573_通勤時間が長くなると不健康になるぞ #時間 #ビジネス
「「20世紀最高の経営者」に選ばれたアメリカの実業家ジャック・ウェルチは『勤続年数が長く、出勤日数が多く、勤務態度が良いことが仕事のパフォーマンスがよいといえるのでしょうか。私は、それらは一切関係がないと思っています』と言ってます。規則を守るだけの従業員は不要ってことですね」
「やっほー、いい感じの知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『通勤時間が長くなると不健康になるぞ』です。よろしく」
「読者様の通勤時間はどのくらいですか?」
「通勤時間が1時間と仮定すると、週に5日出勤の場合、週の通勤時間は5時間ということになります」
「読者様はこれより多いですか? それとも少ないですか?」
「自宅近隣の職場を選んでいたら、通勤時間は短いでしょう。一方で郊外にマイホームを持ち、長時間の通勤をしている人もいるでしょう」
「読者様の通勤時間はいかほどでしょうか?」
「仕事をしていると必ず通勤がついてきます。今回は通勤と健康についてお話ししたいと思います」
「通勤時間によって健康に差が出るのですよ」
「参考文献はスウェーデンのストックホルム大学の研究となります」
「研究者は2008年から2018年にかけて複数回実施された、スウェーデンの国民を対象にした縦断的職業健康調査のデータを使用しました」
「このデータには、身長、体重、BMIなどの身体データの他、喫煙、飲酒睡眠などのライフスタイルに関するものも含まれていました」
「他にも、仕事、仕事のストレス、自宅から職場までの距離、地域の経済状況、などのデータもありました」
「そして、通勤時間と健康の関係を調べました」
「要するに、通勤時間の長短によって健康に影響が出るのか調べたのです」
「さて読者様、通勤時間はどれほど健康に影響を与えると思いますか?」
「また、健康に影響を与えるとして、通勤時間が長いほうが大きいのでしょうか? それとも短いほうが大きいのでしょうか?」
「それに、健康になれるとして、通勤時間が長いほうがいいのか? 短いほうがいいのか?」
「通勤時間が長くなれば、体を動かす時間が増えます。健康に影響するのでしょうか?」
「逆に通勤時間が短いと、満員電車などのストレスが少なくなります。ストレスが少ないほうがいいのでしょうか?」
「はたして、通勤時間が健康に与える影響とは如何ほどなのでしょうか?」
「通勤時間と健康を分析した結果、通勤時間が長くなるとーー」
「健康に問題を抱えていました!」
「週に40時間以上働いている人を対象にしたところ、通勤時間が5時間を越えている人は、運動不足と睡眠不足の問題を抱えていました」
「読者様は大丈夫ですか?」
「通勤時間が週に5時間を越えている場合は、不健康な生活を送っている可能性が高いです。気を付けましょう」
「とはいえ、気を付けるのは難しいです。そもそも通勤時間が長いということは運動する時間や睡眠する時間を確保できません」
「朝早くに家を出て、夜遅くに帰ってくる。この生活では運動時間と睡眠時間を確保ができません。これでは一生不健康のままです」
「この負の連鎖を止めるには、職場を変えるか、自宅を変えるかの二者択一です」
「家を取るか、仕事を取るか、健康を取るか、読者様次第です」
「仕事を変えるのはいいのですが、リモートの場合は健康への影響は不明です」
「今回の研究では通勤時間が1時間から5時間の人と5時間以上の人を比べました」
「通勤時間がゼロの人は対象となっていません」
「別の研究では毎日少し歩くだけでも運動効果は十分という結果も出ています」
「リモートワークになって、まったく運動しない場合の健康への影響は不明です」
「まあ、通勤時間がなくなるので、その時間で運動をすればいい話です。睡眠時間も確保しやすいので、リモートワークの場合は積極的に運動すればいい話ですね」
「それと飲酒についても通勤時間と関連があることが判明しています」
「通勤時間が長いほど、飲酒量が増えるそうです。ただし、確認されたのは女性だけです。男性では関係ありませんでした」
「女性は通勤時間が長くなるとお酒を飲みたくなるみたいです。ただでさえ運動不足で睡眠不足です。その上、お酒を大量に飲むとなると、不健康まっしぐらです。健康を維持したいのなら気を付けましょうね」
「ただ、通勤時間が長くなることで運動不足や睡眠不足になる詳しい理由は分かっていません」
「ですが、色々と推測は可能です」
「まずは、ストレスです。満員電車はもちろんストレスの源です。それに、通勤時間はすることがありません、時間の無駄です。無駄という思考に囚われると、ストレスを生むことになります。長時間通勤はストレスと切っても切り離せません」
「それにストレスを受けると夜更かしをする、というデータもあります。ストレス解消に時間を使うので、時間がなくなります」
「長時間通勤は単純に時間を奪います。朝早くに起き、夜遅くに帰ってくる生活では、料理、洗濯、掃除をする時間が取れません」
「そのツケは休日に支払うことになったり、出来合いのもので解消するようになります」
「自堕落な生活に慣れると、規則正しい生活に戻るのは難しいでしょう」
「結果、運動はいいや、夜更かししてもいいでしょ、という思考に至るのかもしれません」
「つまり、長時間通勤は自堕落の始まり? という所で今回のまとめです」
「研究者はスウェーデン国民の通勤時間と健康について調査したよ」
「すると、通勤時間が5時間を越えている人は、運動不足かつ睡眠不足だったよ」
「読者様も通勤時間が週に5時間を越えないように気を付けようね」
「5時間を越えているなら、引っ越しをするか、転職をするか、検討しようね」
「どちらも選ばなかったら、不健康になるだけだよ」
「他にも通勤時間に関する研究は行われていまして、通勤時間が延びると仕事の満足度が減少する、通勤時間が長いと太る、などの報告もあります」
「長時間通勤は百害あって一利なしです」
「簡単には自宅も職場も変えれません。まずは、リモートワークを増やすことで、通勤しない仕組みを作るといいかもしれません」
「上司が柔軟なら対応してくれるでしょう。一考の余地なくバッサリ切り捨てられたら、とてもいい上司とは言えません。転職のきっかけにもなりますよ」
「ということで、今回は『通勤時間が長くなると不健康になるぞ』でした。知識を実践して人生を充実させましょう」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」
「次は『二日酔いにお酒の種類は関係ない』で、会いましょう! バイバイ」
参考文献
Commuting time to work and behaviour-related health: a fixed-effect analysis




