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1358_ネット世界で罵詈雑言を言っちゃう国ランキング #インターネット #言葉

「ハーバード大学在籍中の成績は落第ギリギリだったアメリカの政治家ジョン・F・ケネディは『われわれは言葉だけでなく行為でそれを示さなくてはならない』と言ってます。口だけ野郎はお断り」


「やっほー、知識を増やすことは人生の至福。世界一の美女サクラです! 今回は『ネット世界で罵詈雑言を言っちゃう国ランキング』です。よろしくね」


「読者様はインターネットを使っていますか?」


「多くの人がインターネットを使っていることでしょう。便利の一言に尽きますから」


「そんなネットですが、基本的には益のある情報や感動的な文章、無害なコメントで溢れています。それらに触れるとポジティブになったり、嬉しい気持ちになるものです」


「しかし、極たまに見たくもない言葉を目にする機会があります。いわゆる罵詈雑言や誹謗中傷です」


「これらの情報に触れると気分が害されます。気持ちが沈んだり、ネガティブなことを考えるようになるでしょう。本当に見たくないです」


「見たくないのならば、どこに行けばいいのでしょうか? 罵詈雑言が少ない地域など存在するのでしょうか?」


「実は、存在します」


「研究者がネットの世界の罵詈雑言を調べてくれました。その結果、罵詈雑言が多い国が判明したのです」


「今回はネットで罵詈雑言が多い国ランキングを発表したいと思います」


「参考文献はオーストラリアのクイーンズランド大学などの研究となります」


「研究者はネット上の罵詈雑言を調べるため、コーパスを利用しました」


「コーパスとは、テキストや会話を大規模に集めてデータベース化した言語の資料です。要するに、世界で使われている大量の言葉を集めたデータベースとなります」


「資料は、新聞、SNS、ブログ、書籍、会話など多くの言葉から集めています」


「ただし、今回の研究で使われたコーパスはGlobal Web-Based English Corpusとなっており、180万のウェブページから19億語の英語を集めたものとなります。そのため研究対象となるのは英語圏の20ヶ国です。日本などは含まれておりません」


「とにもかくにも言語のデータベースを分析して、罵詈雑言が多い国を調べたわけです。研究者は罵詈雑言の言い換えや書き損じも考慮して、597種類の言葉を分析にかけました。罵詈雑言と一括りにしていますが、下品な言葉や皮肉、嫌味、スラングなども含まれています」


「さて読者様、ネット上で罵詈雑言が多い国はどこだと思いますか?」


「主な英語圏はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドといったところでしょうか? これらの中に罵詈雑言が多い国が存在したのでしょうか?」


「研究では英語を第二言語としている国や公用語に英語が含まれている国も対象となっています。シンガポール、インド、香港、スリランカなどです。これらの国がランクインしていたのでしょうか?」


「はたして、ネット上で罵詈雑言が多い国はどこだったのでしょうか?」


「コーパスを使ってネットの罵詈雑言を調べた結果、ネットで罵詈雑言が一番多い国はーー」


「アメリカでした!」


「アメリカは二位のイギリスをぶっちぎって罵詈雑言が多い国堂々の一位に輝いていました」


「具体的には、ネット上の罵詈雑言の割合が0.036%です。二位のイギリスは0.025%ですので、アメリカが圧倒的に多いことがうかがえます」


「三位のオーストラリアが0.022%、四位のシンガポールが0.021%ですので、アメリカだけ突出しているのが分かります」


「反対に、最下位はバングラデシュで0.007%です。ガーナとタンザニアも非常に罵詈雑言が少ないです。おそらく罵詈雑言はほとんど見かけないと思います。インターネットの治安が非常にいいことでしょう。罵詈雑言を見たくないのなら、これらの国に行くといいかもしれません」


「全ランキングを紹介しますと、アメリカ0.036%、イギリス0.025%、オーストラリア0.022%、シンガポール0.021%、ニュージーランド0.02%、マレーシア0.019%、アイルランド0.019%、ジャマイカ0.017%、カナダ0.017%、ナイジェリア0.016%、フィリピン0.015%、スリランカ0.012%、南アフリカ0.012%、ケニア0.011%、パキスタン0.01%、インド0.01%、香港0.009%、タンザニア0.008%、ガーナ0.008%、バングラデシュ0.007%、となります」


「今回の研究ですが、決してどこの国が口汚いかを比べるものではありません。言葉での表現は文化によって異なります。オーストラリアなどは比較的汚い言葉を使うのが当たり前の文化だったりします」


「それに、対面とネットでは言葉遣いが異なるケースもあります。あくまで国や文化によって言葉の使い方が違うことを知る研究です」


「口汚い人が多いから、治安が悪いなどの関連はありません。ある意味、表現の自由が許されているということです」


「また、すべての罵詈雑言を網羅している訳でもありません。特定の国でしか通じない皮肉や嫌味などもあるでしょう。今回の研究から漏れたひどい言葉がネットの世界に漂っている可能性もあります。今回の研究だけで口汚い国はアメリカだ、決めつけないようにしましょう」


「ということで今回のまとめです」


「研究者はネットの世界の罵詈雑言が多い国を調べるため英語のコーパスを分析したよ」


「すると、アメリカが圧倒的に罵詈雑言が多い国だったよ」


「イギリスやオーストラリア、シンガポールも多かったけどアメリカには負けるみたい」


「逆に、バングラデシュやガーナ、タンザニアは罵詈雑言が少ないみたい」


「国によって使う言葉遣いが大きく違うみたいだよ」


「今回の研究はあくまで英語圏を対象にしたものです。当然ですが日本は含まれていません。中国やイスラム圏も含まれていません。英語を対象にしたものということを忘れないでください」


「読者様は罵詈雑言などを使っていませんか?」


「国によっては使うのが当たり前の文化があります。ですので、罵詈雑言を言われたからと言って、必ずしもバカにされている訳ではありません。特に海外の場合だと顕著です」


「罵詈雑言が多い国ランキング、文化の違いを知るいいきっかけになったのなら幸いです」


「今回は『ネット世界で罵詈雑言を言っちゃう国ランキング』でした。大体の問題は知識で解決できる」


「ありがとうございました。次は『運動するなら自然の中』です! バイバイ」

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