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063_脳が壊れるかもしれない食用油がある #健康 #食事 #頭脳

「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『脳が壊れるかもしれない食用油がある』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はどんな油を使っていますか? この油とは食用油のことです。整髪剤やら美容オイルのことではありません」


「実はですね、油次第では脳の性能が落ちてしまうのかもしれないのです」


「怖い!」


「本当に怖い!」


「不健康な食べ物が体重を増加させたり、病気の原因になるのは周知の事実だと思います」


「そんな食べ物の影響は脳にも及ぶのです!」


「考えてみれば当然です。脳細胞だって、口にした食べ物から作られます。それに脳に送られるエネルギーも食べ物が元になっています」


「人間の体は食べたものでできています。本当に食事はおろそかにはできません」


「切実です!」


「今回の研究はアメリカのテンプル大学のマウス実験となります」


「マウスに、普通のエサを与えた場合と菜種たっぷりのエサを与えて、違いが出るのかを調べました」


「菜種たっぷりのエサって、どういうエサ? とお考えの読者様もいらっしゃることでしょう」


「これはキャノーラ油がたっぷりなエサを与えていることと同じです」


「キャノーラ油は植物油の中でパーム油、大豆油に次いで世界で3番目に消費の多い油です」


「オリーブオイルより安いので、よく消費されています」


「そこで研究者はキャノーラ油について、もっと知るべきだと考えたのでしょう。キャノーラ油を与え続けたらどうなるか、実験しました」


「生後6ヶ月のマウスに、6ヶ月に渡って、通常のエサ、もしくは菜種がたっぷりのエサが与えられました」


「マウスはいいですねぇ、生きているだけで勝手に食事が運ばれてくるんでしょ」


「エサを与えたマウスの6か月後ですが、体重についてはどちらのマウスも差はありませんでした。同じように増加していました」


「油をたくさん摂っても体重が増えないのは嬉しい結果ですね。もちろんマウス実験なので、人が同じように菜種たっぷりの食事同じ結果になるかは不明です」


「研究者は体重以外の違いを知るためにマウスにテストを行いました。そして、各種能力を調べました」


「テストの結果、ワーキングメモリとシナプスに影響を与えることが判明しました」


「ワーキングメモリとは作業記憶のことで、情報を一時的に記憶する能力です。生活のあらゆる場面で活用されます。買い物をする際に買い物リストを覚えられるのはワーキングメモリのおかげです」


「また、ワーキングメモリの性能が高いと新しいことに挑戦しても、早く覚えたり、習得することができます」


「性能が高くて困らないのがワーキングメモリです」


「シナプスとは、神経が情報を伝達する際に必要な細胞です。シナプスに問題があると、情報の伝達がスムーズに行われません」


「物覚えが悪くなったり、思い出すのに時間がかかるようになります」


「つまり、菜種たっぷりのエサを与えられていたマウスの認知機能の低下が確認されたのです」


「マウスの脳が破壊されていた、と言い換えれます」


「うん、恐ろしい」


「ですが、安心できるデータもあります」


「マウスの運動能力はどちらのグループも違いがありませんでした」


「他にも、BDNFの発現レベルにも差はなかったようです」


「BDNFとは、脳由来神経栄養因子のことです。簡単に言ってしまえば、脳を成長させる物質です。このBDNFがたくさん作られれば、頭がよくなるのです」


「脳の栄養素です!」


「植物と同じで、脳も栄養がないと成長しません。とても大事な物質ですよ」


「面白いですね。認知機能の低下は確認できたのに、BDNFに差はなかったのです」


「菜種たっぷりのエサは脳は破壊しても、成長を促す部分には影響がないのです」


「植物でたとえるなら、根っ子や茎などには問題なくて、実った果実が腐った、ということです」


「続いて、残念なお知らせです。研究者は菜種油でオートファジーが活性化するか調べました」


「オートファジーとは、体や細胞が強いストレスを受けても生き残るためのシステムです。体内の老廃物を再利用したり、若々しい体や病気に強い体にしてくれます」


「年齢より若々しく見える人はオートファジーが活性化している証拠です」


「このオートファジーですが、別の研究でオリーブオイルなら活性化することが確認されています。なので、菜種油でも活性化するか調べたのです」


「残念なお知らせの通り、菜種油ではオートファジーの活性化は確認されませんでした。本当に残念です」


「研究者もですね、菜種油を定期的に摂取する理由は"ない"としています」


「健康上のメリットはなく、唯一あるメリットは値段です。オリーブオイルより安いだけです」


「読者様はどうしますか? 安い代わりに脳を破壊するかもしれないキャノーラ油、もしくは健康にメリットがあるけど値段が高いオリーブオイル。どちらを選びますか?」


「こういうのは塵も積もれば山となる、です。貯まりに貯まった不健康は簡単には拭えません。対して、お金は健康であれば一気に稼ぐことができます」


「読者様もしっかり考えて選んでください」


「とはいえ、今回のマウス実験です。人間が同じようにキャノーラ油を摂って脳細胞が破壊されるかは未知数です」


「『マウスの実験なんて人間様に当てはまるもんか』と研究者の実験を信じない強気な読者様は、是非ご自身が選んだ道を進んでください」


「10年後、20年後にならないと結果はわかりません」


「では、今回のまとめです。マウスに長期間に渡って菜種たっぷりのエサを与えたら、体重や運動性能は変わらなかったけど、ワーキングメモリの性能が下がったよ」


「もしかしたら、記憶に問題があるかもしれませんのでご注意ください」


「私は頭が悪くなるのは勘弁したいので、キャノーラ油の使用は控えています」


「無難にオリーブオイルやココナッツオイル、アマニ油、フィッシュオイルを料理別に使い分けたいです」


「お金より、賢さの方が大事です。賢ければ、お金を稼ぐのに困りません」


「世界というのは賢い方が生きやすいです。目指せ、人生イージーモード」


「私の目標は、死ぬまで苦労しない、です」


「読者様と差が開かないことを祈っております」


「ということで、今回は『脳が壊れるかもしれない食用油がある』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『健全な脳は、健全なサウナから』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。see you again soon」



参考文献

Effect of canola oil consumption on memory, synapse and neuropathology in the triple transgenicmouse model of Alzheimer’s disease

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