1365_謝罪の言葉は長いほうが許されやすいからミスした時は長い言葉で謝罪しよう #言葉
「数多くのキャバレーを創業した実業家の福富太郎は『謝まるときは、つべこべ言わずに黙って頭を下げろ』と言ってます。シンプルイズベスト」
「やっほー、知識はいいものだ。世界一の美女サクラです! 今回は『謝罪の言葉は長いほうが許されやすいからミスした時は長い言葉で謝罪しよう』です。よろしくね」
「仕事でミスをしたり、納期に間に合わなかったり、会議に遅刻したり、不適切な発言をしたり、怒鳴ったりしたら必要になるのが謝罪です」
「相手を不快にさせたり、怒らせているのですから、当然許しを得る必要があります」
「読者様はそんな時、どんな言葉を使っていますか?」
「ごめんなさい、すみません、申し訳ありません、お許しください、弁解の余地もありません、弁明のしようもありません、不徳の致すところです、力不足でした、ご迷惑をおかけしましたなど。もしくは、メンゴメンゴ、悪気はなかったよ、誰にでもミスはあるよね、などの謝罪になっていない謝罪もあります」
「謝罪の言葉は色々とありますが、実は謝るのに向いている言葉が存在することが研究により判明したのです」
「今回は謝罪の時に気を付けたいポイントを解説したいと思います」
「まあ、謝る事態にならないのが一番なんですが……」
「参考文献はイギリスのロンドン大学の研究となります」
「研究者は謝罪について調べるため、まずSNSを調査しました。25人の有名人、25人の一般人、合計50人から謝罪の投稿を集めました」
「また、通常の投稿も集めて、謝罪との違いを調べました」
「その結果、謝罪の投稿では、単語が長くなる傾向がありました」
「それに伴い文章も長くなっていました、とは言っても、一単語あたり約一文字長い程度の差でした」
「とにもかくにも謝罪の投稿は長くなりがちみたいです」
「研究者は次に、三つのパターンの謝罪文を用意して、49人にどれくらい許せるかを評価してもらいました」
「三つのパターンとは、短くてよくある謝罪の言葉、短いけど珍しい謝罪の言葉、長くて珍しい謝罪の言葉です」
「要するに、『ごめんなさい』『お詫び申し上げます』『誠に申し訳ありませんでした、深くお詫び申し上げます』などの謝罪の言葉を用意したってことです」
「さて読者様、謝罪の言葉は実際のところ、長いほうがいいのでしょうか? それとも短いほうがいいのでしょうか?」
「SNSに投稿された文章を分析した結果では、謝罪は文章が長くなる傾向があります。長いほうが何となく許される気がする、そんな思いがあって、文章が長くなるのでしょうか?」
「それとも、実際はそんなに長い言葉を求めていないのでしょうか? シンプルに、ごめんなさいが一番効果的だったのでしょうか?」
「はたして、謝罪で許されやすい言葉とは何だったのでしょうか?」
「謝罪文を用意して評価してもらった結果、許されやすいのはーー」
「長い謝罪の言葉でした!」
「謝るなら、短い言葉より長い言葉のほうがいいみたいです。読者様も先方を怒らせたり、友達に不義理を働いたときは長い謝罪の言葉で謝りましょう」
「ごめんなさいより、本当にごめんなさい。申し訳ありませんより、本当に申し訳ございませんでした。お詫び申し上げますより、心より深くお詫び申し上げます。です」
「ちょっとした差ですが、この差で許しを得やすくなります。是非、活用してください。いえ、間違えました。活用する事態にならないように努力してください」
「研究では、謝罪の言葉の珍しさを分析しました。ですが、これは関係ありませんでした。一般的な謝罪の言葉でも珍しい謝罪の言葉でも違いはありませんでした。大事なのは、謝罪の言葉の長さです」
「では、どうして謝罪の言葉が長いと許されやすいのでしょうか?」
「簡単に言いますと、誠意が伝わりやすいからです」
「謝罪の言葉が長いと受け手は、「この人は本当に申し訳ないと思っているんだな」とか、「謝罪の気持ちは本物だな」とか、心の底から謝っていると思います」
「ちょっとした違いでも、手間は手間です。そのため労力をかけたことが伝わるので謝罪の評価が上がるのです」
「読者様も不注意でポカしちゃったときは、このテクニックを活用してください。ーーはっ! また間違えてしまいました。謝らないといけないのはダメだったんです」
「この度は、同じミスをしてしまい、心よりお詫び申し上げます。申し開きもありません」
「すみません。今回はここでまとめに入らせてもらいます」
「研究者はSNSの謝罪の投稿を分析したよ」
「すると、謝罪の投稿は単語や文章が長くなることが判明したよ」
「次に、色々な謝罪の文章を見せて、どれくらい許せるか評価してもらったよ」
「すると、長い謝罪の言葉だと許されやすくなることが分かったよ」
「謝罪するなら、長い言葉で謝ろうね」
「今回の研究は英語で行われました。そのため、他の文化や言語でも同じ結果になるかは不明です」
「人によっては簡潔かつ丁寧な謝罪がいいというでしょう。あくまで一例であることを忘れずに」
「今回のことは本当に申し訳ありませんでした。……はて? 私はなぜ謝ったのでしょうか?」
「今回は『謝罪の言葉は長いほうが許されやすいからミスした時は長い言葉で謝罪しよう』でした。私は知識が大好きです」
「ありがとうございました。次は『栄養士が考案した食事でストレスに強くなるぞ』です! バイバイ」




