527_読書中に音はあったほうがいいのか? #読書 #音楽
「フランス革命に否定的であったイギリスの政治家エドマンド・バークは『読書をして考えないのは、食事をして消化しないのは同じである』と言ってます。読書は読むだけで満足してはいけません。内容を噛み締めてこそ意味があります」
「やっほー、人生を充実させる知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『読書中に音はあったほうがいいのか?』です。よろしく」
「読者様の読書環境はどんな具合ですか?」
「静かな場所で読書をしていますか?」
「明るい場所で読書をしていますか?」
「アロマを炊いて読書をしていますか?」
「読書環境は様々だと思いますが、今回は音についてお話ししたいと思います」
「読者様は、無音と適度な騒音がある場合、どちらがより集中できますか?」
「もちろん、人によるとは思いますが、一般的にどちらのほうが集中できるのでしょうか?」
「無音と有音のどちらが読書に向いているのかお話ししたいと思います」
「参考文献はイギリスのボーンマス大学の研究となります」
「研究者は過去に行われた読書と雑音に関する研究を65件集めて、メタ分析を行いました」
「メタ分析とは、集めた研究を分析して、総合的に判断する研究のことです。信頼度が高いです」
「研究を調べた結果、雑音には主に3種類があることが判明しました。雑音、会話、音楽です」
「雑音は、不快な環境音のことです。車の騒音や、足音、風の音、意味の理解できない言葉などのことです。研究によって、音の大きさにバラつきがありました」
「会話は、人の話し声です。意味が理解できる言葉のことです。カフェや喫茶店で読書をすれば、必ず耳にします」
「音楽は、えーっと、音楽です。参加者の好きな音楽が選ばれる場合もあれば、歌詞のない音楽が選ばれ、流しました」
「どの音も読書をしていたら聞くことになる、ありきたりな雑音です」
「さて読者様、これらの音は読書にどのような影響を与えるのでしょうか?」
「適度な騒音があるほうが集中できるという研究もあります。あまりに静かすぎると不安になるので、少しくらいの騒音はあったほうがいいのでしょうか?」
「音楽は気分を高めてくれます。特に自分の好きな曲だと、なおさらです。読書に集中できるようになるのでしょうか?」
「それとも、自分の好きな曲故に、音楽が気になって読書に集中できなくなるのでしょうか? ならば、歌詞のない音楽がいいのでしょうか?」
「会話はどうでしょうか? 受験勉強の時、静かな図書館ではなく、カフェや喫茶店で勉強した人もいるでしょう。話し声が適度なリラックスをもたらしてくれるのでしょうか?」
「はたして、読書に向いている雑音は何なのでしょうか?」
「読書と雑音を分析した結果、読書に向いている雑音はーー」
「ありませんでした!」
「読書中にいかなる音でも、存在すると集中力が削がれることが判明しました」
「読書は無音の環境で行うのが一番だったのです」
「リビングやカフェ、喫茶店で読書をしていませんか?」
「ダメですよ。集中できていると思ったら大間違いです。知らず知らずのうちに、集中力は削がれていたのです」
「集中力が下がったことで、読書スピードと内容の理解力が落ちていました」
「読者様も読書に集中したいなら、無音の環境を構築しましょう。防音室を用意するといいかもしれません」
「雑音の中でも特に気が散るのは、意味が理解できる会話と感情が表現されている音楽でした」
「意味が理解できる会話を聞くと、脳は聞き取った情報を処理してしまいます。情報を処理するためにリソースを使うことになるので、読書の集中力を削がれることになります」
「音楽も同じです。歌詞が理解できると、脳は聞き取った歌声を処理します。特に、感情に訴えかけてくるものは、脳を揺さぶります。読書をするどころの話ではありません」
「雑音は脳のリソースを使ってしまうのです。脳のリソースが無限なら問題ないのですが、脳のリソースは有限です」
「読書に割り振るリソースが減れば、集中力が落ちるのも当然なんです」
「読書は無音な環境で行うのが一番。静かな部屋で読書をしましょう」
「静かな部屋が用意できなければ、ノイズキャンセリングが搭載されているイヤホンを使いましょう。きっと読書に集中できるようになりますよ」
「どの雑音でも集中力が削がれるのは間違いないのですが、雑音の種類によって違いがあります」
「雑音は、内向的か外交的かで影響に違いがありました」
「会話は、エラーが多くなります。作業をしている時に会話を聞くと、ミスが増えます」
「音楽は、音量やテンポ、歌詞の有無、知っているかどうか、などの影響を大きく受けます」
「まあ、どれを取ってもマイナスの影響があるので、集中したい時に音を聞くのはNGです」
「集中したい時は、できる限り静かな環境を構築することが大切です」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は過去の雑音と読書の研究を集めてメタ分析したよ」
「すると、いかなる音であっても読書の集中力を下げることが判明したよ」
「読書に集中したいのなら、無音が一番だよ」
「音があると、読書スピードが落ちたり、読解力が下がったり、ミスが増えたり、踏んだり蹴ったりtだよ」
「読書に音はいらないよ」
「それと、雑音による読書の集中力の欠如は、大人も子供も関係ありません」
「誰であっても雑音は読書の集中力を削ります」
「子供だから集中が続かない、なんてことはありません」
「読書は人生を有意義にしてくれます。読書に集中できる場所を読者様も探しましょう」
「読書を楽しんで、人生の満足度を高めましょう」
「ということで、今回は『読書中に音はあったほうがいいのか?』でした。知識を実践して人生を変えましょう」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」
「次回の『アドバイスは受けるより、与えるほうがいいぞ』で、会いましょう! バイバイ」
参考文献
Auditory Distraction During Reading: A Bayesian Meta-Analysis of a Continuing Controversy




