578_【悪癖対策】辞めたいことがあったら、お金で釣るのが一番 #行動 #お金
「スクラップブックの特許で利益を上げたアメリカの作家マーク・トウェインは『煙草をやめるなんてとても簡単なことだ。私は百回以上も禁煙している』と言ってます。さて、どれほどの期間、禁煙に成功していたのでしょうか?」
「やっほー、人生の悩みが解消しているに違いない読者様。知ってて損のない知識を配達している世界一の美女サクラです! 今回は『【悪癖対策】辞めたいことがあったら、お金で釣るのが一番』のお話です」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はやめようと思っているけど、やめられないものはありませんか?」
「お菓子を食べるのをやめたいと思っているけど、やめられない」
「夜更かしをやめようと思っているけど、ついつい夜更かししてしまう」
「ギャンブルをやめようと思っているけど、隙あらばお金を賭けてしまう」
「その他にも、やめたいと思っていることはあると思います」
「そんなやめたいことですが、もしかしたらお金で解決することができるかもしれません」
「今回紹介するのは、禁煙についてです。禁煙を色々な方法で試してもらって、どの方法がもっとも成功したのか調べたのです」
「読者様も、禁煙を見習ってやめたいことをやめましょう」
「参考文献はアメリカのペンシルベニア大学の研究となります」
「禁煙を調べるためには、まず喫煙者を集める必要があります。研究者は6006人の喫煙者を集めました」
「参加者を5つのグループに分けて、半年間でどれくらい禁煙が成功するのか調べました」
「一つ目のグループは、通常の禁煙プログラムを受けました」
「禁煙に関する情報を教えてもらいました。禁煙のメリットや禁煙を成功させる秘訣を教えてもらったのです」
「二つ目のグループは、禁煙補助グッズです。通常の禁煙プログラムに加えて、禁煙を補助する薬やガム、アメなどが無料で提供されました」
「ガムを噛んだり、アメを舐めているとタバコが吸いづらいです。そのため、禁煙に効果的なんです。タバコを吸う以外に口を使っていると意外と禁煙できます」
「三つ目のグループは、電子タバコです。通常の禁煙プログラムに加えて、電子タバコが提供されました」
「四つ目のグループは、報酬です。禁煙に成功したらお金がもらえました。シンプルにお金で釣りました」
「尿検査もしくは血液検査でタバコの成分が検出されなければ、1ヶ月の成功で100ドル、3ヶ月の成功で200ドル、6ヶ月の成功で300ドルが報酬として支払われます」
「五つ目のグループは、報酬の先払いです。通常の禁煙プログラム、禁煙グッズの提供、電子タバコが提供された上で、さらに600ドルの報酬も先払いされました」
「ただし、参加者が禁煙に失敗した場合は、失敗した分に応じてお金が回収される仕組みとなっています。成功した場合は、何も返す必要はありません」
「お金を取られたくない、という感情を利用した禁煙メソッドです」
「さて読者様、色々な禁煙方法がありますが、どれが一番効果があると思いますか?」
「禁煙グッズが有効なのでしょうか?」
「禁煙を補助してくれるので、スムーズに禁煙に導いてくれるのでしょうか?」
「それとも、お金でしょうか?」
「人のお金に対する欲求はとても大きいです。タバコの誘惑に打ち勝つのでしょうか?」
「はたして、禁煙に成功するのはどのグループ何でしょうか?」
「禁煙を試してもらった結果、禁煙を成功させるにはーー」
「お金が有効でした!」
「報酬グループと報酬の先払いグループが、特に禁煙に成功していました」
「結局の所、やめたいことがあるのなら、お金で釣るのが一番なんです」
「補助グッズを提供するより、お金を渡したほうが手っ取り早いです」
「とはいえ、お金を渡しても禁煙に成功する確率はとても低いです」
「今回の実験では、6000人以上が参加した訳ですが、禁煙に成功したのは、たった80人でした」
「この数字を見るだけで、禁煙がどれほど難しいのか物語っています」
「ちなみに、それぞれのグループの禁煙の成功者の数は、通常の禁煙プログラムは1人(0.1%)、禁煙補助グッズは8人(0.5%)、電子タバコは12人(1%)、報酬は24人(2%)、報酬の先払いは35人(2.9%)でした」
「禁煙に成功した人の8割弱がお金グループでした」
「読者様も、やめたいことがあるなら、お金で解決しましょう」
「友達と何かを賭けるのもいいかもしれません。成功したら、友達からお金をもらう。失敗したら、友達にお金を渡す、とルールを決めてみましょう」
「もしくは自分へのご褒美を設定するのもいいかもしれません。成功したら、自分へのご褒美として、普段買わないものを買うのもアリですよ」
「それと、それぞれのグループで禁煙の成功者を1人出すためのコストも計算されています」
「通常の禁煙プログラムは700ドル、禁煙補助グッズは7800ドル、電子タバコは5400ドル、報酬は3600ドル、報酬の先払いは3500ドル、となっています」
「コストが一番安いのは通常の禁煙プログラムですが、いかんせん成功率がとても低いです」
「なので、現実的に考えると禁煙はお金で解決するのが、効率がいいです」
「読者様の中にはお金で釣るなんて、と否定的な意見を持っている方もいるでしょう。しかし、効果があることも間違いありません」
「悪癖を治したかったら、お金で釣る選択肢も考慮しましょう」
「悪癖を続けることに比べたら、お金で解決するほうがメリットが大きいです」
「人はお金の魅力には逆らえない、という所で今回のまとめです」
「研究者は喫煙者を集めて、禁煙プログラムを色々試してもらったよ」
「普通のプログラム、禁煙補助グッズ、電子タバコ、報酬、報酬の先払い、の5つだよ」
「すると、お金で釣ったグループが禁煙にたくさん成功していたよ」
「読者様も禁煙をしたかったら、お金で釣ろうね。お手軽だよ」
「ただ、お金で釣るのにも限界があります」
「禁煙に成功した80人を、6ヶ月にもう一度調べました」
「その結果、禁煙を続けていた人は38人でした。半年間で半分以上の人が禁煙から脱落していたのです」
「つまり、禁煙を初めてから1年間成功できる人は1%にも満たないです」
「一度タバコの世界に足を踏み入れたら、簡単には抜け出せません。若い読者様、最初からタバコは吸わないようにしましょう」
「喫煙は、百害あって一利なしですよ」
「ということで、今回は『【悪癖対策】辞めたいことがあったら、お金で釣るのが一番』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」
「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『発明王エジソンが使っていたアイデアのテクニックが実際に有効だった』で、会いましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
A Pragmatic Trial of E-Cigarettes, Incentives, and Drugs for Smoking Cessation




