308_普段から家事をしていると認知症のリスクが減る #病気 #日常
「ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンは戯曲『民衆の敵』で『社会はひとつの船のようなものだ。誰もが舵をとる準備をせねばならない』と記しています。誰もが、先頭に立って指揮を振る機会があります。いざという時に慌てないためにも、普段から準備しておきましょう」
「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『普段から家事をしていると認知症のリスクが減る』のお話をしまーす」
「では、よろしくお願いします」
「読者様に問います。認知症って怖くないですか?」
「え? 『そりゃ、怖い』ですか。そうですよね、やっぱり怖いですよね」
「そんな認知症を怖がる読者様に朗報です」
「日常のあることをすると、認知症のリスクを減らせることが判明しました。是非、覚えて有効活用してください」
「参考にするのは、米国神経学会などの複数の研究機関によって、行われた研究です」
「まず、研究者はUKバイオバンクに登録されている50万1376人のデータを分析しました。平均年齢は56歳でした。分析の際、認知症を患っていない人を対象にしています」
「休日の過ごし方、家事の量、デジタルデバイスの使用量、友達とのコミュニケーション、など生活に密着をしたデータを集めました」
「そして、その集団を平均10年以上追跡しました」
「長い間、被験者を追跡をしていると、途中で認知症を発症する人もいます。追跡中に5185人が認知症になりました」
「健康に過ごしている人と認知症患者のライフスタイルを研究して、認知症と関連している日常の活動を調べたわけです」
「さて、読者様はどのような活動をすれば、認知症のリスクを減らせると思いますか?」
「え? 『運動だろ』ですか。そうですね、その通りです」
「今回の研究でも、定期的な激しい運動が認知症のリスクを一番減らす活動でした」
「ですが、運動が体にも脳にもいいのは当たり前のことです」
「今回お伝えしたいのは、もっと生活に根付いたことで認知症を減らせる、というものです」
「ですので、今回は運動はハズレです。運動以外の何がいいのでしょうか?」
「分析の結果ですね、認知症のリスクを減らす日常の活動は…………家事です!」
「そう、掃除、洗濯、料理などを毎日行っていると認知症のリスクが減ることが判明しました」
「実は、家事というのはかなり体を動かします。そのため、家事を毎日していると、相当な運動量になるのです」
「毎日、体を動かしているので、健康を保てる、というわけです」
「運動している人の認知症のリスクは35%減るのですが、家事をしている人も21%下がります。家事も負けず劣らずな結果となりました」
「認知症になりたくないけど、運動は嫌、という読者様は家事をしましょう」
「そもそも、家事は毎日しないといけないものです。毎日しないといけないことで脳の健康を保てるなら、やったほうがいいです」
「認知症のリスクを減らすためにも、家事をしましょう」
「他にも、認知症のリスクを減らす活動があることが判明しています」
「それは、友人とのコミュニケーションです」
「友人に限らず、家族やグループの活動に参加していると、認知症のリスクが減ります」
「運動も嫌、家事も嫌、という読者様は積極的に友人と交流しましょう」
「つまり、友人と一緒に運動したり、家事をするのが最強ということですね」
「一人で黙々とするのもいいですが、時には誰かと一緒にすると、より健康になれるかもしれません」
「ちなみに、認知症のリスクを上げる行動も判明しています」
「それは、テレビを見ることと、パブに行くことでした」
「テレビを見ている間は当然、体を動かしません。健康に悪いです」
「パブに行くと、おそらくお酒を飲むことでしょう。アルコールを大量に飲めば、どうなるかは一目瞭然ですね」
「他にも、脂っこいものを食べる機会も多くなると思います。これも不健康な道に一直線です」
「人恋しくなったら、プロのお店に行って慰めてもらうより、友達とパーティを開いたほうがいいです。一緒に料理をすれば、健康になり、絆も深まります。一石二鳥です」
「認知症は運動以外でも防げるよ、という所で今回のまとめです」
「UKバイオバンクに登録されている50万人以上を調べて、認知症のリスクを下げる日常生活の活動を調べたよ」
「やっぱり、運動が一番認知症のリスクを下げるよ」
「でも、毎日家事をすることで、運動に負けず劣らず認知症のリスクを下げられるよ」
「他にも、友達とコミュニケーションを取ることでも、リスクを下げられるよ」
「逆に、テレビをたくさん見たり、パブに通っているとリスクが上がっちゃうよ。動画ばっかり見てたらダメだよ」
「読者様の大半は、『家事なんて運動じゃない』と思っているでしょう。家事をしても運動している感覚を覚えたことがないでしょう」
「しかし、家事でも十分な運動量になるのです」
「塵も積もれば山となるなんです。一つ一つの活動は小さいですが、積もりに積もれば、運動しているのと変わらないくらいの活動量になるのです」
「コツコツ続けることが大事です。1日5分でもいいので、家事をしましょう」
「その小さな積み重ねが、読者様を認知症から遠ざけてくれますよ」
「健康への一歩は、本当に一歩から始まります」
「ということで、今回は『普段から家事をしていると認知症のリスクが減る』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」
「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『タバコを吸うと激烈にバカになる』で、会いましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Physical and Mental Activity, Disease Susceptibility, and Risk of Dementia




