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第10話 冒険者登録

アストラル

別名水の町と呼ばれている。大陸の南側に位置しており、周りには山や海が広がっている。自然豊かな土地を生かした物資を他の町に輸出して町を発展させてきた。


「町に着きましたけど、最初はどうしますか?」

私達は木やレンガを使い作られた町並みを歩きながら話している

「そうだな、拠点を探したいと言いたいところだか、先に冒険者ギルドに行こうか」

「冒険者ギルドですか。何故ですか?」

冒険者ギルドに行きたい理由は何個かあるが、1番の理由は身分を変えるためである。商人ギルドなどの場所でも変えることは出来るが、やはり慣れている冒険者ギルドが最適だと思う。

「それはな、新しい冒険者カードを作ろうと思っているからだ。」

「...?でももうイレイスさんは持っているじゃないですか」

「確かにそうだが、正体を隠して過ごすには冒険者カードを変える必要があるんだ。」

「そうなんですね!それじゃあ行きましょうか」

こうしてシュン君に連れられて冒険者ギルドに向かうことにした。


「ここですね」

「そうだ」

目の前には周りの建物より大きい白い建物があった。

王都よりも、全体的に小さいが白色の石材を使っており、風景にあっていて綺麗だと思う。

扉を開けると、たくさんの屈強な男達がはなしていたり、落ち着いた女性が待ち受けをしていた。壁にはたくさんのクエスト用紙が貼られている。


「とりあえず、受付をしようか。」

私達は人の間を潜り、目の前の受付をしている女性に話しかける。耳が長いということはエルフだな。

「今回はどのような要件で?」

「あぁ。私とこの子の冒険者登録を頼みたい。」

「了解しました。それでは登録の仕方を話しますね」

正直、登録の仕方などは覚えているがシュン君は初めてだからいいだろう。

「まず、お名前と年齢を教えてください」

「わかった。私の名前はミリス、19歳でこっちの子はシュンで14歳だ。」

「ありがとうございます。」

エレフの女性が紙に情報を書いている。この情報が冒険者カードに記載されるのだ。

「それではお次にパーティー登録はいたしますか?」

「パーティー登録か...」

パーティーには少しトラウマがある。昔組んでいたがあの事件で解散したときのメンバーの顔を今もはっきり覚えている。...まぁしなくていいか。

「パーティー登録は...」

「お願いします!!」

「え?!」

シュン君が机の上で体を前のめりにして言った。

「いいですよね!イレ...ミリスさん!」

「も、もちろんだ」

まさかこんなにもシュン君が興味があるとは思ってもみなかった。でもシュン君がそうしたいなら別にいいだろう。

「了解しました。少しお待ちください」

目の前の水晶に私達の情報を登録しているようだ。

「ん?」

手が引っ張られた感覚を感じ、下を向くとシュン君と目が合った。何かあったのだろうかと思いしゃがんでみると、シュン君が耳打ちをしてきた。

「名前変えたのですね。」

「そうだ。身分を変えるためにな。だからこれからはミリスと呼んでくれ。」

「...はい。でも2人しかいないときはイレイスさんと呼んでもいいですか?」

「もちろんいいぞ」

そう言うとシュン君はにっこり笑った。

「登録終わりました」

女性は2枚の冒険者カードを差し出してきた。そこには私達の名前などが刻まれている。

「それではこちらをお受け取りください」

「はい」

「まずはランク1からです。クエストを達成するほどランクが上がっていくので頑張ってください!」

懐かしいなこの色。初めて冒険者になったときもここからだったな。茶色か...頑張らないとな。

「行こうか、シュン君」

こうして、私達は無事に身分を隠して冒険者になることができた。次は拠点探しだな。

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