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065_生産性が爆上がりする温度がある #集中力 #生産性

「松下幸之助は『仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは些細と思われること、平凡と思われることも疎かにしない心がけである』と言いました」


「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『生産性が爆上がりする温度がある』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はどのような環境で仕事をしていますでしょうか?」


「完全なる個室? オープンオフィス? うるさいですか? それとも静かですか? 緑に囲まれた部屋かも知れませんね? もしくは、自宅かもしれません」


「そんなオフィスの環境ですが、室温によって生産性が変わることを知っていますか?」


「もちろん、極端に暑かったり、極端に寒かったりすると、仕事に影響が出るのは当たり前です」


「今回のお話は極端な室温についてのお話ではありませんよ」


「少しの気温の変化で作業効率は左右されるというお話です。たった数度の違いです」


「今回は2004年のコーネル大学の研究からお話しします」


「研究は、フロリダ州にある会社で実際に行われました。被験者に華氏68度の部屋と華氏77度の部屋でそれぞれ作業してもらいました」


「え? 『華氏で説明されても馴染みがない』ですか。そうですね、私も変換に時間を要します」


「では、読者様に質問です。華氏68度は摂氏にすると何度でしょうか? シンキングタイムは5秒です」


「5、4、3、2、1、0、終了でーす!」


「正解は摂氏20度でした。正解しましたか?」


「ついでに言うなら、華氏77度は摂氏25度です」


「研究者は、少し肌寒い部屋と少し暖かい部屋で作業効率が変わるか確認したのです」


「読者様はどちらの部屋が勝利したと思いますか?」


「実はですね、室温が25度が大勝利だったのです」


「部屋の温度を20度から25度に上げると、タイピングミスが44%減少して、さらにアウトプットの量が150%も増加したのです」


「部屋の温度を少し上げただけですよ。すごくないですか!」


「人というのは温度に敏感な生き物のようです」


「これって実際どのくらいの効率アップになるかわかりますか?」


「実は、部屋の温度を20度から25度に上げると、従業員一人につき一時間で約2ドルの節約になるのです」


「一日8時間労働と考えたら、一日で約16ドルです。日本円にすると1750円くらいですかね」


「社長はこの浮いたお金で、部下にお昼ご飯でも奢ったらどうですか? 室温を上げて部下の好感度も上げましょう」


「部屋の温度を上げるのは一石二鳥なんです」


「是非お試しあーれ」


「他にもですね、マーシャル経営大学院らの研究でも同じ結果が出ています」


「研究者は大学生543人を集めて、16度~32度に設定された部屋でいくつかのテストを受けてもらいました」


「その結果ですね、倫理的な問題については部屋の温度の影響は受けませんでした」


「暑かろうが、寒かろうが、成績に影響を与えませんでした」


「ですが、数学の問題や言語パズルの問題は諸に部屋の温度の影響を受けたのです」


「特に男性より女性の影響は顕著でした。室温が1度上がるごとに成績が2%上昇していたのです」


「ただ、暖かい部屋でテストを受けた男性の成績が下がることも確認されました」


「男性は暑さに弱い生き物なんですかね?」


「二つの実験の結果から、部屋の温度は少し高めに設定するのがよさそうです」


「はっきりとパフォーマンスに違いが出ています」


「おそらく、部屋が暖かい方が集中できるのでしょう。寒いと人は体温を得るために脂肪を燃焼させて、体温を維持しようとします」


「体が余計なことに気を取られていると、そりゃ集中力も持っていかれる、という話です」


「脳のリソースは有限です。体温維持にリソースを割いていたら、作業を残りのリソースでこなさなくてはなりません。効率が落ちるのも納得です」


「部屋の温度が高いと、体温は自動で最適な値に収まる。このおかげで、作業に集中できて、成績がアップしたのかもしれません」


「それでは、今回のまとめです。部屋の温度を20度から25度に変更すると、タイピングミスが44%減って、アウトプットの量が150%アップした」


「一人当たり1時間で2ドルの節約にもなる。やったね」


「学生を対象にした研究では、寒い部屋より暖かい部屋の方が成績がよかっった」


「読者様はエアコン代がもったいないからと言って、部屋の温度をそのままに放置していませんか?」


「エアコン代をケチっても損失の方が大きいですよ」


「集中力がダダ下がりでは却って効率が悪いですよ。実は節約になっていません。快適な温度でサクッと仕事を終わらせるのが良さそうです」


「仕事を早く終わらせたいなら、部屋の温度を上げましょう。エアコンの操作をちょちょっとするだけです」


「こんなに簡単に生産性を上げれるのです。今から試してみてはいかがですか?」


「ということで、今回は『生産性が爆上がりする温度がある』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。待ってまーす」


「それでは、次回の『ベストな労働時間が判明した』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Study links warm offices to fewer typing errors and higher productivity

Battle for the thermostat: Gender and the effect of temperature on cognitive performance

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