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1356_朝食を食べない人は注意力が低いってさ #食事 #認知

「子供の頃から賢かったドイツの詩人ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラーは『人は明日の朝を迎えるにさいして、なんらかの恐怖と希望と心配を持たずにいられない』と言ってます。できるなら、希望の朝を迎えたいですね」


「やっほー、知識はいいものだ。世界一の美女サクラです! 今回は『朝食を食べない人は注意力が低いってさ』です。よろしくね」


「読者様は朝食を食べていますか?」


「朝は忙しいから食べていない人もいれば、毎日きちんと食べている人も多いでしょう」


「朝食を食べるから一日を元気に過ごせる、と考えている人からすれば、朝食を抜くのは言語道断でしょう。朝食を食べることで体が目覚めます。体内時計もリセットさせるので、生活リズムも整います。朝食は食べるべきでしょう」


「一方で、朝食を抜くことで内臓を休ませることができます。消化器官を休ませることで体内の負担が軽減できます。また、朝食を抜くことで時間とコストを削減できます。忙しい朝こそ、時間を節約できるのは嬉しいことです」


「このように、朝食には一長一短があるわけですが、どうやら朝食は認知能力とも関連がありそうなんです」


「今回は朝食と認知能力について考えたい所存です」


「参考文献は香港大学の研究となります」


「研究者は朝食と認知機能の関連を調べるため、香港で青少年を対象に行なわれた疫学研究のデータを利用しました。15歳~25歳の若者3154人を対象にしました」


「参加者の朝食を食べる頻度、衝動性、不安、うつ、メンタルなどを分析して、朝食が認知にどう影響するのか調べました」


「さて読者様、朝食は認知機能にどういった影響を与えていたのでしょうか?」


「朝食を食べると脳のエネルギー源であるブドウ糖が供給されます。脳が働くようになり、集中力や記憶力がアップするとされます。朝食を毎日食べている人は、認知機能が高かったのでしょうか?」


「また、朝食を食べることで代謝が活発になります。体温が上がることもプラスに働いたのでしょうか?」


「しかし、現代人は食べ過ぎだと主張している人がいます。その証拠に現代では肥満の人が多いです。朝食を抜いたほうが標準的な体型を維持できます。何事もほどほどが一番です。太り過ぎ、痩せすぎの人に比べて脳も働くようになっていたのでしょうか?」


「はたして、朝食と認知機能にどういった関係が見つかったのでしょうか?」


「3000人以上の青少年の朝食と認知機能の関係を調査した結果、朝食はーー」


「注意力と関係がありました!」


「注意力とは簡単に言ってしますと、集中することや目の前ことから気を逸らさずにいられる能力のことです」


「では、どう朝食と関係していたのでしょうか?」


「実は、朝食を抜いている若者は注意力が低いことが判明しました」


「若者の14.8%はまったく朝食を食べておらず、このような若者は注意力が低い傾向にありました」


「その上、衝動性のスコアも高かったです」


「さらに、うつ症状が高い傾向も確認されました。どうやら注意力が低下することで気が散漫になり、余計なことを考える時間が増えるので、ネガティブなことを考えることも増えます。嫌なことを考えてしまうので、うつ症状が悪化すると思われます」


「朝食を抜くのはよくない行為だったのです」


「読者様は朝食を食べていますか?」


「朝食を抜いていると、注意力は低くなるわ、衝動的になるわ、鬱っぽくなるみたいです。ダメダメのダメです。ダメの三拍子が揃っているようです。普段、朝食を食べていない人は、朝食を食べることを検討しましょう」


「ちなみに、若者の33%は毎日朝食を食べているみたいです。28.1%はだいたい朝食を食べており、24.1%はほとんど朝食を食べていないみたいです。朝食を食べている人のほうが多いようです」


「朝食は一日の始まりでもあります。朝、起きた時というのは体内のエネルギーが減っている状態です。エネルギーが補給されないと、体が動かなくなります。結果として、注意力が落ちたり、衝動的になると考えられます」


「朝食をしっかり食べて、元気一杯で朝を過ごしましょう」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は3000人以上の青少年を対象に朝食と認知機能の関係を調べたよ」


「すると、朝食を抜いている人は注意力が低くて、衝動性が高くて、うつ症状も確認されたよ」


「朝食を抜くのはダメみたい」


「どうやら朝食は単なるエネルギー補給だけでは済まないのかもしれません」


「今回の研究ですが横断的な研究です。因果関係を証明するものではありません」


「とはいえ、日本の高校生を対象にした研究でも朝食を抜いている人は衝動性が高いというデータもあります」


「集中できない、すぐに気が逸れる、イライラする、むしゃくしゃする、気分がすぐに落ち込む、ネガティブな考えばかりしてしまう、そんな人は朝食を見直したほうがいいかもしれません。もしかしたら、朝食を食べると改善される可能性があります」


「メンタルヘルスのためにも朝食を食べましょう」


「では一体、朝食に何を食べたらいいのでしょうか? ご飯、卵焼き、納豆、味噌汁のような日本的な朝食がいいのでしょうか? それともトースト、ベーコンエッグ、トマト、コーヒーなどの西洋風の朝食がいいのでしょうか?」


「朝食に何を食べたらいいのか、の答えはまたいつかお話しできたらと思います」


「一つ言えるとしたら、加工食品はダメ、ということでしょう」


「以上。今回は『朝食を食べない人は注意力が低いってさ』でした。私は知識が大好きです」


「ありがとうございました。次は『森林浴をしているとストレスに対処する力が得られる』です! バイバイ」

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