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533_明日のことが気になって眠れないを「5分」で解決する #睡眠 #不安

「18歳でハーバード大学を卒業しているアメリカの哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンは『明日を始める前に今日をすっかり終える。今日と明日との間に眠りの壁を置く。これをやり遂げるには、節制の心がけが必要だ』と言ってます。今日のできごとを明日に持ち込まないことが大切みたいです」


「やっほー、人生を充実させる知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『明日のことが気になって眠れないを「5分」で解決する』です。よろしく」


「読者様は翌日のことが気になってベッドに入ったのに眠れない、なんて経験をしたことはありませんか?」


「え? 『日曜日の夜になる』ですか。月曜日は一週間の始まりです。気がかりなことも多いのでしょう」


「安心してください。翌日のことが気になって眠れない読者様のために、ぐっすり眠れる方法を持ってきました」


「これから、翌日のことが気になって眠れなくなることはなくなりますよ」


「参考文献はアメリカのベイラー大学の研究です」


「研究者は18歳から30歳までの若者60人を集めました」


「参加者を研究室に呼んで寝てもらうのですが、二つのグループに分けて実験を行いました」


「一つ目のグループは、明日もしくは数日間でするべきタスクを紙に書き出しました。いわゆるToDoリストを作成してもらいました」


「もう一つのグループは、過去数日の間に完了したことを紙に書き出してもらいました」


「就寝の直前にこの作業を行ってもらい、そのままベッドに入ってもらいました」


「紙に書き出す時間はどちらのグループも5分間です」


「要するに、未来のことか過去のことを考えてから眠ってもらい、どちらのグループがぐっすり眠れるのか調べました」


「さて読者様、どちらのグループがより眠れたと思いますか?」


「未来に思いを馳せたグループでしょうか?」


「やるべきことを言語化することで、道筋が明確になり、不安が解消されるのでしょうか?」


「それとも、過去に思いを馳せるべきなのでしょうか?」


「今までに完了したタスクを思い返すことで、自分の能力を再確認できます」


「能力があることを思い出せるので、未来もどうにかなる、と思えるのでしょうか?」


「はたして、どちらのグループがより眠れていたのでしょうか?」


「就寝の直前に紙に書き出してもらった結果、より眠れていたのはーー」


「ToDoリストを作成していたグループでした!」


「寝る前に、明日やるべきことを紙に書き出すと、ぐっすり眠れることが判明したのです」


「読者様、明日のことが不安で眠れないのなら、5分でいいので、明日やるべきことを紙に書き出しましょう。不安がなくなって、ぐっすり眠れるようになりますよ」


「しかもですね、ToDoリストに書く項目が多かったり、詳細に書けば書くほど、早く寝付けることも判明しています」


「具体的に明日のことが想像できるのなら、5分を越えてもいいので詳細に書くようにしましょう。少し時間がオーバーしても、早く眠りにつけるのなら問題ないです」


「未来の漠然とした不安が、紙に書き出すことで具体的になります。解決までの道筋が見えるようになるので、不安が軽減するのでしょう。結果としてより眠れるようになったと考えられます」


「ぐっすり眠るために、是非、今日の夜から試しましょう」


「一方で過去に思いを馳せたグループはというと、具体的に書けば書くほど、眠るまでの時間が長くなっていました」


「ToDoリストと違って、具体的に書くことは逆効果でした」


「研究者によると、過去のことを思い返すと、かえって未来のことを考えたり、反芻したりするようになり眠れなくなる、とのこと」


「特に、忙しい人に起きやすいみたいです」


「今まではこうだったから、これからはどうなるんだろう、と考えるのは不思議ではありません」


「過去のことを考えると未来が気になるのは、人の性なんでしょう」


「実験では参加者に睡眠ポリグラフを使っており、睡眠の様々な数値を検査しています」


「その結果、ToDoリストグループは眠るまでの時間が早かったり、寝ている時間が長かったり、夜間の覚醒回数も少なく、睡眠効率が高かったです」


「読者様が思っている以上に、翌日に不安が残っている状態というのは睡眠に悪影響を与えるのかもしれません」


「ちなみに、今回の研究は月曜日から木曜日までの平日に行われました。その上、夜の9時に研究室に集まり、10時30分に就寝するというデザインでした」


「多くの人が普段の就寝時間よりも早い時間に眠りにつくことになっていました」


「それに、研究室で実験を行ったので、メラトニンを抑制するスマホやパソコン、テレビなども制限されていました」


「比較的、睡眠に影響する要素は排除されている、いい実験だったと思います」


「それでは、今回のまとめです」


「研究者は実験室に参加者を集めて、就寝前に明日以降にやること、もしくは過去数日間に完了したことのいずれかを5分間で紙に書き出してもらったよ」


「すると、明日以降にやることを紙に書き出したグループはぐっすり眠ることができたよ。詳細に書くと効果倍増だよ」


「過去にやったことを書き出したグループは逆効果だったよ」


「読者様も、明日のことが気になって眠れない場合は、一度ベッドから出て、明日やることを紙に書き出しましょう」


「5分間の作業でぐっすり眠れるようになりますよ」


「紙とペンさえあればできます。枕元に用意しておくといいかもしれませんね」


「簡単に試せるのもグッドです」


「ということで、今回は『明日のことが気になって眠れないを「5分」で解決する』でした。知識を実践して人生を変えましょう」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」


「次回の『お笑いに学ぶプレゼンの極意【11のテクニック】』で、会いましょう! バイバイ」



参考文献

The Effects of Bedtime Writing on Difficulty Falling Asleep: A Polysomnographic Study Comparing To-Do Lists and Completed Activity Lists

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