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516_傷口にアロエを塗るのは意味があるのか? #怪我 #治療

「マザー・テレサは『貧しい人々の物質的な貧しさだけでなく、その精神的な傷口にも私たちは手当てをしてあげねばなりません。私たちが彼らとひとつに結ばれて、その悲しみを心から分かち合うときにのみ、彼らの生活に神をもたらし、また彼らも神に近づいて癒されるのです』と言ってます。傷ついた人を救うのは簡単ではありません。自分に余裕がないと難しいです」


「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『傷口にアロエを塗るのは意味があるのか?』です。よろしくお願いします」


「読者様は怪我をしたらどうしますか?」


「え? 『病院に行く』ですか。ごもっともです」


「病院に行くのは当然ですが、病院に行くまでもない怪我もありますよね。そんな時はどうしますか?」


「え? 『絆創膏を使う』ですか。そうですよね、そうです。私の求めていた答えです」


「小さい怪我をすると、絆創膏を使ったり傷薬を塗ったりしますよね」


「絆創膏や傷薬以外の選択肢としてアロエを塗る、と聞いたことがありませんか?」


「田舎のほうだったり、おばあちゃんの知恵袋でアロエが傷に効く、ということを読者様も一度は聞いたことがあると思います」


「ですが、本当にアロエは傷に効くのでしょうか?」


「アロエを傷口に塗ることで、実際に治るスピードが早くなるのでしょうか?」


「ということで、今回はアロエを傷口に塗ったら意味あるの? というお話をしたいと思います」


「アロエの効果は真実なのか、迷信なのか決着がつきますよ」


「参考文献はアメリカのニューヨーク大学の研究となります」


「研究者はデータベースからのアロエに関する研究を4件集めてメタ分析を行いました」


「対象となったのは133人で、合計163の火傷を評価しました」


「集められた研究はすべてRCTでして、アロエを使った研究ではアロエクリームやアロエジェルが使用されました」


「アロエを使わないグループはスルファジアジン銀クリームなどを使用しました。伸びがよく、塗りやすいクリームです。他にも、刺激が少なく、火傷の治療に用いられる薬です」


「一般的な傷薬ということです」


「その他にも、傷口を清潔に保つグループ、毎日栄養をきちんと摂るグループなどもありました」


「という感じで、塗り薬や一般的な治療法とアロエを比べたのですが、読者様はアロエが効くと思いますか?」


「昔からアロエが傷に効くと言われています。先人の知恵は本当なのでしょうか?」


「それとも、アロエが効くというのは迷信なのでしょうか? アロエが効いてほしいという願望から生まれた幻想なのでしょうか?」


「はたして、アロエの効果はどうだったのでしょうか?」


「アロエの研究をメタ分析した結果、アロエには傷を治す効果がーー」


「認められました!」


「アロエはきちんと傷に効くことが判明したのです」


「しかも、一般的なクリームよりも傷の治りが早いことが判明したのです」


「火傷が治るまで、平均して21日だったのですが、アロエを塗ったグループは平均4.4日も早く火傷が治ることが判明したのです」


「つまり、アロエには傷の治りを早める効果があるのです」


「アロエの効果は最大で8.7日も早くなることも分かりました」


「読者様、民間伝承は間違っていなかったのです。アロエの効果は迷信ではありません」


「科学的にも、アロエが素晴らしいことが明らかとなったのです」


「傷口にアロエを塗るのは間違いではありませんよ」


「しかも、アロエのメリットは傷の治りの早さだけではありません」


「お金も安く済みます」


「怪我の平均的な治療額は10ドルだったのですが、アロエの場合2ドルで済みます」


「アロエはお金の節約にも向いているのです」


「わざわざ高額な治療費を払うことなく、早く傷を治したければアロエを傷口に塗るといいですよ」


「それにアロエは美肌になるとも言われています。もしかしたら、傷が治るのが早いのと関係があるのかもしれません」


「他にも、腸内環境を整える働きや、胃の調子を保つ効果、血糖値を下げる効果、新陳代謝を高める効果もあるとされます」


「アロエは塗ってよし、食べてよしな植物です」


「読者様も健康のため、美容のため、アロエを使ってみてはいかがでしょうか?」


「読者様の救世主となるのはアロエだったのかも、って所で今回のまとめです」


「研究者はアロエに関する研究を集めてメタ分析を行ったよ」


「すると、アロエを塗ったグループの傷の治りが早くなることが判明したよ」


「アロエは塗ってよし、食べてよしだよ」


「読者様も怪我をしたらアロエを塗ろうね」


「とはいえ、今回の研究はデータが少なかったです。それぞれの研究結果にバラつきもあります。バイアスのリスクにも気を付けなければなりません」


「案外、結果を鵜呑みにできるものではありません」


「その上、アロエを塗った2人は平均よりも治るのが遅かった、というデータもあります」


「アロエの効果には個人差があると言えます」


「読者様も、アロエを塗ったり食べたりする際は、気を付けてください」


「思ったような効果が得られない可能性があります」


「……まあ科学はそんなものです。多くの人に当てはまりはしますが、全人類に効果があるものではありません」


「とにかく自分で試して、自分に合っている方法なのか探る必要があります」


「信憑性が低くてもたまたま自分に会う場合もあれば、信頼できるデータなのに自分には効果がなかった、なんてことはよくあります」


「大事なのはトライアンドエラーです」


「ということで、今回は『傷口にアロエを塗るのは意味があるのか?』でした。知識の足しになれば幸いです」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」


「次回の『ラジオを聞くメリットが判明しました』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」



参考文献

Second-Degree Burns and Aloe Vera: A Meta-analysis and Systematic Review

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