表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩壊世界とぽんこつラジオ  作者: ナタデ 小町【・△・】
1章【崩壊都市トウキウ】編
6/12

5話【回収の速いフラグ】

 先程の場所からそこそこ離れ、5階建ての廃ビルの屋上。僕たち三人はそこで、小さな作戦会議をしていた。

「くそぉ…!何処にいやがるぅ!?ぜってぇに見つけて謝らせる!いや!それだけじゃない!弁償金もたんまり頂く!馬車と馬!いったい何万したと思ってんだ!」

「何万したの?」

「15万だよ!!15万!!!」

 訂正しよう。1人はバックパックから取り出したナイトビジョン双眼鏡を片手に屋上から辺りを見回すことに命を懸けている。そのため、話し合っているのは僕とゼファーだけだ。

「さて、どうしましょうか?ブレス様」

「うーん、難しい所だよねぇ。場所さえ分かれば簡単なんだけど、あいにくこの薄暗い状況じゃ、朝までここで足止めかな?マンホールに関してもコンクリート敷き詰められて塞がってた。ここから下水に入れたら楽だったんだけどね」

 そう。ここに来る道中マンホールを見つけた。その為、いっそ、今の場所からマンホールを通り、下水に入ろうとしたが、マンホールを開けるとともに見えたのは灰色の地面、コンクリートであり、絶望した。それが丁度20分程前の事。


「もうEDENに連絡して、助っ人キャンセルする?」

「心にもないことを…」

「ん、ごめいとー。あー、もー面倒くさいんだけどー…!砲撃無視して突っ切る?」

「敵がどれほど居るのかもわからないのに…ですか?」

「だよねー。…【力】使う?」

 僕の言葉を聞いたゼファーの眉間に、突如として現れるしわ。不快なものを見るかのような表情でゼファーが続ける。

「ギュスターブ様のですか?お言葉ですが、その後はどうするおつもりなのですか?まだここは、敵陣へ入る前の段階です。敵の本陣に入り、【力】が使えなくては意味がないではないですかっ!」

 わぁー…。ですよねぇー。言われると思ったぁ。

 仰るとおりだ。全く反論の余地がない。僕の【力】である【適応】という喰性は非常に便利な反面、とある弱点を持っている。それは、何かというと…。

「そうなんだよねぇ…。すっげぇ疲れるんだよねぇ…。ここで使うわけにはいかんよねぇ!分かってるだよ。だけどさぁー方法がさぁ…「見つけたぁぁぁぁぁ!!!」…!?なになになになに?びっくりしたんだけど!」

 突如として割って入ってきた雄叫びに僕の心臓はしっかり悲鳴を上げた。呼吸の回数をゆったりゆったりと少くし、ティークを見つめる。

「いや、だ!か!ら!見つけたの!大砲っ!!」

「まじか!?でかした!ティーク!こうなればこっちのもんだぁ!やぁー、やっぱりティークだわぁ!こういう時に決めてくれる!さっすがだわー!どこどこ〜?」

 ティークからナイトビジョン双眼鏡を受け取り、周囲を見渡す。

「都合いいなぁ…!いや、別にいいんだけどさぁ…!ほら、そこ、一際でかいビルがあるだろ?」

 まず見つけたのは、ボロッボロに壊れた馬車。良く見れば、砲撃による追撃を食らったのか、更に壊れ度が増している。南無三だ、ティーク。

 そして、そこの近くのビルから6つ程奥のビルへと、目を向ける。辺りのビルの1.5倍程高いそのビルには、旧世界の名残らしき宝石屋の看板が見える。

「見えたか?そこの屋上のすぐ下の階!大砲がいくつか出てる!そこじゃないか!?」

 本来ガラスの存在する場所には苦白の影響かはたまた砲撃の主の仕業かガラスが全て取り除かれ、代わりに見える範囲で4つ程、砲台が見えた。

 それは、今現在も標的を探すようにぐるぐるとその向きを変えている。

「どうですか?」

「うーん、見える所には4つ砲台があって、NOWで動いてる。あの…宝石屋の看板のビルなんだけど、ほら、ゼファーも見てみなよ」

 ゼファーに双眼鏡を投げ渡す。


 さて、場所が割れれば簡単なもので、こちらも好きに作戦を立てられる。

 僕はパン!と1つ手を打ち鳴らし、ティークの視線とゼファーの意識を集める。

「こういう作戦でいこう!」

 ちょっとした逆転劇開幕だ。




 というわけで僕は現在、馬車から20m程離れたビルの路地へと、来ていま〜す。いぇ〜い。v(´∀`*v)ピース。

 ベルトのアタッチメントからラジオを取り外し、左手で持ち手部分をしっかりと握る。続けて、ラジオのハンドル部分を展開して回し始める。このぽんこつラジオは被災の際に懐中電灯としても使える作りになっている。それを利用して今回の作戦を決行する。


 ぎぃぃぃぃぃ…。


 僕がハンドルを回し始めると辺りにモーターの回る音が鳴る。流石に6(むね)先のビルの最上階には聞こえていないだろう。これで聞こえていたら地獄耳にもほどがある。

「よし…そろそろ溜まったかな…?」

 ハンドルをぐるぐると回し始めて5分ほど、ゼファー、ティークも準備ができただろう。

 作戦は至って簡単なもの。

 まず…。


「作戦はこう!まず、僕がこのラジオを使って大砲を引き付ける!」


 ハンドルでエネルギーを貯めたラジオの光に魅せられろ!

「しっ…!」

 ラジオを持つ手を右へと入れ替えて、力いっぱい踏み込んで、勢い良く路地から出る。

 そのまま馬車へと走る。

 そこでラジオのライト昨日のスイッチを押し込む。

 ビルの下から上へ振り上げるように光で照らす。

 幸い、今はまだ早朝の薄暗さが残っている。夜程とまでは言わないが、明かりが目立つのには十分過ぎるほどの暗さだ。そして大砲の所で右へ左へ、どうなっているのかを確認する様に光を当てる。

 直後…。


 ドバンッ!!!

 ティークの馬車にさらなる鉛玉の追撃が入った。

 南無三だ、ティーク。南無三!


 それはそうとして、作戦成功。無事に注目を集められたようだ。後は一度得た注目を外せないようにしてやれば良いだけた。

 拝啓、親愛なるゼファーとティークへ。好きなだけ時間掛けてきていいです。余裕です。心配なく!


 ドバンッ!!!

 ドバンッ!!!

 ドバンッ!!!


 続けて放たれる砲撃を全速力で道路を走る事で避ける。そして、他のビルにも大砲がないか光を当てて確認していく。……大丈夫そうだ。

 となると注目された今のビルの砲撃を避け続ければ良いだけだ。大砲というのは確かに一撃が重く、真正面から相手にするのは困難だが、こういった道路に自動車という壁があると楽なもので…。


 ドバンッ!!!

 

 バゴォ…。


 道路にある自動車に身を隠しながらに逃げ続ける。

 自動車から顔を出すと同時に、最上階へ光を当てる。近くの自動車目掛けて走り、姿勢を低くして、隠れる。この繰り返しで、4つ程度の大砲の砲撃はどうにかなった。

 楽勝だ。こんなに簡単な作戦も中々…。


 ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っっっ!!!!!


 …!?この声、嘘だろ?

 おいおい…流石に大砲と同時に【力】を使わないという状況で相手にするのは…厳しいんだが?

 恐る恐る憂鬱な思いを抱きながら、路上の僕たちが進むべき方向に光を当てる。

 そこには…。

 苦白と同じ、純白で潔白、無色で淡白、妙に美しいがそれ以上に不気味さを持った白く垂れる液体。それが人と同じ頭、胴体、両腕、両足の形を成し、こちらへと歩いて来る。

 べちぁ…。ぐちゃぁ…。ずちゃぁ…。どちゃぁ…。

 しかも一体なんてものじゃない。ひ、ふ、み…ざっと数えただけで10以上。不快な足音を鳴らし、自身の足元に真っ白な水溜りを作り、さながらウォーキング・デッドの如くこちらへ近づく化け物。

 【ヒトガタ】が僕の前へ立ち塞がった。

 拝啓、親愛なるゼファーとティークへ。やっぱりなるはやでお願いします!僕死ぬかもっ!?

ども〜!小町ですぅ〜!

なんやかんやあって何とか戦闘シーン前までこれました!やったね☆

そろそろキャラ達にもちょっとした軸が見え始めましたね!書いてるのは私なんですけど、キャラクターが勝手に動くのはよくあることで、右往左往して、なんとか文にしてます!

でも、こうやってキャラと対話するのが一番楽しいんだよね〜〜〜!

はい!というわけで、今後とも宜しくです!

またね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ