540_ユーモアがある人はどのように評価されるのか? #ユーモア #能力
「絶世の美女として知られるクレオパトラ7世は『悲しさは世界共通。笑いは文化によって異なる』と言ってます。確かに、日本人が面白いと思っていることが海外では通用しないことは多々あります」
「やっほー、いい感じの知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『ユーモアがある人はどのように評価されるのか?』です。よろしく」
「前回のお話では、冗談がスベると男性はダメージを受ける、という結論でした」
「では、反対に冗談がウケた場合はどうなるのでしょうか?」
「周囲を笑わせて、楽しませてくれる人の評価というのはどうなるのでしょうか?」
「やはり、上昇するのでしょうか?」
「それとも、単に面白い人、で終わってしまうのでしょうか?」
「今回は、笑いをかっさらうことができる人について、お話ししたいと思います」
「参考文献はハーバードビジネススクールの研究となります」
「研究者はいくつか実験を行って、冗談がウケた場合にその人の評価がどのようなになるのか調べました」
「まず、最初の実験では架空の会社を舞台にしました。ペットの汚物を処理する会社でした」
「参加者には、会社の従業員の働きぶりが書かれている文章を読んでもらい、従業員について評価してもらいました」
「文章には、二つのパターンがありました。淡々と事実だけを列挙するような堅苦しい文章とユーモアに溢れる文章でした」
「堅苦しい文章では、彼はとても真面目です。手際がよく迅速に業務をこなします。などが書かれていました。ありきたりな報告書ですね」
「ユーモアな文章では、彼はプロフェッショナルです、どんなに汚い現場でも冷静沈着に汚物を処理します。たとえ、その家庭でペットが飼われていなかったとしても、などと書かれていました」
「一体なんの汚物を処理していたのか、という笑いのある文章でした」
「とまあ、普通の文章とユーモアな文章を参加者に評価してもらいました」
「読者様は、どちらの従業員がいいですか?」
「真面目な文章のほうが高く評価されたと思いますか?」
「それとも、ユーモアがあるほうが高く評価されると思いますか?」
「結論を言いますと、ユーモアがあるほうが従業員が高く評価されていました!」
「ユーモアがあるほうが、自信があって、能力が高いと思われていました。その上、好感度も高くなっていました」
「読者様も笑いのある報告書を作成しましょう。相手からの印象がよくなりますよ」
「次に、参加者を集めて、架空の面接に関するエピソードを読んでもらいました」
「エピソードは、バイトに応募した人が面接の時にギャグを披露します。ここから展開は二つに枝分かれします」
「一つ目は、ギャグが面接官に受けるパターン」
「二つ目は、ギャグが面接官にウケず、思いっきりスベるパターン」
「そして、バイトに応募した人の能力を評価してもらいました」
「要するに、ギャグがウケた場合とスベった場合で、能力の評価の違いが出るか調べたのです」
「評価の結果、ギャグがウケた場合はーー能力が高い、と思われました」
「面接のような大切な場所でギャグを言えるのは余裕がある証拠。その余裕が高く評価される要因になったと考えられます」
「読者様、面白い、は武器になります。普段からユーモアを磨いていれば能力が高いと思われます。バイトや就職の面接の際には、渾身のギャグを披露して、面接官を笑わせましょう。能力が高いと思われて、受かりやすくなることでしょう」
「気になるのは、ギャグがスベった場合です」
「もし、スベった場合に、酷評されるようでは、リスクとリターンが見合わなくなります。ギャグがスベると一体どうなるのでしょうか?」
「結果、何もありませんでした」
「ギャグがスベっても、バイトに応募した人の能力に変化はありませんでした。すごいとも、ボンクラとも思われませんでした」
「つまり、面接の時のギャグを披露するのはメリットしかないのです」
「ウケれば能力が高いと思われます。仮にスベっても評価が下がることはないのです」
「読者様、面接の時にはギャグを持っていくことをオススメします」
「スベったとしも、恥ずかしいだけです」
「紹介したい実験はもう一つあります。内容は先程の実験とだいたい同じです」
「バイトの応募者がギャグで面接官を笑わせる、というのは同じです」
「もう一つの展開が違います。バイトの応募者が面接官に下ネタを披露して、ドン引きされる、という内容になっています」
「ギャグがスベるのを通り越して、ドン引きされた場合にどのような評価が下されるのか調べたのです」
「その結果、能力が低いと判断されました!」
「ステータスも低いと評価され、印象は最悪でした」
「読者様、面接の時に冗談を言うのは問題ないです。ですが、攻めすぎると逆効果になります」
「誰もが笑えるようなギャグを用意しておきましょう。まかり間違っても、下ネタやセンシティブなネタを披露してはいけません」
「自分の首を絞めることになります。面接を突破するのは絶望的でしょう」
「線引きが大事、ということで今回のまとめです」
「研究者はユーモアがある人の評価について調べたよ」
「すると、淡々とした文章で書かれた人より、ユーモアのある文章で書かれた人のほうが評価が高くなったよ」
「ギャグでウケた場合、その人の能力は高いと判断されたよ。しかも、スベっても、能力が下がることはなかったよ」
「でも、相手がドン引きするようなネタを披露した場合は別。能力が低いと判断されたよ」
「基本的に笑いを取りに行く行為はプラスです。スベっての大して悪影響はありません」
「読者様も積極的に周囲の人を笑わせるようにしましょう。能力が高いと思われますよ」
「ただし、調子に乗り過ぎると、笑いが取れなくなり、距離を取られるようになるのは忘れないでください」
「まずは、ジャブから始めましょう。ラインを見極めたら、ストレートで爆笑をかっさらうのです」
「ということで、今回は『ユーモアがある人はどのように評価されるのか?』でした。知識を実践して人生を充実させましょう」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」
「次は『モチベーションを維持させる簡単なテクニック』で、会いましょう! バイバイ」
参考文献
Risky business: When humor increases and decreases status.




