536_脈絡のない単語を思い浮かべられる人はアイデアも思いつきやすい #アイデア #言葉
「実は倹約家だったアメリカの実業家ウォルト・ディズニーは『いいアイデアが閃いたら、 ひたすらつきつめるんだ。 とことん食らいつき、 きちんとできるまで何回も作り直し続けることだ』と言ってます。アイデアは閃いて終わりではありません。閃いてからが勝負です」
「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『脈絡のない単語を思い浮かべられる人はアイデアも思いつきやすい』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「これまでにいいアイデアを思い付くための方法をいくつか紹介してきました」
「たとえば、”016_アイデアマンになりたければアレを想像せよ”や”156_60%も多くアイデアを閃く方法があった【超簡単】”や”336_紅茶一杯でアイデアが湯水のごとく湧くぞ!”などです」
「今回もアイデアについてお話しするのですが、少しテイストが違います」
「いいアイデアを出せる人の特徴をお話ししたいと思います。アイデアマンにはアイデアマンにしかない特徴があるんですよ」
「読者様が当てはまっているといいですね」
「参考文献はカナダのマギル大学の研究となります」
「研究者は8914人の参加者を集めて、10個の単語を列挙してもらうようにお願いしました」
「ただし、いくつか注意点があります」
「大前提として、単語はできる限り内容が異なるものを挙げてもらいました」
「たとえば、イヌとネコは見た目は違っても同じ動物です。この二つは単語と単語の距離が近いと判断されます」
「もし、イヌと指ぬきのような単語を挙げると、まったくの別物として判定され、単語と単語の距離は遠いと判断されます」
「細かいルールとして、単一の単語を使う、名詞である、固有名詞は使わない、専門用語を使わない、目に入る物を使わない、などがありました」
「そして、参加者が出した単語のリストをコンピュータのアルゴリズムを使って、どれだけ単語と単語の距離が離れているのか分析しました」
「次に、参加者はアイデア力を調べるため、創造性テストを受けてもらいました」
「創造性テストの中でも代替用途タスクを課しました。ある物の本来の用途とは違う、別の使い道を考えるテストです。突飛な使い方を想像できる人はアイデア力があります」
「今回のタスクでは、レンガ、輪ゴム、クリップ、カップ、製氷皿のいずれかからランダムで一つが選ばれ、それの別の使い道を考えてもらいました」
「評価基準は、柔軟性、独創性、流暢さ、の3つで判断されました」
「最後に、参加者の単語と単語の距離と創造性を分析して、二つの関係を調べました」
「要するに、脈絡もないバラバラな単語を思いつける人は、いいアイデアを思い付けるのか? という研究です」
「さて読者様、どう考えますか?」
「アイデアというのは、既存のものを意外なものと組み合わせてできることが多いです。繋がりのない単語を思いつく人がアイデアにも優れているのでしょうか?」
「それとも、堅実な人が意外とアイデアマンだったりするのでしょうか?」
「アイデアの種はどこに転がっているのか分かりません。着実に潰していく方がいいのでしょうか?」
「はたして、アイデアマンの特徴とは一体何なのでしょうか?」
「単語と創造性を分析した結果、アイデアマンだったのはーー」
「単語と単語の距離が遠い人でした!」
「つまり、全く関係のない単語を挙げられる人は創造性が高かったみたいです」
「読者様も、単語を10個挙げてみてください。その単語同士が離れていればいるほどアイデアマンです」
「友達と交互に単語を挙げてみるのもいいかもしれません。より遠い単語を思いつけるほうがアイデアマンの可能性が高いですよ」
「誰がアイデアマンか知るのも楽しそうですよね。遊びながら、アイデア力を競うのもよさそうです。ほとんどの参加者が1分半以内に単語を挙げていました。お手軽に試せるのもありがたいです」
「どうして10個の単語だけでアイデア力を調べられるのかと言いますと、拡散的思考を計ることが可能だからです」
「拡散的思考とは、一つの問題に対して、複数の解決策を思いつく思考のことです。この能力が高いと新しいアイデアを思いついたり、斬新なアイデアを思いつきやすいです」
「要するに、常識にとらわれない発想ができる人です」
「10個の単語の距離がそのまま、拡散的思考に直結するのです。そのため、単語を挙げるだけで、アイデア力を知ることができるのです」
「ちなみに、単語と単語の距離のスコアですが、女性のほうが男性よりも若干高く、年齢別で見ると20代がピークだと判明しました。ただし、大きな差ではありません」
「20代女性の読者様、今が一番アイデアが湧く時期かもしれませんよ。チャンスを見逃さないようにしましょう」
「自分の能力がいつ最大値になるか知るのも大切です。ピークが過ぎてから挑戦しては、思うような結果が得られませんよ」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は、参加者に意味が違う単語を10個リストアップしてもらったよ」
「その上で創造性テストを受けてもらったよ」
「すると、意味が全然関係ない単語を思いつける人は創造性が高かったよ。つまり、発想力があるってことだよ」
「読者様も、10個の単語を出して、どれくらい単語の距離が離れているのか試してみてね」
「とはいえ、この結果ですべてのアイデア力を計れるわけではありません」
「あくまで、アイデア力を計る一つです。今回の成績が奮わなくても落ち込む必要はありません」
「別の能力が備わっている可能性があります」
「それにアイデア力は鍛えることも可能です」
「成績が悪くてもアイデア力がないと嘆かないでくださいね」
「諦めなければ、大体なんとかなりますよ」
「ということで、今回は『脈絡のない単語を思い浮かべられる人はアイデアも思いつきやすい』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」
「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」
「次回の『食事の「よく噛んで食べなさい」は正しいのか?』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でお待ちしております。バイバイ」
参考文献
Naming unrelated words predicts creativity




