1341_SNSをたくさん使っている人はボーっとする時間が長い #SNS #思考
「日本ペンクラブの会長も務めた小説家の川端康成は『男が家庭を持ちたいってのは、思いきり阿呆になれる場所がほしいからだ』と言ってます。何も気を張らないでいい時間はものすごく貴重です」
「やっほー、知識はいいものだ。世界一の美女サクラです! 今回は『SNSをたくさん使っている人はボーっとする時間が長い』です。よろしくね」
「読者様はSNSを使っていますか?」
「SNSでは気軽にテキストや画像などを投稿できます。自分の考えを他のユーザーと共有するために使用することがあるでしょう」
「SNSは情報収集にも使えます。興味のある分野の情報を発信している人のアカウントを登録することで、いち早く最新の情報を得ることができます。それに、コメントで交流することで新たな発見もあります」
「他にも、シンプルに交流目的で利用したりすることもあるでしょう」
「SNSはとても便利です。頻繁に利用している人も多いでしょう」
「しかし、SNSを頻繁に利用している人は、ボーっとする時間が長くなるみたいです」
「今回はSNSの利用とボーっとする時間の関係についてお話しします」
「参考文献はアメリカンのウェイン州立大学の研究となります」
「研究者はスマホの利用と注意力の関係を調べるため、188人の大学生に協力してもらいました」
「参加者のスマホのスクリーンタイムを調べて、SNSの利用時間を調査しました。さらに、注意力やボーっとする時間などを評価するアンケートに答えてもらいました」
「そして、SNSの利用時間と注意力の関係について分析したのです」
「さて読者様、SNSの利用時間が長いとボーっとする時間が長くなるとは、どういうことでしょうか?」
「SNSの利用時間が長い人ほど、放心状態の時間が長いのでしょうか? 魂が抜けたような抜け殻状態になってしまうのでしょうか?」
「それとも、大事な時でもボーっとするようになるのでしょうか?」
「授業中、会議中、試験中など、集中力を必要とするシーンでボーっとしてしまうのでしょうか?」
「寝る前はどうでしょうか?」
「ベッドに入ると取り留めのないことを考えます。「明日どの服を着ようか」「連絡返したっけ」「ご飯美味しかったな」など、本当に意味のないことを考えます。就寝前にボーっと考えてしまい、寝る時間が遅くなったりするのでしょうか?」
「はたして、SNSの利用時間と注意力にはどうのような関係が存在したのでしょうか?」
「大学生のSNSの利用時間と注意力を調べた結果、SNSの利用が長い人ほどーー」
「マインドワンダリングの時間が長くっていました!」
「マインドワンダリングとは、ボーっと考えごとをしている時のことです。楽しかった思い出や後悔していることを思い出したり、休みの日に何をするか考えたり、天気のことを考えたり、人間関係について何気なく考えたりすることです」
「考えると言っても深くは考えません。あくまでボーっと考えている状態です」
「たとえば、勉強していたはずなのに、「今日の夕飯は何かな~」と思考が横道に逸れることがあります。このような本題があるのに、別のことを考えてしまう状態のことです」
「このような思考が横に逸れるマインドワンダリングがSNSの利用時間が長い人ほど多かったのです」
「思考が横に逸れる、というのは端的に言って集中できていないということです。目の前のことに真っ直ぐ向き合っていたら、思考が横に逸れることはありません」
「つまり、SNSの利用時間が長い人は、集中力が低いと言い換えてもいいのです」
「SNSは集中力を奪うツールなのかもしれません」
「読者様のSNSの利用時間は如何ほどですか?」
「ちなみに、今回の研究の参加者の平均利用時間は週17時間でした。毎日2時間半もの時間をSNSに費やしていたみたいです」
「スマホを開いてスクリーンタイムを確認しましょう。SNSの利用時間が長かったら、注意力が落ちている可能性があります。注意散漫はミスの元です」
「大事な話を聞き逃したり、ケアレスミスをしたり、怪我の原因になることもあります。注意力が落ちていないかチェックしましょう」
「ちなみに、SNSの利用時間が長い人がマインドワンダリングを起こしやすい理由ですが、研究者はオンラインの警戒心が関係していると述べています」
「SNSの利用時間が長い理由は、ネットの世界の情報が気になるからです。常に情報が更新されていないか気になるから、SNSを長時間利用するのです」
「つまり、SNSを使っていない時間もネットの世界が気になって仕方ないので、マインドワンダリングが起きやすいのです。誰かが投稿していないかな、最新の情報が発表されていないかな、返信しないと悪いかななど考えてしまうので、思考が横に逸れるのです」
「SNSで気軽に誰でも繋がれるようになったのは大きなメリットです。しかし、SNSを使っていない時にもそれが侵食してしまっているのは、考えものですね」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は大学生を対象にSNSの利用時間とマインドワンダリングの関係を調べたよ」
「すると、SNSの利用時間が長い人ほど、マインドワンダリングの時間が長かったよ。つまり、ボーっとする時間が多かったみたい」
「SNSは集中力や注意力を奪うツールなのかもしれないね」
「とはいえ、ボーっとする時間にもメリットはあります」
「マインドワンダリング状態になっていると新しいアイデアが浮かびやすくなります」
「シャワーを浴びている時にいいアイデアを思い付いたことがありませんか?」
「それは、脳のデフォルトモードネットワークが活性化して、色々な情報が結びつけられるためです。それに特定の意識に捉われないので、斬新な発想が浮かびやすいです」
「ボーっとする時間も案外悪くないのです」
「ただし、自分からマインドワンダリングになるのと、意図せずマインドワンダリングになるので、同じような結果になるかは分かりません」
「今回の研究ですが、ボーっとしてもSNSのことを考えることが多くなりそうなので、アイデアが浮かぶというのは違うかもしれません」
「とにもかくにもSNSの利用時間が長いとボーっとする時間が増えるみたいです。ボーっとする時間も大切ですが、意味のあるボーっと過ごす時間なのかは考えたいですね」
「…………ぽけー」
「今回は『SNSをたくさん使っている人はボーっとする時間が長い』でした。私は知識が大好きです」
「ありがとうございました。次は『社会不安を抱えやすい人は視線がブレない』です! バイバイ」




