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422_人間が犬を飼うのは遺伝子に刻まれているから #動物 #遺伝

「漫画『リル・フォークス』の作者チャールズ・シュルツは『幸せというのは、あたたかい子犬のことである』と言いました。さすが、スヌーピーの生みの親」


「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『人間が犬を飼うのは遺伝子に刻まれているから』のお話をしまーす」


「では、よろしくお願いします」


「人類は、イヌに、支配されているっ!」


「大半の読者様は荒唐無稽な話と思うでしょうが、案外的外れでもないんです」


「今回は、人類がイヌに支配されている理由をお話ししようと思います。信じるか信じないかは、あなた次第です」


「参考文献はスウェーデンのウプサラ大学の研究となりますワン。ちなみにウプサラ大学は北欧最古の大学で、もっとも権威のある教育機関に数えられているワン」


「まず、研究者は双子のデータが登録されているSTR(Swedish Twin Registry)から双子のデータを取得し、スウェーデン農業庁とスウェーデンでイヌとイヌの飼い主に特化した最大の組織スウェーデンケンネルクラブの協力を得て、飼い主のデータを集めました」


「データを取得した所、93524人の20歳以上の双子が見つかり、8503人がイヌを飼っていることが判明しました」


「また、人気の犬種は一番がミックスで、次にゴールデンレトリバー、ジャーマンシェパードと続きます」


「日本の人気の犬種はトイプードルやチワワ、ミニチュアダックスフンド、ヨークシャーテリアなどですから、何ともお国柄が出ています」


「研究者は飼い主のうち、一卵性双生児と二卵性双生児に注目して分析を進めました」


「その結果、二卵性双生児よりも一卵性双生児のほうが互いにイヌを飼っているケースが多いことが判明しました」


「一卵性双生児と二卵性双生児でイヌを飼う割合が違うことから、人にはイヌを飼う、という遺伝子があることが明らかです」


「一卵性双生児は遺伝子が同じです。そのため、イヌを飼うという遺伝子が存在するのなら、双子で同じような結果になります」


「二卵性双生児の場合、遺伝子は半分しか同じではありません。イヌを飼うという遺伝子があっても、同じ行動をするかは決まりません」


「一卵性双生児と二卵性双生児で、イヌを飼う割合が違うことから、イヌを飼うという遺伝子が存在することが判明します」


「人がイヌを飼っているのではありません、イヌに人の行動が操作されているのです」


「人に飼われたら、安全な住処を得られて、毎日ご飯を食べれます。危険な狩りをすることもなく、飢えを心配する必要もない」


「人が勝手に世話をしてくれる。労せずに、最高の環境を手に入れることができます」


「部下に働かせて、自分は何もしない。そんな悠々自適な生活を送っているのですから、生物の頂点と言っても過言ではないでしょう」


「つまり、生物の頂点はイヌだったのです!」


「…………まあ、過言ですが」


「イヌが人類を支配しているというのは言い過ぎですが、イヌを飼うかどうかは遺伝子に影響される、というのは間違いなさそうです」


「イヌ好きがどうかを決めるのは遺伝子だったというわけです」


「人とイヌの歴史は古く、考古学的には15000年前からイヌと関係を結んできました」


「他にも、30000年以上前から二人三脚で歩んできた、という研究もあります」


「それだけ長い間一緒にいたので、イヌを大切に思う人がたくさんいたことでしょう」


「遺伝子にイヌを大切にするように刻まれてもおかしくありません」


「読者様もイヌの飼い主が、『この子が飼ってほしそうにしてたから』なんて理由で飼い始めた人を知っているかもしれません」


「そんなバカな、と思いますが、あながち間違っていないと思います」


「イヌを見た瞬間、イヌを飼う遺伝子のスイッチが入ったことによって、イヌを飼うように突き動かされたのかもしれません」


「イヌを見て一目惚れをしたというのは、実際は遺伝子の影響だったのでしょう」


「ロマンの欠片もありませんが、イヌに一目惚れすることはないと思いますよ」


「まあでも、イヌを飼ったら幸せですし、孤独感も減ったり、メンタルの改善も期待できます」


「たとえ、イヌによる支配だったとしても、本人が幸せなら問題ないですよね」


「イヌに行動が支配されたとしても、飼い主はイヌを飼って幸せ、イヌは安全な住居と毎日のご飯を得られて幸せ。両方が幸せなんですから、Win-Winな関係です」


「たとえ、行動が支配されたとしても、気にする必要はないでしょう」


「自由がある代わりに不幸と自由がないけど幸せ、読者様はどちらを選びますか?」


「ちょっと、哲学チックな話になった所で今回のまとめです」


「研究者は双子とイヌの飼い主のデータを調べたよ」


「すると、一卵性双生児のほうがイヌを飼う割合が高かったよ」


「この結果は、イヌを飼う遺伝子が存在することを示しているよ」


「読者様がイヌ好きなのは、遺伝子で決まっているんだよ。イヌ好きな人は生まれた時から好きみたい」


「ちなみに、イヌを飼うかどうかの遺伝子の影響は、女性は57%、男性は51%です」


「イヌを飼うかどうかの半分は遺伝子が決めています」


「先行研究でも、幼少の頃にペットを飼っていると大人になってもペットを飼うことが多いと出ています」


「イヌ好きな人は一生イヌ好きのまま、ということでしょう」


「またまた余談ですが、ネコ派よりイヌ派は協調性と誠実性が高いそうですよ。イヌ好きの読者様、よかったですね」


「ちなみに、私はイヌとネコなら…………いえ、ここは秘密にしておきましょう」


「ということで、今回は『人間が犬を飼うのは遺伝子に刻まれているから』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」


「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『猫はクールというイメージは間違っている』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Evidence of large genetic influences on dog ownership in the Swedish Twin Registry has implications for understanding domestication and health associations

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