表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1446/1465

1436_記憶に残りやすい声とは? #記憶 #声

「カタルーニャ反乱にも従軍していたスペインの哲学者バルタサール・グラシアン・イ・モラレスは『ひとりでいるとき、ひとり言を言うのが馬鹿げているとすれば、他人がいるとき、自分の声にばかり耳を傾けるのは、その倍も愚かなことである』と言ってます。周りの人を無視するのは最低です」


「やっほー、興味深い知識をいっぱい知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『記憶に残りやすい声とは?』です。よろしくね」


「世の中には記憶に残りやすい人がいます」


「たとえば奇抜な格好をしているとかです。見た目に特徴があると記憶に残りやすいです」


「また、香りも強く記憶と関係していると言われています。いい香りを振りまいている人は他の人から覚えてもらいやすいかもしれません」


「まあ、反対に存在感が薄いと記憶に残りにくくなります。このように記憶に残りやすい人がいるわけですが、声の印象でも記憶への残りやすさが違うみたいです」


「ある声を持っている人は覚えてもらいやすく、ある声を持っている人は覚えてもらいにくいのです」


「今回は印象に残りやすい声、つまり記憶に残りやすい声についてお話します」


「参考文献はアメリカのシカゴ大学の研究となります」


「研究者は声について調べるため、アメリカの音声コーパスを用いました」


「コーパスとは、テキストや音声データを大量に集めたデータベースのことです。データベースには書籍、論文、新聞、会話の文字起こしデータの他に、会話の音声データなども含まれます」


「研究者は3000人以上の参加者にコーパスから抽出した会話を聞かせて、内容を覚えているかどうかのテストを行いました」


「要するに、色々な声を聞かせて記憶に残りやすい声の特徴を調べたのです」


「さて読者様、記憶に残りやすい声とはどんな声だったのでしょうか?」


「声には色々な分類があります。たとえば、音域です」


「高い声や低い声があります。ソプラノ、アルト、テノール、バリトンなど、いずれかが人の記憶に残りやすかったのでしょうか?」


「声質はどうでしょうか?」


「ハスキーボイス、ベルベットボイス、ウィスパーボイス、クリアボイス、アニメ声など、声質にはたくさんの種類があります。好きお通った声や落ち着いた声など、記憶に残りやすい声があったのでしょうか?」


「それとも発声方法が関係していたのでしょうか?」


「胸に響くチェストボイス、頭に響くヘッドボイス、特殊な発声のホイッスルボイスなど」


「他にも、声の大きさ、ASMR、滑らかな声などが記憶に残りやすかったのでしょうか?」


「はたして、記憶に残りやすい声とはどんな特徴の声だったのでしょうか?」


「たくさんの声を3000人以上の参加者に聞かせた結果、記憶に残りやすい声はーー」


「ピッチが高く、音量が大きい声でした!」


「参加者はピッチ、音量、テンポ、発声などが異なる音声を聞きました。その結果、ピッチと音量が記憶に大きく関係していたのです」


「反対に、ピッチが低い、音量が小さい、テンポが遅い、発声が悪いなどの特徴を持つ声は記憶に残りにくいことも判明しました。これらに気を付けていると、相手にいい印象を持ってもらえるかもしれませんね」


「読者様はどんな声をしていますか?」


「ピッチは高いですか? 音量は大きいですか?」


「ピッチを高くするのは一朝一夕では難しいですが、音量を大きくすることは比較的簡単です。相手の記憶に残りたければ、まずは音量を大きくしましょう」


「人混みの中で会話をしていても、ピッチの高い人や大声の人はよく聞こえますし、一発でその人の声だと判別することが可能です」


「もしかしたら、記憶への残りやすさが違うので、簡単に判別できるのかもしれませんね。印象に残るのって大事っぽい」


「印象に残る人というのは見た目に特徴がある人が多いですが、声の特徴でも可能みたいです。見た目を変える勇気がなければ声を変えるのがいいかもしれませんね」


「それとテンポを速くすることと、はっきり発音することも意識しましょう」


「プラスをより伸ばすのも大切ですが、マイナスを消すのも同じくらい大切です。ゆっくり喋ってる人は少し早めを意識しましょう。もごもご喋っている人は、はきはき喋るように気を付けましょう」


「会話をする際は、声に気を付けましょう。昨今では相手の顔が分からない状態でマッチングすることもあります。声でいい印象を与えれば、その次のステップに進みやすくなるかもしれませんよ」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は記憶に残りやすい声を調査したよ。コーパスの音声データを3000人以上に聞かせて、記憶に残りやすい声の特徴を探したよ」


「すると、ピッチが高い声と音量が大きい声が記憶に残りやすいことが判明したよ」


「逆に、ピッチが低い、音量が小さい、テンポが遅い、発声が悪いなどの特徴を持つ声は記憶に残りにくかったよ。気を付けてね」


「読者様も声には気を付けましょう。見た目を整えることも大切ですが、声に気を付けていないと相手に覚えてもらえないかもしれません」


「ピッチは高く、声は大きくですよ」


「記憶に残りやすい声があるということは、勉強などにも活用できるかもしれません」


「ピッチの高い先生を選んだり、動画なら音量を上げることで内容が記憶に残りやすくなるかもしれません」


「オンライン授業、リモート会議、オーディオブックなど、音声が重要になる場では少し意識してみるといいかもしれませんね」


「今回は『記憶に残りやすい声とは?』でした。知識、面白いなり」


「ありがとうございました。次は『朝練ってデメリットがあるからやめたほうがよくない?』ですよ! バイバイ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでくれて感謝
高評価やブクマをよろしくね。いいねされると嬉しいよ
感想やリクエストも待ってるよ!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ