567_SNSに写真をアップしていると人生がつまらなくなる #SNS #楽しい
「鍛冶職人の息子として生まれたホンダのそう強者本田宗一郎は『夫婦とは、多種多様の秘密を共有する人間関係である』と言ってます。二人だけの秘密が夫婦円満の秘訣なのかもしれません」
「やっほー、人生を充実させる知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『SNSに写真をアップしていると人生がつまらなくなる』です。よろしく」
「読者様は撮影した写真をSNSにアップすることはありますか?」
「え? 『毎日している』ですか。熱心ですね。……まぁ、私も人のことをとやかく言える立場ではないですよね。毎日役に立つ情報をお届けしているのですから」
「私のことはともかく、SNSに写真をアップするという行為について今回はお話ししようと思います」
「SNSが身近になって、撮った写真をアップすることは日常的な行為になりました。読者様の中には毎日SNSを更新している人もいるでしょう」
「なのでSNSには毎日、たくさんの写真がアップされます」
「しかし、アップしない方がいい写真というのも存在するのですよ。あることを考えて写真をアップすると……」
「参考文献はアメリカのニューヨーク大学の研究となります」
「研究者はまず観光地に赴きました。ペンシルベニア州フィラデルフィアにある、ロッキー像がある場所です」
「そこでは観光客が写真を撮るために列をなしています」
「研究者は観光客を対象に調査を行いました」
「観光客に写真を撮る目的を聞いたり、どれくらい楽しんでいるのか聞いたりしました」
「合計153人の観光客を調べて、写真をSNSにアップするかも聞き取って、アップするとどうなるのか調べました」
「さて読者様、SNSに写真をアップすることの何がダメだと思いますか?」
「SNSに写真をアップするリア充アピールになります。友達から嫉妬でもされるのでしょうか?」
「それとも比較でしょうか?」
「自分の上げている写真と他の人の写真を比べてしまい、自分の写真のクオリティの低さを嘆くのでしょうか?」
「時間でしょうか?」
「SNSに写真を公開しても、得るものはありません。時間ばかりを失うことになります。最終的に後悔するのでしょうか?」
「はたして、SNSに写真をアップするとダメな理由とは何なのでしょうか?」
「写真を撮っている観光客に調査した結果、写真をーー」
「SNSにアップする目的で撮影していると、楽しさを失っていることが判明しました!」
「せっかく、観光地にいるのに、観光を全力で楽しめなくなっていたのです」
「読者様は旅行に行って、SNSにアップするために写真撮影をしていませんか?」
「それ、もったいないです」
「せっかくの旅行なのに、本来味わうはずだった楽しさを失っています。旅行に行ったら、写真をSNSにアップする、という考えは捨てましょう」
「旅行を最大限に楽しめません」
「次に研究者は大学生440人にクリスマスの写真を撮影するようにお願いしました」
「その際、自分の思い出を保存するために撮影するグループと、共有するために撮影するグループがありました」
「結果は先の実験と同じでした」
「写真を共有すために撮影していたグループは、クリスマスを楽しめなかったと回答していました」
「読者様、旅行のついてでに写真を撮影するのと、SNS映えする写真を撮影するために旅行をするのでは、楽しさが全然違います」
「せっかくの楽しい体験を台無しにしないためにも、SNSにアップする目的で写真を撮影することはやめましょう」
「研究者は他にも実験室でも研究を行っています」
「学生を集めてサファリを巡るバーチャル体験をしてもらいました」
「その際、三つのグループに分けて、それぞれ別の指示を出しました」
「①、思い出として写真を撮る」
「②、共有するために写真を撮る」
「③、思い出と共有のどっちも考えて撮る」
「スクリーンショット機能を使って、以上の3つの条件で実験を行いました。結果は、やはり同じでした」
「共有するために写真撮影をしているとサファリ体験の楽しさが半減していました。もったいない」
「ちなみに、両方を目的としている場合、楽しさは中間でした。思い出として撮影するグループよりは楽しめなかったですが、共有するグループよりは楽しめていました」
「似たような実験をもう二つほど行っているのですが、結果は変わりませんでした」
「ただし、新しく判明していることもあります」
「写真を共有する場合でも、親しい友達と共有する場合は楽しさはそこまで減っていませんでした」
「要するに、不特定多数の見知らぬ他人に対して写真を共有する、第三者に向かって写真を共有すると楽しさが減るみたいです」
「仲間内で楽しむ分には問題ないみたいです」
「写真を共有する目的を持っていると楽しさが減る理由は、他人の視線が原因と考えられます」
「写真をアップすると、他の人からどのように見られているのかを意識してしまいます」
「そのため、写真を少しでも見映えよくしようと意識が向きます。目の前の楽しい出来事より写真に集中するので、楽しさが減るみたいです」
「楽しむときは全力で楽しむ、それが一番大事ってことです、という所で今回のまとめです」
「研究者は写真とSNSの関係について調べたよ」
「すると、SNSにアップするために写真を撮影している場合、楽しさを失っていることが明らかになったよ」
「写真のことが気になっちゃうから、目の前の楽しいイベントのことが考えられなくなるみたい」
「読者様も子供の頃は写真をアップするなんて考えはなかったと思います。その時の思い出の方が楽しかったのではないですか?」
「今では何でもかんでも写真を撮って、アップする時代です。その行為が人生をつまらなくしているのかもしれません」
「ただし、今回の実験の注意点もあります」
「共有した写真に対するリアクションは考慮していません」
「SNSの投稿に対する「いいね」はお金をもらった時の快感と同じくらいです。写真撮影中は楽しくないかもしれませんが、いいねが増えることで長期的な目で見ると快感が上回る可能性があります」
「まあ、とにもかくにも目の前の旅行やイベントをガッツリ楽しみたければ、写真をSNSにアップする、という考えは捨てるのが無難でしょう」
「SNSにアップするかは後から考えればいいのではないでしょうか?」
「ということで、今回は『SNSに写真をアップしていると人生がつまらなくなる』でした。知識を実践して人生を変えましょう」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」
「次回の『IQが高いとギャンブルが大好きになる!』で、会いましょう! バイバイ」
参考文献
How the Intention to Share Can Undermine Enjoyment: Photo-Taking Goals and Evaluation of Experiences




