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503_野球のホームランはこれから激増する #スポーツ

「小惑星にも名前がつけられているマリリン・モンローは『野球のことは何も知らなくてごめんなさい』と言ってます。素直に謝れるのはいいことだと思います」


「やっほー、実用的な知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『野球のホームランはこれから激増する』です。お願いします」


「読者様はスポーツは好きですか?」


「え? 『大好きです』ですか。とても、いいことだと思います」


「そんなスポーツの中でも野球はどうですか?」


「え? 『野球も好き』ですか。ありがとうございます」


「野球はスポーツの中でもメジャーなので、特に人気の高いスポーツです」


「では、読者様に質問です。野球の魅力とは何ですか?」


「ボールを投げることですか?」


「ボールを打つことですか?」


「ベースを走ることですか?」


「戦略ですか?」


「まあ、様々あると思いますが、野球の魅力の一つといえば、ホームランではないでしょうか?」


「豪快なスイングによって特大なアーチを描くホームランは野球の醍醐味です。一発逆転もあって、特に盛り上がると思います」


「そんなホームランについての研究がありましたので、今回はそれを紹介したいと思います」


「もしかしたら、野球に大きな影響を与えるかもしれませんので、野球好きな方は必ず知っておいてください」


「参考文献はアメリカのダートマス大学の研究です」


「研究者はまず、1962年から2019年にかけて行われたメジャーリーグの11万4417試合を調べて、どれくらいホームランが打たれているのか数えました」


「そこから、試合当日の最高気温を調べました」


「どうして最高気温を調べたのか分かりますか?」


「研究者によると、野球は弾道のゲームだ、と」


「空気にはわずかながら重さがあります。空気中の分子の数が重さになるわけですが、気温によって密度は変化します」


「簡単に言えば、暖かい日は密度が低くなり、冷たい日は密度が高くなります」


「ということは、暖かい日は空気の密度が低くなるので、空気が薄くなります。そうすると、空気抵抗も少なくなります」


「飛んでいるボールに当たる空気抵抗が少なければ、より遠くに飛ぶことになります」


「同じ方向、同じスピードでボールを飛ばしても、気温によって飛距離が変わるということです」


「研究者は、ホームランは気温に影響されるのでは? と考えたのです」


「さて読者様、気温とホームランの関係はどのくらいあると思いますか?」


「暖かくなっても空気抵抗はそんなに変わらないから、ホームランの数に影響を与えないのでしょうか?」


「それとも、わずかでも空気抵抗が減ることでホームランが増えるのでしょうか?」


「はたして、気温の影響はどれくらいのなのでしょうか?」


「分析の結果、気温がホームランに影響をーー」


「与えていました!」


「地球温暖化が進んでいる現在では、昔に比べてホームランの数が増えていることが判明しました」


「読者様、野球のホームランが見たければ暑い日に球場に行くことをオススメします。涼しい日に比べて、ホームランを見れる確率が高いです」


「とはいえ、気温の影響はそこまででもないとも言えますし、影響が大きいとも言えます」


「屋根のない球場で試合が行われた場合、最高気温が1℃上昇すると、ホームランの数が1.96%上昇するみたいです」


「それだけ、と思うかも知れませんが、地球温暖化がこのまま進むと過程して場合、2100年には気温の影響は10%以上になると想定されています」


「2050年にはホームランが年間で192本増え、2100年には467本増えると試算されています」


「今後、地球が暑くなっていくとホームランが当たり前の世界になるかもしれません」


「そうなれば、ホームランの価値は激減して、ホームランで盛り上がることはなくなるかもしれません」


「読者様、選手がホームランを打ったら大いに盛り上がりましょう。今後、ホームランで盛り上がらない未来がやって来るかもしれません」


「ただ、問題を解決する方法はあります」


「涼しい場所で試合をすればいいのです」


「現在でもドーム球場の場合、空調が完備されているので涼しい環境で試合を行えます」


「ドーム球場では気温の影響を受けないので、ホームランが増産されることはありません」


「ドーム球場が無理な場合でも、時間をずらすことで対処も可能です」


「日中の暑い時間を避けて、ナイターで行えば気温も下がっているのでホームランが増えることはありません」


「あくまで、地球温暖化がこのまま進むこと、屋根のない球場で試合をすることが重なった場合にホームランが増えるのです」


「実際の話、暑すぎると熱中症の危険やプレイに支障が出るので、暑い場所で野球の試合が開催されることは多くはないでしょう」


「読者様が心配する必要はない、と思いますよ」


「ということで、今回のまとめです」


「研究者は過去に行われたメジャーリーグの試合で放たれたホームランとその日の最高気温を調べたよ」


「すると、最高気温が高くなるとホームランが増えることが判明したよ」


「地球温暖化がこのまま進むと、ホームランが量産されるようになると」


「ホームランの価値が激減だね」


「ただ、ホームランが増えた理由は気温だけとも限りません」


「最適化されたトレーニング、理想的なバッティングフォームなど、野球の研究は進んでます」


「それに、技術の進歩によって、どれくらい理想とずれているかも判断ができるようになっています」


「このような進歩によって、ホームランが増えた可能性も考慮しないといけません」


「ともかく、今後ホームランが増えるのは間違いないでしょう」


「それと今回の研究は、野球で行いましたが、他のスポーツも地球温暖化の影響は受けると思います。空気抵抗はどのスポーツでもありますから」


「地球温暖化はスポーツにも影響しているんですよ」


「ということで、今回は『野球のホームランはこれから激増する』でした。役に立ちましたか?」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト待ってます」


「次回の『朝食のタンパク質が重要だ』で、会いましょう! バイバイ」



参考文献

Global warming, home runs, and the future of America’s pastime

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