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049_賢い人を集めてもチームは成功しない。チームを成功に導く要素とは? #人間関係 #成功

「やっほー、人生負け組の読者様。読まないと人生損する知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『賢い人を集めてもチームは成功しない。チームを成功に導く要素とは?』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はおそらくチームに所属しているでしょう。ですが、チームによっては、成績がいいチームと悪いチームがあります」


「この差がどうして生まれるか考えたことはありますか?」


「え? 『リーダーシップを発揮する人がいれば上手くいく』ですか。うーん、それはどうでしょう」


「確かにリーダーシップは必要です。ですが、トップだけが張り切っていても、成功するとは限りません」


「どのようなチームの成績がいいか、調べてくれた研究があります」


「カーネギーメロン大学のアニータ・ウールリー教授、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院のトマス・W・マロン教授、ユニオン大学のクリストファー・シャブリス教授の3人による合同の研究です」


「3人は長年に渡ってチームによる能力の差を研究しています」


「では、どんな実験を行ったのか説明します」


「実験に集まったボランティアの被験者697人を2人~5人のチームに別けました。各チームに論理的分析、ブレインストーミング、協調性、道徳性を判定するタスクを行ってもらいました」


「その結果、チーム毎に成績の違いが浮き彫りになりました。当然ですね、個人の能力が違うように、チームの能力に違いが出るのは当たり前です」


「このようなタスクを個人で行うと、得手不得手が出ます。できるのとできないのが明確になります」


「ですが、チームの場合は別です。一つのタスクに秀でいているチームは他のタスクでも高成績を残したのです」


「つまり、できるチームは何でもできることが判明したのです! すごいですな」


「まず、研究者は被験者のIQを疑いました。IQが高い被験者が多いチームの成績がよかったか確認したのです」


「頭がいい人が集まれば、成績もよくなりそうですよね。納得しやすい理屈です」


「この目論見は外れました」


「チームの平均IQが高いこととチームの成績が比例することは見つけられませんでした」


「平均IQが低いチームがタスクで好成績を残していることもありました」


「次に外交的な人がいるかどうかも調べました。外交的な人がチームを引っ張ることで成績が上がるのではないか、と考えたのです」


「この考えを裏付ける証拠はありませんでした」


「同様にやる気に満ち溢れている人がいても、成績を上げる要因にはなり得なかったのです」


「うーん、チーム運営は難しいです。世間でよく言われるチーム論は通用しないみたいです」


「では一体、どんな要素がチームの成績を上げたか、賢明なる読者様はお分かりでしょうか?」


「研究チームは三つの特徴がある、と結論を出したました」


「もう一度聞きます。賢明なる読者様はお分かりでしょうか? 想像できますか?」


「では、一つ目の特徴は、『チームの全員が平等に参加している』です」


「チームの誰か一人、もしくは二人が主導権を握っているとダメでした。いいチームは全員がタスクに参加していました」


「ワンマンリーダーのチームはダメだったのです」


「読者様がチームの責任者になったあかつきには、全員に話を振ってあげましょう。参加率が極端に低い人が出ないようにしよう」


「二つ目の特徴は、『共感能力』です」


「被験者に目だけ見える顔写真を見てもらい、どのような感情を読み取れるか実験していました」


「その結果、相手の感情を察する能力、いわゆる共感能力が高い人がいるチームの成績がいいことが分かりました」


「この結果は納得です。共感能力が高い人がいると、シャイな人にも話を振ってくれます。嫌なこともオブラートに包んで伝えてくれます」


「チームの潤滑油として機能したのでしょう」


「それでは、三つ目の特徴は、『女性が多い』です」


「チームに女性がいるだけで、成績が向上したのです」


「しかも研究者は、チームの成績に一番重要だった、と述べています」


「女性は平均して男性より、相手の感情を察する能力が高いです。そのため二つ目の特徴に一枚噛んでいます」


「とりあえず、チームを作る際に誰を選べばいいかわからないなら、女性を必ず選びましょう。特に共感能力が高いと上手くチームが回ります」


「そして、男性だけでチームを組むことは絶対にしないでください。成績が最悪チームの出来上がりです」


「そういえば、昔ながらの企業は役員が男性ばかりです。そういった会社に限って、業績が奮っていません」


「読者様も会社内に女性がどれだけいるか確認してください。女性が少ないなら、成績不振かもしれません」


「人事担当なら女性を雇用してはいかがですか?」


「チームというのは個人の能力の高さは全く関係ないみたいですね。共感能力は個人のスキルですが、頭のよさとは無関係です」


「チームをすごくしたいなら、共感能力を高めて、皆仲良くお話ししましょう!」


「さらに研究者は調べています。今の時代、オンラインでの作業が増えています。オンラインでも効果があるか実験しました」


「被験者を集めて少人数のチームを作るのは同じですが、そこからオンラインでタスクを受けるか、オフラインでタスクを受けるかの二つの条件で比較しました」


「その結果、面白いことが判明しました。どうやら、オンラインでも成績のいいチームの特徴は変わらなかったのです」


「意外ですね」


「だって、研究者は共感能力が一番大事と述べていました。オンラインでは共感能力を発揮する機会が減ります」


「チームによってはテキストベースでタスクを受けていたチームもありました」


「顔を付き合わせる機会が減っても共感能力は発揮されるみたいです。音声や映像は別に重要じゃないみたいです」


「つまり、三つの特徴を持つチームの場合、どのような交流手段でも成績を上げることが判明したのです」


「顔を付き合わせるオフラインでも、映像を繋いだビデオ通話でも、顔の見えないテキストの交流でも問題ないのです」


「オフラインでもオンラインでも結果が変わらないのなら、わざわざ集まる必要はないですね」


「オンラインだからチームが上手くいかない、という言い訳は通用しません。オンラインだから上手くいかないのではなく、元から上手くいってなかった、そういう話です」


「それではまとめです。著名な3人の教授の研究によって、成績がいいチームの三つの特徴が判明したよ。その三つとは、

 一つ目は、『チームの全員が平等に参加している』。

 二つ目は、『共感能力』。

 三つ目は、『女性が多い』。

 以上の三つとなります」


「また、成績のいいチームは交流の手段に囚われないこともわかったよ。オフラインでもオンラインでもいいチームは成績が高いぞ」


「オンラインになったからダメになった、というのは言い訳だぞ」


「読者様も現在所属しているチームに当てはめて考えてください。足りない部分がありましたら、そこは伸び代になります」


「もし、最悪なチームに所属していて、現状を変えられないのなら、離れるのも選択肢の一つです」


「読者様が最高のチームを作って、最大の成績を上げることを期待しています」


「頑張って!」


「ということで、今回は『賢い人を集めてもチームは成功しない。チームを成功に導く要素とは?』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。質問やリクエストも待ってまーす」


「それでは、次回の『長生きしたくば、女性と仲良くなれ』で、またお会いしましょう。バイバーイ」



参考文献

Why Some Teams Are Smarter Than Others

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