055_【見た目を侮るな!】チョコレートの評価を左右する要素とは? #食べ物 #決断
「やっほー、人生負け組の読者様。読まないと人生損する知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『チョコレートの評価を左右する要素とは?』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様はチョコレートはお好きですか?」
「え? 『好き』ですか。シンプルな回答、ありがとうございます。私も好きです」
「チョコレート、美味しいですよね。私もチョコレート大好きです」
「そんなチョコレートに関するお話を今回はしたいと思います」
「チョコレートに限らず、食べ物は味が大事になります。ですが、どうやら私たちは、同じものを食べても、味以外の要素で味を低く評価することがあるのです」
「驚きですよね。ですが、誰かと一緒に食べたら、一層美味しく感じることもあるので、意外とも言えなくもないです」
「どっちやねーん!」
「さて、セルフツッコミは置いといて、本題に入ります」
「オーストラリアのメルボルン大学は25歳~55歳の75人のボランティアに協力してもらいました。ボランティアには3種類の状況でチョコレートを評価してもらいました」
「まずは、普通にチョコレートを試食してもらう。特に装飾もされておらず、素の状態で提供されます。チョコレートがそのまま提供されます」
「何もないので、基準になることでしょう」
「次にチョコレートのパッケージを見てもらい、評価してもらいました。試食はありません」
「あくまで、外装を見て、評価をしてもらうのです」
「最後に、パッケージを見ながらチョコレートを試食し、評価をしてもらいます」
「これらの評価を比較して、チョコレートの味の評価が、パッケージによって左右されるのか調べたのです」
「当然ですが、チョコレートはすべて同じものを使用しています。カカオ70%のダークチョコレートを使用しています。ボランティアには同じものだと知らされていません」
「味だけで評価をするなら、すべて同じ結果になるはずです」
「まあ、なりませんが……」
「人というのは見た目に影響を受けます。これは読者様も実感があるでしょう」
「そもそも、見た目に影響を受けないのなら、ギャップ萌えがなくなります。見た目と中身が違うから、ギャップは生まれるのです」
「ボランティアには、6種類の異なるコンセプトのパッケージを見せています。その6種類とは、大胆、楽しい、親しみ、特別、健康、プレミアムです」
「さらにコンセプトごとに4種類のパッケージを用意しました」
「最初の試食では、1cm四方のチョコレートが透明のカップに入った状態で提供されました。数は一つだけです」
「少し時間を置いて、包装されたチョコレートを出されて、評価します」
「最後に、パッケージから取り出してチョコレートを試食してもらいます。この時、チョコレートを食べ終わったら、次に影響が出ないように口の中を洗ってもらいました」
「前に食べたチョコレートの味が残っていて評価が変わると困りますからね。実際は同じチョコレートだから、関係ないのですが」
「試食後にはチョコレートの味はもちろんのこと、どのように感じたか、また買いたいと思ったか、などを訪ねられました」
「その結果わかったのは、味とパッケージに乖離があると、評価が低くなることでした」
「予想していた味と実際に食べた時の味の一致が高評価に繋がったのです」
「予想と違うと裏切られた、と感じてしまいます」
「人は勝手に予想して、勝手に外して、勝手に悲しみます。身勝手にして都合がいいのが、人間です」
「予想通りが大好きなのが、人間です。予想を当てて、したり顔をしたいのです。得意満面になりたいのです」
「チョコレートの評価が高かったのは、特別をコンセプトにしたパッケージだったようです。パッケージを見て、楽しい、健康的、親しみ、などを感じると、チョコレートの味を高く評価していました」
「逆に大胆のコンセプトでは高評価は得られませんでした」
「特にチリフレーバーのパッケージにしたのがダメだったようです」
「チリフレーバーを予想して、ダークチョコレートが出てくるのです。さもありなん。想像しただけで、評価が低くなりそうです」
「商品を購入する際に決め手になるのは味です。買いたいかどうかの質問には、やはり味が重要視されてました」
「それでも、商品から感じるイメージも大事みたいです。蔑ろにしていい要素ではありません」
「ちなみに研究者は『消費者が商品を購入するかどうか、最初の決断は60%がパッケージによって左右される』と話しています」
「買ってくれるか、パッケージに60%も左右されるなら、パッケージに手抜きはできませんね」
「パッケージを手抜きにするだけで、どれだけの顧客を見逃すことになるのか、想像しただけで恐ろしいですね」
「この結果から言えるのは、最高の商品を作っても売れるとは限らない。パッケージ次第では売れないこともある、ですな」
「人間の情報のほとんどは視覚からもたらされるのは周知の事実。逆に言えば、視覚さえ押さえてしまえば、微妙な商品でもそこそこ売れるということです」
「読者様の中には、見た目のパッケージに釣られて、よりよい商品を逃していた可能性もあるわけです」
「恐ろしや、恐ろしや」
「恐ろしい事実が判明した所で、今回のまとめです。チョコレートの味はパッケージの見た目に左右されちゃうぞ」
「見た目で好印象だと、味の評価も高くなるよ」
「見た目と味を一致させないと、評価が低くなるから注意してね。予想が裏切られるのがダメなんです」
「商品を作る際は、中身と外見を一致させることは最重要ですね。読者様も気をつけてください」
「今回の研究はチョコレートを対象にしていますが、他の商品でも同じような結果になることは間違いありません」
「予想を裏切る際は、いい意味で裏切りましょう」
「ということで、今回は『チョコレートの評価を左右する要素とは?』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」
「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」
「それでは、次回の『チョコレートを食べると頭がよくなるぞー』で、またお会いしましょう。バイバーイ」
参考文献
Effects of packaging design on sensory liking and willingness to purchase: A study using novel chocolate packaging




