426_遅刻したら「謝罪」か「言い訳」か? #謝罪 #時間
「ゴールデングラブ賞も受賞しているマリリン・モンローは『私は常に遅刻する。時には、二時間遅れることがある。自分でも変わろうと努力したけど、結局、遅刻の原因はどれも、私を猛烈に楽しませるものだった』と言ってたそうです。人生、楽しそうで何よりです」
「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『遅刻したら「謝罪」か「言い訳」か?』です。よろしくお願いします」
「読者様は時間にルーズですか?」
「時間厳守で遅刻をすることはありませんか?」
「多くの人が約束の時間を守ろうと努力しています。しかし、時として、遅刻をすることがあります」
「電車が遅れたり、目覚ましが止まっていたり、出産間近の妊婦さんに遭遇したり、約束の時間を違えていたり、色々な要素によって遅刻する時は遅刻してしまいます」
「そんな時、読者様はどうしますか?」
「大きく分けて、二つだと思います。謝るか、言い訳するか。どっちかでしょう」
「でも、実際はどっちがいいのでしょうか?」
「遅刻をしたらひたらすら謝るのか。それとも、言い訳をしたほうがいいのか。どっちのほうが相手からの評価がよくなるのかを調べてくれました」
「つまり、今回のお話を聞けば、遅刻したときの最善の方法が分かるという寸法です。遅刻常習者の読者様には是非、知ってもらいたいです」
「参考文献はアメリカのネブラスカ大学の研究となります」
「研究者は遅刻した人に様々なことをさせるビデオを用意しました」
「たとえば、遅刻した時に謝るパターンと言い訳をするパターン」
「待っている相手が、遅刻した人を怒るパターンと怒らないパターン」
「待っている相手が遅刻した人を説明するパターン。遅刻の常習犯であると説明するパターンと遅刻は滅多にしないと擁護するパターン」
「他にも、何も言わないパターンも用意しました」
「用意したビデオを558人に視聴してもらい、遅刻した人をどう感じるのか評価してもらいました」
「さて読者様、遅刻した時に言うべき言葉は、謝罪ですか? 言い訳ですか? どっちだと思いますか?」
「素直に謝れば。それ以上責められません。スパッと謝ってしまうのが吉でしょうか?」
「言い訳をしたら必死な感じが伝わります。仕方ないと諦めてくれるのでしょうか?」
「でも、怒っている相手に言い訳をしたら、余計にエスカレートしそうです」
「それとも先手を打って、根回しするのがいいのでしょうか? 自分ではなく第三者に説明させることで、評価が高くなるのでしょうか?」
「はたして、遅刻したときの最善な方法とは何なんでしょうか?」
「実験の結果、遅刻したときに言うべきことはーー」
「言い訳でした!」
「謝罪をした場合より、言い訳をしたほうが、仕事ができる人と思われていました」
「読者様、遅刻したら言い訳しましょう。できる人だと思われます、最悪の事態は回避できそうです」
「それと、先手を打って、待っている相手に説明をさせたら、説明の仕方でメリットにもデメリットにもなることが判明しました」
「遅刻の常習者と紹介された場合、最悪でした」
「仕事ができない人の烙印を押されます」
「それでも、言い訳をしたほうが少しはマシになるみたいです」
「一方で、遅刻は滅多にしない人と説明された場合、支持されました」
「猿も木から落ちるように、人は時としてミスを犯します。滅多に起きないことなら、特に問題視されないようです。むしろ、事情があったのだと思われます」
「たとえ読者様が遅刻の常習犯でも、同僚に滅多に遅刻しない人と言ってもらうように根回ししましょう。これで評価は落ちません」
「また、待っている相手が遅刻した相手に何も言わなかった場合、チーム全体が評価されました」
「遅刻に対して寛容な姿を見せることで、遅刻くらい問題ないと思われたのでしょう」
「遅刻したら言い訳をする。そして、誰も遅刻を責めない。そうすれば、遅刻しても評価が下がりませんし、外から見ている人にも好感を持ってもらえます」
「読者様は是非、言い訳をしましょう」
「とはいえ、この実験では言い訳か謝罪のどちらかでした。普通、言い訳と謝罪ってセットだと思いませんか?」
「そこで、研究者はオンラインで調査を行いました」
「参加者には、会議のシーンを思い浮かべてもらい、遅刻した人のことをどう思ったか評価してもらいました」
「その結果ですね、遅刻について謝罪しただけ、言い訳しただけより、言い訳と謝罪の両方をした人を高く評価していました」
「つまり、遅刻したら言い訳をした上で、謝ることが大事なんです」
「言葉を重ねれば重ねるほど、必死さが伝わるのでしょう。相手も絆されるに違いありません」
「読者様も遅刻した際の言い訳と謝罪の文言を用意しておきましょう。安心して遅刻できます」
「……まあ、遅刻しないのが一番ですが……ということで今回のまとめです」
「研究者は遅刻した人のビデオを見せて、遅刻した人が謝るべきか、言い訳するべきかを調べてくれたよ」
「すると、言い訳をしたほうがいいって判明したよ」
「言い訳をすると仕事ができると思われたよ」
「でも、言い訳と謝罪の両方をしたほうが評価が高かったよ。遅刻したら、謝罪と言い訳の両方をしようね」
「話を遮られる可能性があるから、言い訳を先にしたほうがいいのかな? まあ、誤差ですかね」
「とにもかくにも、何も言わないのはよくないです。遅刻したら、潔く言い訳しましょう」
「よくあるアドバイスに『言い訳をせずに謝る』は間違っていますからね。きちんと覚えておいてください」
「最後に、よくある遅刻した際の言い訳を紹介します」
「子供が病気になった」
「急病人を介護していました」
「授業が長引いてしまいました」
「道に迷いました」
「服選びに時間がかかりました」
「忘れ物を取りに戻っていました」
「渋滞に巻き込まれました」
「役所に行っていました」
「水道のトラブルが発生しました」
「お婆さんが困っていたので手助けしていました」
「ということで、今回は『遅刻したら「謝罪」か「言い訳」か?』でした。知識の足しになれば幸いです」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」
「次回の『【人体の神秘】人間の隠された特殊能力が明らかになった件』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」
参考文献
To Excuse or Not to Excuse: Effect of Explanation Type and Provision on Reactions to a Workplace Behavioral Transgression




