543_絵文字を使わない奴は仕事を辞めるぞ #言葉 #ビジネス
「日本の哲学者である安岡正篤は『言葉は言う人によって、みな意味が違ってくる。文字や言葉だけで、それがみな同じだと思ったら大間違いである』と言ってます。時、場所、場合、ニュアンスなど、同じ言葉でも意味は変わります。もちろん、発言者によっても変わります」
「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『絵文字を使わない奴は仕事を辞めるぞ』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様には前回、絵文字をたくさん使うとモテるっぽいよー、というテーマでお話しさせていただきました」
「恋愛で絵文字を使うのってとっても大切なんだ、と理解していただいたことでしょう」
「でも、絵文字を使う場面って恋愛だけじゃないですよね? ビジネスの場面でも使ったりしますよね」
「そこで今回は、ビジネスと絵文字の関係についてお話ししようかと思います」
「絵文字の影響は恋愛だけじゃないんですよ」
「参考文献はアメリカのミシガン大学や中国の北京大学などの研究となります」
「近年、リモートワークが増えました。そこで新たに浮上した問題が、リモートワーカーが何を考えているのか分からない、というものです」
「直接対面していれば、分かることも画面を通していると分からなくなります」
「上司が部下の状況を把握しにくくなりました」
「そこで研究者は絵文字に着目しました。リモートワークによって、直接の会話が減ったものの、テキストによるやり取りは増えました」
「テキストに含まれる絵文字を分析すれば、リモートワーカーのメンタルや感情を理解できるのではないか? と考えたのです」
「研究者は、GitHubの利用者1000万が2018年の一年間で投稿した6300万のテキストと投稿者の状況を分析しました」
「さて読者様、絵文字とビジネスにはどのような関係があると思いますか?」
「恋愛で絵文字をたくさん使っている人は、親密さを感じることができました。仕事も多く割り振られたり、多くの人から好感を持ってもらえたのでしょうか?」
「それとも、仕事に絵文字は不要なのでしょうか?」
「絵文字を使わない人のほうが優秀だったりするのでしょうか?」
「はたして、絵文字の使用頻度で何が判明したのでしょうか?」
「まず判明したのは絵文字の頻度です」
「全体のテキストのうち、絵文字が一つでも含まれていたのは、5.53%でした。絵文字が含まれる投稿をしていたのは26万4808人でした」
「ちなみに、SNSに投稿されているテキストだと、絵文字が一つでも含まれている割合は17.98%でした。ビジネスの場面では絵文字の使用頻度は高くないみたいです」
「また、どのような絵文字が人気かも判明しました」
「仕事に直結する絵文字が上位でした。起動、展開、出荷、問題、サポートなどを表現する絵文字が使われていました」
「またまた、ちなみにSNSで人気の絵文字はハート、感情を表現している顔などでした」
「その他にも、コミュニケーションの種類や使用するプログラミング言語によって、人気の絵文字は変動していました」
「まあ、納得です。その場にそぐわない絵文字を使用すると、場が冷めます。適切な絵文字を使うのは理に叶っています。映画の話題で話し合っていたら、出てくる絵文字は喜怒哀楽かポップコーンです。焼き鳥の絵文字を使う人はいません」
「とまあ、絵文字について色々と判明したのですが、一番大事なことをお伝えしていません」
「実は、絵文字の使用頻度によって、その人が仕事をやめるリスクを予測できることが判明したのです」
「テキストに絵文字かあるかどうかで、その人が仕事を続けるのか、辞めたいと思っているのか、ある程度予測できるということですよ」
「絵文字と辞職のリスクを分析した結果、絵文字を使わない人はーー」
「仕事を辞める確率が高くなっていました!」
「2018年に投稿したテキストに絵文字が含まれていない場合、2019年に仕事を辞めている可能性が高いことが明らかとなりました」
「読者様の周囲で、絵文字を使わなくなった人はいませんか?」
「もしかしたら、その人は仕事を辞めたいと思っているのかもしれませんよ。気にかけてあげてください」
「また、絵文字が含まれる投稿はコメントも多くなり、コメントが返ってくる時間も早いことが判明しました」
「やはり、絵文字があると親密さを感じるので、投稿者に好意的になるのでしょう。結果として、コメントが多くなったり、すぐに反応してくれるようになったと考えられます」
「読者様、絵文字は恋愛だけでなくビジネスの現場でも活躍します」
「これからは、絵文字を積極的に使っていきましょう」
「絵文字はいいぞー、という所で今回のまとめです」
「研究者はリモートワーカーの絵文字の使用頻度を調べて、辞職のリスクを分析したよ」
「すると、絵文字をたくさん使う人は仕事を辞めるリスクは低くて、絵文字を使わない人は仕事を辞めるリスクが高かったよ」
「絵文字を使わない人は、いつ辞めるか分からないよ。気を付けてね」
「ただ、プライベートな情報や年齢、性別などの要素は分析できていません。絵文字の使用頻度と辞職の関係についての詳しい理由は不明です」
「それでも、絵文字を使うことは悪いことではないでしょう。ポジティブな絵文字に限らず、ネガティブな絵文字も使用することで、リモートワークの満足度や幸福度を高めるのに役立つ可能性はあります」
「読者様も、絵文字を積極的に使いましょう。まかり間違っても絵文字を規制しないようにしてください」
「絵文字が使えなくなると、離職する人が増えるかもしれませんよ」
「たかが絵文字、されど絵文字」
「ということで、今回は『絵文字を使わない奴は仕事を辞めるぞ』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『【パソコン操作】マウスの動かしかたでストレスレベルが分かる』で、お会いしましょう」
「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Emojis predict dropouts of remote workers: An empirical study of emoji usage on GitHub




