわからないけど、丁度暇だからいいか。

「喜んで!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ