294_握力が弱いと自殺が増える #肉体 #メンタル
「ドイツのピアニストであるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは『音楽は、いかなる知恵、いかなる哲学よりも高い啓示である。私の音楽の意味を把握しうる者は、他の人々がはいっている全ての悲惨から逃れうるだろう』と語っています。使い回してみました。てへっ」
「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『握力が弱いと自殺が増える』のお話をしますよ」
「では、よろしくお願いします」
「前回は握力と病気の関係性についてお話ししました」
「握力が弱いと病気が増えます。握力が弱いと体も弱いということです」
「握力の研究は何も、肉体だけに留まりません。精神面を調べた研究もあります。今回は握力の強さと精神の強さに関するお話をしたいと思います」
「読者様には、心身共に健康に過ごしてもらいたいです。是非、覚えていってください」
「今回、参考にする研究はアメリカのワシントン大学が行ったものとなります」
「研究者は、国民健康栄養調査(NHANES)を使用して、アメリカの成人8903人の握力を集計しました。平均年齢は47歳です」
「握力は、利き手の最大値を使用しました」
「そして、精神面の質問ですが、自殺願望について聞き取りを行いました」
「2週間以内に、死にたいと思ったか、自分を傷つけたいと思ったか、などを何日考えた調査しました」
「被験者は質問に対して、毎日、半分以上、数日、ほとんどない、のどれかで回答しました」
「要するに、握力と自暴自棄な考え方に関連があるのか調べたのです」
「読者様は握力と自殺願望に関連はあると思いますか?」
「握力の強弱が肉体だけでなく、精神にも影響を及ぼすと思いますか?」
「健全な肉体に、健全な精神が宿る、とも言います。握力の強い健全な肉体なら、健全な精神が宿り自殺願望もなくなるのでしょうか?」
「それとも、さすがに握力と精神に関係はないと考えますか?」
「握力に精神を掌握されることはないのでしょうか?」
「はたして、結果はどうなのでしょうね?」
「握力と自殺願望の関係を分析した結果ですが、握力が弱いと自殺願望が…………増えていました!」
「やはり、健全な肉体に健全な精神が宿るみたいです」
「握力が5kgあがるごとに、自殺願望は16%ずつ減ることが確認されました」
「読者様が日頃から『死にたい』と思っているとしたら、それは握力が弱いからかもしれません。握力を鍛えて、自殺願望を吹き飛ばしましょう」
「ーーなんですが、握力と自殺願望の相関関係が確認されたのは、男性だけでした」
「女性では、握力と自殺願望に関係はありませんでした」
「女性の読者様が死にたいと思っていても、握力を鍛えた所で解決しないのです」
「また、男性でも年齢別で影響が違うことも判明しています」
「20歳~39歳、40歳~64歳の二つの世代では、特に握力と自殺願望の関係がより強くなっていました」
「大人になってから、老人になるまでずっと続きますよ」
「読者様も世代に当てはまっており、握力が弱いと自殺願望が特に強くなります。危険ですので、頑張って握力を鍛えましょう」
「なぜ、握力が弱いと自殺願望が増えるのか詳しいことはわかっていません。もちろん、男性でしか関係がなかったことも不明です」
「前回も話しましたが、握力が弱いということは運動不足ということでもあります」
「運動不足でメンタルがやられた可能性は考えられます」
「しかし、運動不足でメンタルがやられるなら、女性も関係があるはずです。運動でメンタルが回復するのは女性でも確認されています」
「もしかしたら、単純な運動不足では説明できないことが起きているのでしょうか?」
「ちょっと、これ以上はわかりませんね」
「ただ、握力というのは全身の筋肉量を反映していると言われています」
「男性は、筋肉が多ければ多いほど、自殺とは遠ざかっていくのかもしれません」
「女性は元々、筋肉がつきにくいです。それに、狩りをする男性ほど筋肉は必要ではありませんでした。進化において筋肉がさほど重要ではなかったので、握力とメンタルに関係がないのかもしれません」
「まあ、私の妄想ですが……」
「ともかく、肉体を鍛えて損はありません。男性の読者様は、健全な肉体、健全な精神、モテモテなボディのために、運動してはどうですか?」
「何かよくわからないけど、運動してれば問題なし、って暴論に至った所で今回のまとめです」
「アメリカの成人8903人の握力と自殺願望を調べたよ」
「すると、握力が弱いと自殺願望が増えることが判明したよ。握力が5kg増えるごとに、自殺願望が16%減っていくよ」
「20歳~39歳、40歳~64歳は特に影響が大きかったよ」
「でも、確認されたのは男性だけ。女性には関係なかったよ」
「男性の読者様は自殺願望のようなネガティブな感情に囚われたくなかったら、握力を鍛えたほうがいいかもね」
「握力は、手を開いて閉じる動作でも鍛えられます。グーとパーを繰り返すのです」
「他にも、親指で他の指をタッチするのもいいです。親指を人差し指、中指、薬指、小指の順番に合わせていく鍛練です」
「どちらも隙間時間にできます。時間を見つけて、鍛練に励みましょう」
「グーパーや親指タッチで物足りなくなったら、指立て伏せや懸垂をしましょう。より一層鍛えることができます」
「握力を鍛えて、健康な肉体と、健康な精神を手に入れましょう」
「いやはや、握力というのが肉体と精神のバロメーターになるなんて、露とも思っていませんでした」
「読者様も、握力は定期的にチェックしましょうね」
「健康かどうか判断できますよ。…………たぶん」
「ということで、今回は『握力が弱いと自殺が増える』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」
「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『オープンオフィスはデメリットだらけだぞ』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Handgrip strength is associated with suicidal thoughts in men: Cross-sectional analyses from NHANES




