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474_犯罪を減らしたければイヌを飼え #安全 #動物

「ダーウィンの番犬の異名で知られるトマス・ヘンリー・ハクスリーは『苦しみ、犯罪、そして、その他人間のあらゆる悲しみに対する唯一の薬とは、叡智なのである』と言ってます。人生の苦しみは知識があれば解決します」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『犯罪を減らしたければイヌを飼え』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は安全な地域と犯罪の多い地域のどちらに住みたいですか?」


「まあ、ほとんどの読者様が安全な地域と答えるでしょう」


「よっぽどの変人でもなければ、犯罪の多い地域に住みたくないでしょう。答えを聞くまでもありませんでした」


「ですが、安全な地域ってどうやって判断すればいいのですか?」


「警察官の数ですか? 土地の値段ですか? 繁華街からの距離ですか? 田舎ですか? 子供は多いほうがいいのですか? それとも子供は少ないほうがいいのでしょうか?」


「読者様は安全な地域の具体的な条件を知ってますか?」


「ということで、今回は安全な地域の特徴についてお話ししたいと思います。引っ越しの際には是非、参考に参考にしてください」


「参考文献はアメリカのオハイオ州立大学の研究となります」


「研究者は、オハイオ州の都市コロンバスで調査を開始しました」


「まず、2014年から2016年までの犯罪件数を調べました。犯罪の発生件数で安全な地域と危険な地域を分けました」


「さらに、研究者は住民の目が犯罪を抑止するのではないかと考えて、イヌを飼っているかどうかを調査しました」


「イヌを飼うと散歩をする必要があり、外出の機会が増えます。人通りが増えることで、犯罪者は人の目を気にして犯罪を行いにくくなるのでは? という考えです」


「さて読者様、イヌをたくさん飼っている地域は安全だと思いますか?」


「理屈としては間違っていないように思えます。人の目を気にして大胆な行動に出られなくなっても不思議ではありません」


「一方で、イヌの散歩にそれほどの効果があるのか疑問です。イヌを飼っていなくても外出する人は外出します」


「そこまで影響がないようにも思えます」


「イヌをたくさん飼っている地域ははたして安全なのでしょうか?」


「分析の結果、イヌをたくさん飼っている地域はーー」


「安全でした!」


「イヌがたくさん飼われている地域では犯罪件数が減少していました。研究者の読み通りでした」


「今回の研究では、住民同士の信頼度も合わせて調べています」


「住民がお互いに相手のことを信頼しているのかチェックしていたのですが、住民が互いに信頼しているとより多くの犯罪を抑制できることも判明しました」


「読者様、犯罪の少ない安全な地域というのは、住民がお互いに信頼しており、イヌをたくさん飼っている地域です」


「都会では、隣の家の住人の顔も知らない、なんて言われてます。そんな地域は、犯罪が多く危ないかもしれません」


「住民同士の信頼度が低い地域は犯罪の格好の的になります。もっと住民同士の触れ合いがある地域のほうが安全です」


「それで具体的な数値も出ていまして、住民同士の信頼度が高く、イヌをたくさん飼っている地域では強盗の件数が約3分の2、殺人事件の件数が約2分の1に減少していました」


「その他に、暴行事件の件数も減っていました」


「読者様、安全な地域に引っ越したいなら、近くにドッグランなどの施設がある場所がいいでしょう。他にも、ペット可の住宅やマンションに住むのもいいかもしれません」


「ただ、今回の研究はイヌがたくさん飼われていると犯罪が減る、という因果関係を証明するものではありません。あくまで関連が示されたに過ぎません。頭の片隅に記憶しておいてください」


「研究者が言うには、イヌの散歩は近所のパトロールに近い行動だそうです」


「同じ道を何度も散歩していると不審者がいてもすぐに気づきます。そういった人の目が犯罪を抑制しているみたいです」


「住民の横の繋がりがあると、不審者の情報がすぐに広まります。多くの住民が警戒するので犯罪が行いにくくなるのでしょう」


「それに、アニマルセラピーという言葉あるように、ペットには癒しの効果があります」


「イヌがたくさんいることで、ストレスが減り、犯罪行為に走る人が減る可能性も考えられます」


「具体的な理由については不明ですが、イヌは犯罪を抑制する効果がありそうです、って所で今回のまとめです」


「研究者は犯罪率とイヌの関係を調べたよ」


「すると、地域でたくさんイヌが飼われていると、犯罪率が減少することが判明したよ」


「また、地域の住民同士の仲がいいとより安全みたい」


「犯罪が少ない安全な街には、イヌと住民同士の交流が欠かせないみたい」


「地域の住人の性別や年齢、経済力などを考慮してもイヌをたくさん飼っている地域では犯罪率が減少しました」


「ですが、今回の研究はあくまで、アメリカの都市での研究です」


「他の国、他の地域でも同じようになるとは限りません」


「特に日本は世界的に見ても安全な国です。地域住民の信頼感とイヌの数にどこまで効果があるのか不明です」


「もしかしたら、真に受けないほうがいいかもしれません」


「最終的には、自分の目で直接見たり、警察の情報を調べて安全かどうか判断してください」


「ということで、今回は『犯罪を減らしたければイヌを飼え』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」


「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『空気が汚い地域ではミスが増える』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Paws on the Street: Neighborhood-Level Concentration of Households with Dogs and Urban Crime

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