069_外交的で収入が低い人は無駄遣いが大好き #お金 #性格
「サミュエル・ジョンソンは『無駄で、希望のない悲しみには、何の知恵もない』と言ったそうな」
「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『外交的で収入が低い人は無駄遣いが大好き』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は無駄遣いをしますか?」
「できればしたくないのが……無駄遣いです。ですが、ついつい無駄遣いをすることも時にはあるでしょう」
「一方で無駄遣いをまったくしない人もいます。羨ましいですよね」
「読者様はどうなんですかね? 無駄遣いをする人ですか? しない人ですか?」
「今回は、どのような人が無駄遣いをするのか調べてくれた研究を紹介したいと思います」
「無駄遣いする人の特徴を知って、今後の生活にお役立ててくれると嬉しいです」
「ロンドン大学はイギリスの銀行の協力を得て、顧客の年齢、仕事、収入、貯金額、借金、親の状況を調べて、プラスでお金をどのくらい引き出したか調査しました」
「銀行との連携はすごいですね。いつ、どのくらいのお金を引き出したか、調べるのは普通じゃできないです」
「ちなみに顧客には同意を得ています。勝手に調査したのではないことを追記します。安心安全の研究です」
「そして、研究者は12ヶ月間に渡って、口座を確認して顧客のお金の使い方を調べました」
「研究者は、お金の使い方に5段階のランクをつけました。公平性を保つために、外部の人を使っています」
「ランク1は地位を感じさせない支出です。たとえば、激安店での買い物やリサイクルショップの利用が当てはまります」
「要は見た目や気にしない商品の購入です。お金を節約するためですね」
「逆にランク5の出費は、飛行機を使った旅行やゴルフ、家電、芸術鑑賞です。見栄を張るための出費や、楽しむための出費です。世間一般で無駄遣いと呼ばれる出費です」
「無駄遣いとは言いませんが、なくても困らないような娯楽です。ブランド品を買うなどの行為です」
「研究者の元には、顧客のお金の使い道のデータが集まりました。問題はこここからです。一体、どのような顧客がランク5の消費が多かったか調べます」
「研究者は顧客に対して、ビッグファイブという性格診断テストを行いました」
「ビッグファイブとは、心理学の世界では最も信憑性のある性格診断テストです。その名の通り、性格を5つの要素から分析します」
「協調性、外向性、開放性、誠実性、神経症傾向の5つです」
「顧客のお金の使い道と性格を照らし合わせた結果、どのような人がお金をたくさん使うか判明しました」
「さて、問題です。どのような性格の人がランク5にお金を使っていたと思いますか?」
「真面目な人? 不真面目な人? 人付き合いが多い人? それとも少ない人? メンタルがヤバイ人?」
「さあ、どうなんでしょうね?」
「引っ張るのはこのくらいにして、答えです」
「収入が少なくて、外交的な人が最もランク5の消費が多かったのです!」
「この結果は、驚きですよね。仕事や収入を調整した後の結果ですから、なおさら驚きです」
「外交的な人がお金を使うのはわかります。人付き合いのためにお金を使うのは理解できます」
「たくさんの繋がりを維持するためにも、出費が必要なんでしょう」
「ですが、収入が低いほど出費が増えるというのは理解できません」
「普通、お金がなくなったら節約しませんか?」
「お金がないのにお金を使うなんて、数学、いえ算数もできないのでしょうか? 本当に理解に苦しみます」
「では、収入が高い人はどうなのかというと、収入が低い人より差が小さくなっていました」
「外交的でも、収入が高い人はそこまでランク5の出費をしていなかったのです」
「むしろ、内向的な方が出費が多くなるくらいです」
「おそらく、趣味にお金をかけているのでしょう。お金持ちって、自分の趣味にとことんお金をかけますから」
「内向的な人が趣味にお金をかけるのは納得です」
「そして、収入が低くて内向的な人は、ほとんどランク5の出費はありませんでした。内向的な人は自制心があるんですね」
「お金がないから、ちゃんと節約するのです」
「いやー、面白い結果ですよね。外交的な人は旅行だったり、レジャーだったり、最新の家電に惜しみなくお金を使うのですね」
「しかも、収入が低い方が余計にお金を使うのですから、さらに面白いです」
「なんなんですかね、お金を使わないと関係を維持できないと考えているのでしょうか?」
「それとも、節約している姿を晒したくないのでしょうか?」
「読者様はどう考えますか?」
「研究者はですね、外交的で低所得の人は、より多くの消費をすることで、自己の誠実さや個人の力を回復させている、と述べています」
「自分のアイデンティティを守るために大きな消費をしている、ということですね」
「ブランド品を身にまとって、『ブランド品をたくさん買える私って、すごい!』と思いたいのです」
「ブランドの価値をまとうことで、自分もブランドの価値に相応しいと錯覚するのです」
「いやー、面白い考えです。私には無縁の考えです」
「私は全然外向的ではないので、お金を使って自分を守りたい、と思ったことは一度もないです」
「ブランド品も買いません。レジャーも旅行もそこまで好きじゃないです」
「あっ、収入に関してはノーコメントで!」
「私のことは置いておいて、貯金ができない人は性格が問題かもしれません」
「外向的な性格のため、お金でアイデンティティを守る。貯金する余裕がなくなるのでしょう」
「外向的な性格をいきなり内向的に変えるのは難しいですが、アイデンティティを守る行為を減らせば、お金をたくさん使うこともなくなるでしょう」
「他人の視線が気になって、不安になるのでしょう。これは気にならなくなるまでメンタルを鍛えるしかありません」
「要は自己肯定感を上げればいいのです。瞑想やら小さな成功で上がるので、外向的でお金が貯まらない人は是非お試しください」
「それでは今回のまとめです。銀行の協力を得て、顧客のお金の使い道を調べて、性格も調査したら、外向的で収入が低い人は旅行やレジャーにたくさんお金を使うことが判明したぞ」
「読者様も自分を守ることにお金を使っているなら、今一度必要かどうか検討した方がよさそうです」
「読者様の貯金通帳の0が増えることを祈っております」
「ということで、今回は『外交的で収入が低い人は無駄遣いが大好き』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『野菜やフルーツをよく食べている人はメンタルを健康に保てる』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Personality, Income, and Compensatory Consumption: Low-Income Extraverts Spend More on Status




