095_ネット炎上に加担するような奴は現実でも攻撃的 #性格 #行動
「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『ネット炎上に加担するような奴は現実でも攻撃的』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はネットを利用しますか?」
「この問いに答えるほとんどの人がイエスと答えるでしょう」
「では、さらに踏み込みます。読者様はネットの荒らしに遭遇したり、自分が荒らしに加担したことはありますか?」
「ネットを利用していたら、荒らしに巻き込まれることもあるでしょう。ですが、自ら荒らしになるのは珍しいかと思います」
「なぜなら、他人のことなんてほとんどの人は、どうでもいいと思っているからです」
「そんなわけでネットの荒らしに加担している人の割合は極少数なんですが、ネットの荒らしに加担する人はどんな人かご存じですか?」
「え? 『匿名だからはっちゃけるのだろ』ですか。なるほどです」
「よく言われていますよね、顔が見えない匿名性が攻撃的な言動を誘発する、という主張ですね。私も知っています」
「本当にそうなのですか? 本当に匿名性が攻撃性を増すのですか?」
「読者様は自信を持って、答えられますか?」
「無理ですよね。特に根拠もなく、メディアの主張を鵜呑みにしているだけですよね。根拠を提示しろ、と言われたら沈黙しませんか?」
「なので、デンマークのオーフス大学の研究者が調べてくれました」
「研究者はアメリカ人とデンマーク人の合計8434人を対象に、インターネット環境における攻撃性を調査しました」
「どうですか? 読者様は巷で囁かれている主張が通ると思いますか? それとも覆ると思いますか?」
「さて、どっちなんでしょうか? とても興味深い研究です」
「研究者はまず、被験者にオンラインとオフラインの両方で攻撃的な言動をしたことがあるかを調査しました」
「過去一ヶ月の間に、政治的な発言をしたか、違反や警告を受けなかったか、友人から忠告されなかったか、などを調査したのです」
「すると、オンラインとオフラインの間には、密接な関係があることが判明しました」
「オフラインで攻撃的な人は、オンラインでも攻撃的だったのです」
「どうやら、匿名性が攻撃性を増す、という主張は真っ向から否定されました」
「元からリアルで攻撃的な人が、ネットでも攻撃しているに過ぎなかったのです!」
「恐ろしい結果ですよ」
「つまり、各種SNSで攻撃的な主張をしている人は実際に会っても攻撃的な可能性が高いです。シンプルに会いたくないです」
「いますよね、芸能人に噛みついたり、会社の不祥事を過剰に叩いたり、店員の態度が悪いと悪評を流したり。これらのアカウントを持っている人は危険です」
「読者様は近づいてはいけません。アカウントをブロックして、スルーが最適解です」
「それに私は言いたい、『あなたは人を非難できるような清廉潔白な人生を送っているのですか?』と」
「こういった他人を攻撃する人は、どうせ大した人生を送っていません。劣等感の表れです」
「要は『構ってちゃん』なんですよ。構うだけ損です」
「自分が幸せなら、他人の幸せを願うものです。それに、どうでもいいことに時間を使うのは、無駄の極みです!」
「すみません、言い過ぎました。てへっ」
「研究者はもう一つ調査を行っています。オンラインの方が議論は白熱するのか? というものです」
「たくさんの人がオフラインより、オンラインの方が議論が白熱するだろう、と考えているからです」
「どうですか? 読者様はオンラインとオフラインでどっちが言い争いが起こると思いますか?」
「路上でカップルが喧嘩しているのを見たらから、オフラインですか?」
「SNSで芸能人が炎上しているから、オンラインですか?」
「どっちも答えとしてありそうですね」
「実は、どちらも同じだったのです」
「オンラインだから、オフラインだからという理由で攻撃性が増すことはありません。どちらも等しく白熱していました」
「ですが、多くの人がオンラインの方が燃えていると答えています。一体、なぜでしょう?」
「その理由は、可視性です」
「単にオンラインの方が人の目に触れる機会が多いからに過ぎません」
「考えてください。読者様がオフラインで口喧嘩をしても、それが広がるのは友人や家族くらいです。極々狭い範囲でしか伝播しません」
「読者様もわざわざ、友人の口喧嘩を広めませんよね」
「対して、オンラインでは不特定多数の人が閲覧します。閲覧だけでなく、拡散することもあります」
「そのため、目立つのです」
「オフラインのより、オンラインの方が攻撃的と感じる理由は、よく目にするから」
「ただ、それだけです」
「いやー、面白い結果ですよ。匿名性というのは全く関係ない、という結果です」
「いかに、普段の生活でバイアスがかかっているか教えてくれる研究です」
「研究者は『攻撃性に事故はない、故意によって起こる。攻撃的な言葉で相手が傷つくことを知っていて、その言動をする』と述べています」
「子供じゃないのですから、相手が傷つくことなど承知でしょう。攻撃の意思を持って、攻撃をしているのです」
「要は、ネットにはルールや管理人が必要、ということです。善意に頼ったネット運営は無理そうです」
「読者様も攻撃的な発言の人には気を付けてください」
「そして、自分が攻撃的な発言をネットでしてないか省みてください。もし、していたら、あなたは友人から攻撃的な人と思われているかもしれません」
「……ふふっ」
「それでは今回のまとめです。ネットの荒らしに加担する人はどんな人なのか調べたぞ」
「すると、ネットで荒らし行為をする人は、現実でも荒らし行為をする人だったぞ」
「匿名性が攻撃的にすることはなく、元から攻撃的な人がオンライン・オフライン構わず攻撃的な言動をするのだぞ」
「何より、荒らしの対策はスルーが一番です」
「荒らしを見かけたら、そっとページを閉じましょう。何もしないくていいのです」
「正義感を発揮しても、相手の火に油を注ぐだけです。勝手に燃えて、勝手に消滅するまで待てばいいのです」
「読者様はご自身が荒らしにならないようにしてくださいね」
「ということで、今回は『ネット炎上に加担するような奴は現実でも攻撃的』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『マッチングアプリで本当に出会える方法』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
The Psychology of Online Political Hostility: A Comprehensive, Cross-National Test of the Mismatch Hypothesis




