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050_【サルに学ぶ】長生きしたくば、女性と仲良くなれ #人間関係 #寿命

「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『長生きしたくば、女性と仲良くなれ』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「男性の読者様に質問です。女性のお友だちは多いですか?」


「え? 『ほとんどいない』ですか。それはなんとも、もったいない。今すぐ、女性のお友だちを作りましょう、私以外で」


「冗談ですよ、ふふっ」


「実はですね、女性の友達が多いと長生きすることがサルの研究で判明したのです」


「長生きしたければ、女性の友達を作ってください!」


「良好な人間関係が人生の幸福度を高めるとハーバード大学も言っています。人生を長く楽しむためにも、友達を作ってください」


「それでは今回の研究の紹介です」


「研究者は、1971年から今に至るまで継続的に、ケニアのアンボセリ国立公園のヒヒを観察しています。ヒヒはアヌビスヒヒとキイロヒヒの2種類です」


「長い! 50年以上も調べていることになります。そりゃ、たくさんの新事実がわかるでしょう」


「ちなみに、ヒヒとはサル目オナガザル科の哺乳類です。高度な社会を形成する生き物です」


「長年の観察の結果、メスのヒヒと強い絆があるオスのヒヒは寿命が長いことが判明しました!」


「面白いですよね。女性と仲良くすると長生きできる! 男性の皆さんには朗報ではありませんか」


「男性同士で遊ぶのも楽しいでしょうが、女性と仲良くなるのも長い目で見たらとっても有益です」


「同姓でつるむのは程ほどにして、女性とも仲良くしてあげてください」


「他にもウマ、ウサギ、イルカなどの群れをなす生き物は、別の個体との関係が良好だと長生きするようです」


「今回の研究者はヒヒを対象にしていますが、人間にも当てはまると私は考えます。サルも人も同じ哺乳類ですし」


「研究者はどのようにして、この結果を導いたか興味はありませんか?」


「え? 『別にない』ですか。……しゅん。私はとっても悲しいです……」


「え? 『嘘』ですか。よかったです。もちろん、読者様も興味津々ですよね、天の邪鬼なんですね」


「では研究者がどのような観察をしていたか、お話しします」


「対象のヒヒは1984年~2018年に生まれたヒヒです。実に542匹のヒヒを観察しました。メスが265匹、オスが277匹です」


「ほぼ毎日観察され、個体の識別も可能です。何より、生まれてから数日以内に研究者は誕生を知りました」


「メスの232匹、オスの108匹は誕生日がわかっています。ただし、数日の誤差は許してください」


「相手は自然の生き物です。確実に断定することはできません」


「残りの誕生日がわからないヒヒは、経験豊富な研究者によって推定されました」


「要は、いつ生まれたか大体わかっている、ということです」


「何年も観察していれば、ヒヒの傾向もある程度わかるんでしょうね」


「生まれは分かった、でもヒヒの友情をどうやって説明するんだ、と読者様も疑問をお持ちかと思います」


「まさか、ヒヒに直接アンケートを取るわけにはいきません。『あなたは誰と仲がいいですか』と質問しても、返ってくるのは爪の引っかき攻撃です。まともな回答が得られるはずもありません」


「では、どうしたのか。これは別に難しくありません。読者様も動物園などで一度は見たことがある行為で推定しました。それは、」


「グルーミングです。いわゆる毛繕いです」


「一般的にグルーミングをお互いに行うことが、仲のよい証です」


「ヒヒがお互いにグルーミングをするのは、ダニや寄生虫を取り除いて衛生状態を保つためです。仲間を思うからこその行為です」


「綺麗綺麗と同時に、ストレス解消や互いの絆を深める行為でもあります」


「動物園に行った際には、観察してください。グルーミングは仲良くなるための行いです」


「研究者はグルーミングの時間を計測して、互いの仲のよさを推定しました」


「こうして研究者は、誕生日と男女の友情のデータを入手したのです」


「後は簡単です。いつ亡くなったかを調べれば、長生きしたかどうか判明します」


「分析の結果が、先に述べた通りです。メスのヒヒと仲良くしているオスのヒヒは長生きしていた、となりました」


「実に死亡リスクが28%も減少していたのです!」


「グルーミングは寄生虫を取り除くので、健康上のメリットがあります。そのため、グルーミングの時間が長いと、健康に生活を送れると考えられます」


「他にも、サポートしてもらえるなどのメリットも考えられます」


「男性の皆さん、長生きしたけりゃ、女性と仲良くしてね」


「女性の皆さん、パートナーが長生きして欲しいなら、女性と仲良くさせてあげてください」


「そして、死ぬ瞬間まで働いてもらって、最後までお金を搾り取りましょう。……もちろん、冗談ですよ。真に受けないでください」


「今回の研究はヒヒを対象にしていますので、どれほど人間に当てはまるかは未知数です」


「ですが、人間とサルは遺伝子的に似ている部分が多いので、少しは参考になるでしょう」


「もちろん、強制はしません。自分の頭で考えて、結論を出してください。人に頼ってばかりだと、後悔のない判断はできません」


「信じるも信じないも読者様の自由でございます」


「それでは今回のまとめです。ヒヒを長期間に渡って観察を続けたら、メスと仲良くしているオスは長生きすることがわかったよ」


「もしかしたら、男性の読者様は女性と仲良くすることで長生きできるかも……?」


「男性の読者様は女性と遊ぶ際は、『長生きのために女の子と楽しむ』と言い訳ならぬ猿知恵を披露しちゃってください」


「あっ、でも、言い訳が通用しなくても私の責任にしないでくださいね。私は知らんぷりしますから」


「読者様が長生きすることを私も願っております」


「ということで、今回は『長生きしたくば、女性と仲良くなれ』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」


「それでは、次回の『051_あなたの友達は実は半分しかいませんよ #人間関係』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Social bonds, social status and survival in wild baboons: a tale of two sexes

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