574_二日酔いにお酒の種類は関係ない #健康 #飲み物
「シレジアの古い貴族のドイツ・バロックの格言詩人フリードリヒ・フォン・ローガウは『酒が作り出した友情は、酒のように一晩しかもたない』と語っています。お酒の友情は儚く脆い、ということですね」
「やっほー、人生負け組の読者様。読まないと人生損する知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『二日酔いにお酒の種類は関係ない』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はお酒は好きですか?」
「え? 『仕事終わりのビールは最高!』ですか。いいと思います」
「お酒を楽しむのは結構ですが、飲みすぎには注意してください」
「美味しいお酒を調子に乗って飲み進めていると、翌日に地獄を見ます」
「そう、二日酔いです」
「頭が痛くなったり、倦怠感、胃腸の不快感、など二日酔いには様々な弊害があります」
「体調が悪くなるので、仕事も十全にこなせません。日中に眠くなることもあります」
「二日酔いで地獄を見た読者様も多いでしょう」
「そんな二日酔いですが、ちゃんぽんをしたら酔いやすい、という話を聞いたことがありませんか?」
「実際どうなのでしょうか? 本当に複数の種類のお酒を飲むと酔いやすくなるのでしょうか? 研究者がちゃんぽんについて調べてくれました」
「参考文献はイギリスのケンブリッジ大学の研究となります」
「そもそも、ヨーロッパにはワインの前にビールを飲むと元気に、ワインの前にビールを飲むと病気になる、と昔から信じられてきました」
「実際のところ、どうなの? ってことです」
「研究者は19歳から40歳までの男女を90人集めて、三つのグループに分けて、それぞれお酒を飲んでもらいました」
「一つ目のグループは、ビールを飲んでからワインを飲みます」
「二つ目のグループは、ワインを飲んでからビールを飲みます」
「三つ目のグループは、対照群としてビールもしくはワインだけを飲んでもらいました」
「ビールの種類はラガービル。ビールの量は約1.4リットル。ワインは白ワインをグラス4杯となっています」
「そして、二日酔いのレベルをアンケートして、お酒の飲み方で二日酔いの程度が変わるのか調べました」
「さて読者様、お酒の飲み方で二日酔いに変化があると思いますか?」
「よく、アルコールの度数が低いほうから飲めば二日酔いしなくなるといいます」
「やはり、ビールから飲んだほうが二日酔いの症状は和らぐのでしょうか?」
「それとも、迷信なのでしょうか?」
「意外とワインから飲んだほうが二日酔いにならないのでしょうか?」
「もしくは、関係ないのでしょうか?」
「お酒はお酒。飲み方で二日酔いに違いが出ることはないのでしょうか?」
「はたして、二日酔いの救世主は現れるのか?」
「参加者にお酒を飲んでもらった結果、二日酔いのレベルはーー」
「同じでした!」
「どのグループも等しく二日酔いになっていました」
「飲む順番を変えても意味はありませんでした。二日酔いになりたくなくてビールを先に飲んでも無意味だったのです」
「しかも、年齢、性別、BMI、飲酒習慣、二日酔いを経験した回数などの要素も調べましたが、まったく関係ありませんでした」
「ただし、少しだけ男性に比べて女性のほうがお酒で気分が悪くなる傾向が強いみたいです」
「研究者いわく、どんなお酒でも飲みすぎれば二日酔いになる、だそうです」
「お酒の飲む順番なんて関係ないのです。関係あるのは量だったのです」
「読者様、二日酔いになりたくなければ、お酒を飲みすぎるな。これ以外に方法はありません」
「一応、研究者はお酒を飲んでいる時に、酔っている自覚があるか、嘔吐していないか、という二つの要素が二日酔いの目安になる、と語っています」
「まあ、分からなくもないですが、酔っ払っている時に考えられるのなら、誰も二日酔いで地獄を見ません」
「酔っ払っていることを自覚しても、どんどん飲んだじゃうのがお酒ってもんです」
「二日酔いにならないお酒の飲み方はありません。お酒を飲むなら、翌日は二日酔いになる覚悟で飲みましょう。無理なものは無理なんです」
「お酒が大好きな人には辛いですよね、って所で今回のまとめです」
「研究者は参加者を集めて、ビールとワインを順番に飲んでもらったよ」
「すると、お酒の飲む順番に関係なく二日酔いになることが判明したよ」
「二日酔いに貴賤はなく、飲む量が二日酔いになるか決定付けているよ」
「単一の種類のお酒を飲んでも、複数の種類のお酒を飲んでも、飲みすぎれば二日酔いになるよ」
「二日酔いにならない方法はないよ。あるとすれば、お酒を飲まないことだよ」
「読者様も二日酔いにならない程度を心がけてお酒を嗜みましょう」
「……まあ、とてもとっても難しいと思いますが」
「二日酔い対策として世間では、飲む前にしっかりと睡眠を取る、ウコンを摂取する、食事と一緒に楽しむ、水をたくさん飲む、飲み終わりには糖分を摂取する、など様々な対策があります」
「二日酔いになったら、ビタミンB1、ビタミンC、カフェインなどがいいそうです。大豆製品やフルーツ、味噌汁などで改善をしましょう」
「読者様も二日酔いのテクニックを駆使して、お酒を楽しみましょう」
「月並みですが、お酒は飲んでも飲まれるな、です」
「読者様の適度な飲酒で楽しめることを願って、乾杯!」
「ということで、今回は『二日酔いにお酒の種類は関係ない』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」
「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」
「それでは、次回の『二日酔いに効く薬を調べました』で、またお会いしましょう。バイバーイ」
参考文献
Grape or grain but never the twain? A randomized controlled multiarm matched-triplet crossover trial of beer and wine




