表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1427/1466

1417_ボロい家に住んでいると鬱のリスクが高くなる #生活 #メンタル

「兄弟が数多くいるイギリスの詩人ジョージ・ハーバートは『家は、正直者が住めば立派な家になる』と言ってます。家の評価は住人にも影響されるみたいです」


「やっほー、知識はいいものだ。世界一の美女サクラです! 今回は『ボロい家に住んでいると鬱のリスクが高くなる』について話すよ。よろしくね」


「読者様はどんな家に住んでいますか?」


「最新の住宅やマンションですか?」


「断熱性能が抜群で環境にも配慮しており、住みやすい自宅でしょうか?」


「それとも年季の入ったアパートや昔ながらの木造住宅に住んでいたりしますか? 隣の部屋の人の声が聞こえたり、風通しがよかったりする家かもしれません」


「色々な家に住んでいると思いますが、どうやら室内の温度がとても大事みたいなんです。冬の寒さを防げない家、夏の暑さをしのげない家というのは、とある病気のリスクを高めてしまうみたいなんです」


「今回は住宅事情と病気についてのお話をしたいと思います」


「ボロい家に住むのはよくないのです」


「参考文献は東北大学の研究となります」


「研究者は住宅事情ととある病気の関連について調べるため、日本の高齢者17491人を対象にしました」


「調査では住宅の性能と高齢者の病気について調べて、性能が低い住宅での病気のリスクを確かめました」


「さて読者様、自宅の性能が低いとどんな病気のリスクが高まっていたのでしょうか?」


「心臓関係でしょうか?」


「よく寒暖差が大きいと病気になったり、急激な気温の変化は心臓に負担をかけると言われています。室温が変化しやすい家に住んでいると心臓に負担がかかるのでしょうか?」


「それとも、筋肉でしょうか?」


「暑すぎる、もしくは寒すぎる家に住んでいると運動しなくなり、筋肉が衰えるのでしょうか?」


「もしくは、骨でしょうか? はたまた、がんなのか? アレルギーという可能性も捨てきれませんし、呼吸器系だってあります」


「はたして、ボロい家に住むとどんな病気のリスクが高くなっていたのでしょうか?」


「17000人以上の高齢者の住宅事情と病気について調査した結果、ボロい家に住んでいるとーー」


「うつ病のリスクが高くなっていました!」


「研究では高齢者の住宅の暑さと寒さをどれくらい防げるか調査しました。その上で、うつ症状についても調査しました」


「その結果、断熱性能が十分ではない家に住んでいると、抑うつ傾向が1.57倍高くなることが判明しました」


「これまで断熱性能が低い家に住んでいると循環器疾患、呼吸器疾患、睡眠障害などのリスクが増加することは分かっていました。ですが、断熱性能がしょぼい家だとメンタルもやられてしまうみたいです」


「ボロい家に住むのはよくないみたいです」


「ちなみに日本の住宅の9割はWHOが推奨する冬の最低室温18℃以上を満たしていないようです。多くの住宅で快適な室温が保たれていないようです」


「暑すぎる家や寒すぎる家でうつ病のリスクが増加する理由はいくつか考えられます」


「まず寒すぎる家ですが、寒いと血圧が高くなります。何より脳の血管が収縮します。すると、脳の細胞を破壊したり、海馬にダメージを与えてしまうようです」


「暑すぎる家の場合、熱くなった脳を冷ますのが追い付かなくなるため、メンタルを病んでしまう可能性があるみたいです」


「読者様の家は大丈夫ですか?」


「冬は暖かくて、夏は涼しい家ですか? 夏は暑すぎて、冬は寒すぎる家に住んでいるとうつ病のリスクが高まるかもしれません。いい家に住みましょう」


「とはいえ、いい家に住むのも簡単ではありません。断熱性能を上げれば、それだけ費用がかさみます」


「しかし、将来の病気のリスクを考えたら、少しくらい高くなってもいい家に住んだほうがいいのかもしれませんね」


「読者様はどちらを取りますか?」


「断熱性能が低いが安い家と断熱性能が高いが高い家。どっちにもメリットとデメリットがあると思います」


「にしても、いい家に住みたいです」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は日本の高齢者の住宅事情とうつ病の傾向を調査したよ。17000人以上を調べたよ」


「すると、断熱性能が十分じゃないボロい家に住んでいるとうつ病のリスクが高まることが判明したよ」


「しっかりした家に住んでいる人に比べて1.5倍以上もうつのリスクが高まるよ。健康のことを考えるのなら、いい家に住んだほうがいいよ」


「ちなみに、寒すぎる地域よりちょっと寒いくらいの地域のほうが家の性能は低いです。寒すぎる地域だと家の断熱性能が命に直結します。そのため、ガチガチに固めているので室内が暖かく保たれます」


「一方で少し寒いくらいの地域だと断熱性能がそこそこな場合が多いです」


「日本の場合、冬のリビングが一番暖かい地域は北国だったりします。寒すぎるが故に、温かいのです」


「もちろん外の気温は北国のほうが寒いのですが、中を比べたら北国のほうが暖かいのです。面白いですよね」


「とにもかくにも、暑すぎる家、もしくは寒すぎる家に住んでいる人はうつ病に気を付けましょう」


「日本では断熱性能が低い家は新しく建てることが法律によりできなくなりました。ですので、新築の家に住む場合は断熱性能を気にする必要はないでしょう」


「しかし、昔に建てられた家で、リフォームもしていない家でしたら断熱性能が低い可能性があります。気を付けましょう」


「健康のためにも、家の性能は妥協しないほうがいいと思います」


「今回は『ボロい家に住んでいると鬱のリスクが高くなる』でした。未知を少しでも減らす」


「ありがとうございます。次は『夜更かしは糖尿病のリスクを高める』だ! バイバイ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでくれて感謝
高評価やブクマをよろしくね。いいねされると嬉しいよ
感想やリクエストも待ってるよ!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ