1371_ベジタリアンが心穏やかで優しいというイメージは大間違いで正しいのは野心家 #性格 #食事
「江戸時代の儒学者である貝原益軒は『食を制すれば病なし』と言ってます。健全な肉体は健康な食事から」
「やっほー、知識を増やすことは人生の至福。世界一の美女サクラです! 今回は『ベジタリアンが心穏やかで優しいというイメージは大間違いで正しいのは野心家』です。よろしくね」
「読者様はベジタリアンにどのようなイメージを抱いていますか?」
「動物や植物を愛し、穏やかな人をイメージするってこともあるでしょう」
「また、ベジタリアンを薦めている人の中には、ベジタリアンになることで優しくなれる、心穏やかになれると主張している人もいます」
「ベジタリアンは総じて、大人しいイメージがあります」
「でも、それって本当ですか? 野菜ばかり食べていると、優しい人に近づくのでしょうか?」
「今回はベジタリアンの性格についてお話したいと思います」
「はたして、ベジタリアンは本当に優しい人が多いのでしょうか?」
「参考文献はポーランドのSWPS大学などの研究となります」
「研究者はベジタリアンの性格を調べるため、三つの研究を行いました。ポーランドで2件、アメリカで1件です」
「ポーランドの一つ目の研究ではベジタリアン301人、非ベジタリアン540人。二つ目の研究ではベジタリアン68人、非ベジタリアン1943人。アメリカの研究ではベジタリアン514人、非ベジタリアン540人。およそ3700人を対象に研究が行われました」
「参加者の食事スタイルを調査した上で、性格や価値観のアンケートを実施しました」
「そして、ベジタリアンの性格について分析したのです」
「さて読者様、ベジタリアンの人はどんな性格が多かったのでしょうか?」
「イメージ通りだったのでしょうか? 世間一般に持たれている優しいとか穏やかといった性格の人が多かったのでしょうか?」
「それとも反対に、怒りっぽい人とか、ネガティブな人が多かったのでしょうか?」
「ベジタリアンはお肉を食べないという強い意志を持っています。そこには並々ならぬ信念があると思われます。初志貫徹、何事にも真面目に取り組む人が多かったのでしょうか?」
「はたして、ベジタリアンにはどんな性格が多かったのでしょうか?」
「約3700人の食事スタイルと性格を調査した結果、ベジタリアンはーー」
「権力に飢えていました!」
「世間で思われているイメージとは真逆の性格だったのです。穏やかさのおの字もない結果が出ました」
「ベジタリアンにとってBenevolence(博愛)、Security(安全)、Conformity(適合性)は重要ではないことが明らかになりました」
「反対に、Stimulation(刺激)、Achievement(達成)、Power(権力)を重要視していました」
「ベジタリアンは身近な人への愛がなく、周りに合わせることもなく、安定を求めません。その上、刺激と権力と達成感を求めているようです」
「そう、ベジタリアンは全然心穏やかな人ではありません。野心的であり、伝統を破壊するイノベーターだったのです」
「ちなみに、ベジタリアンにも色々と種類がありますが、あまり違いはありませんでした。魚や卵は食べる人も完全に野菜しか食べない人も似たような傾向が確認されました」
「どうしてベジタリアンは野心的なのでしょうか?」
「そもそも、普通に食事をしていたらお肉も食べます。つまり、ベジタリアンはそもそもからして、食事に反抗的な態度を持っているのです。強い信念がなければ、お肉を食べない生活というのは実現が難しいです」
「そう、ベジタリアンが穏やかな人という前提が間違っているのです。強い信念があるからベジタリアンになるのです。「お肉食べないの?」と言われて、「お肉は絶対に食べません」と言える人が、どうして穏やかだと言えるのでしょうか? どう考えても自分を貫く強力な意思を持っているではないですか」
「だからこそ、刺激や権力を求めることも当然なのです」
「読者様はベジタリアンですか? また身近な人にベジタリアンはいませんか?」
「ベジタリアンは穏やかな見た目をしているかもしれませんが、中身は立派な野心家です」
「最近、ロールキャベツ男子という言葉が生まれましたが、これってベジタリアンのことではないでしょうか?」
「ベジタリアンという見た目に騙されないでくださいね。草ばっかり食べてても、中身は上昇志向の塊かもしれませんよ」
「ということで今回のまとめです」
「研究者はベジタリアンの性格を調べてみたよ。ポーランドとアメリカでベジタリアンの性格を調査したみたい」
「すると、ベジタリアンの性格は世間のイメージとは乖離していたよ。どうやらベジタリアンは野心的みたい」
「博愛、安全、適合性なんかは重視してなくて、刺激、達成、権力を大切にしていたよ」
「ベジタリアンは野心的な挑戦者っぽい」
「今回の研究はポーランドとアメリカでしか行われていません。結果を一般化するのは難しいです。他の文化圏でも同じかどうかは今後の研究に期待です」
「読者様、イメージというのは往々にして裏切られるものです」
「優しそうと思って近づいたら、実はドSだった。清楚かと思ったら、ふしだらだった。真面目そうな人かと思ったら、サイコパスだった、など。相手に勝手なイメージを持つのはやめましょう」
「飲み会の席で「この職業の人はこんな性格だ」と楽しむ分には問題ないですが、それを本気にするのはやめましょう。勝手なイメージを持ってもいいことありません」
「偏見は怖いですよ」
「今回は『ベジタリアンが心穏やかで優しいというイメージは大間違いで正しいのは野心家』でした。大体の問題は知識で解決できる」
「ありがとうございました。次は『5分間ぼーっとするだけで脳はリフレッシュする』です! バイバイ」




