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1326_対面よりオンラインのほうが本音を言いやすいし、アバターだとより本音を言うようになる #人間関係 #会話

「8歳で神官に取り立てられたローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスは『好運がもたらす富や順境は素直に受け入れよ。ただし、それを手放すときはしぶるべからず』と言ってます。お金にしがみついている人はみっともないですよね」


「やっほー、知識はいいものだ。世界一の美女サクラです! 今回は『対面よりオンラインのほうが本音を言いやすいし、アバターだとより本音を言うようになる』です。よろしくね」


「円滑なコミュニケーションをするには、本音を包み隠さずに伝えることが重要です」


「本音で話すことで信頼関係を築いたり、距離を縮めることができます」


「本音を話すのは恥ずかしいですし、不安なことでもあります。本音を話すことで相手から嫌われるかもしれないと戦々恐々することもあります。誰も彼もが本音を話すのを得意とするわけではありません」


「しかし、少しコミュニケーションの方法を変えることで、本音を話しやすくなるのです」


「今回は本音を話しやすいコミュニケーション方法についてお話ししたいと思います」


「相手の本音を聞きたい、自分の本心を伝えたい、そんな時に活用できることでしょう」


「参考文献は早稲田大学の研究となります」


「研究者はVR空間で大人の男性が美少女アバターを使って仲睦まじく交流している様子を見ました。VR空間では自由なコミュニケーションが行われていることに大変驚きました。同時にリアルでは絶対に起こらないだろう、とも感じました」


「そこから、VR空間のコミュニケーションに興味を持ったそうです」


「そこで144人の参加者を集めて、対面での会話とオンラインでの会話の違いを調べました」


「参加者を二人一組のペアにして、四種類の方法で交流してもらいました」


「その一、直接対面して会話をする。リアルで顔を合わせて交流をします」


「その二、ビデオ通話で会話をする。画面越しに相手と交流します」


「その三、リアルアバターを使って会話をする。できる限り本人に似せたアバターを使って、バーチャル空間で相手と交流します」


「その四、非リアルアバターを使って会話をする。こちらのアバターは本人に似ていません。アニメっぽいアバター、マネキンっぽいアバターなどが用意されました」


「参加者には会話の際、自己開示を行ってもらいました。自己開示とは自分の情報を積極的に相手に伝えることです。最近彼氏と上手くいっていない、仕事で詰まっている、趣味の話など、個人的な話のことです」


「研究では、これまでの人生で最も難しかった決断、腹立たしかったこと、最近傷ついたこと、記憶から消したい出来事などのトピックを与えて、それらについて話してもらいました」


「そして、会話を分析したり、参加者からのアンケートを分析して、どの交流方法が一番本音を言いやすいのか調べたのです」


「さて読者様、どのコミュニケーションが本心を漏らしやすくなるのでしょうか?」


「対面でしょうか?」


「相手の表情や仕草など、非言語コミュニケーションによって本心を言いやすくなるのでしょうか? 直接会うことで安心感を与えたり、細かいニュアンスを伝えやすくなるので、自然と本心も言うようになるのでしょうか?」


「ビデオ通話でしょうか?」


「直接会うのが緊張するという人もいます。画面越しだからこそ、本音も言いやすくなるのでしょうか?」


「それともアバターでしょうか?」


「アバターだと顔を出す必要がありません。そこに安心感を覚えて、ついポロっと本心を言うようになるのでしょうか? 自分とは切り離された存在として考えるようになるので、恥ずかしさが軽減されたりするのでしょうか?」


「はたして、コミュニケーションの違いは、本音の言いやすさにどう影響していたのでしょうか?」


「144人に様々な方法でコミュニケーションを取ってもらった結果、最も本音を言っていたのはーー」


「アバターでコミュニケーションしていたペアでした!」


「特に、リアルアバターではなく非リアルアバターを使っていたペアが本音を言うようになっていました」


「会話の内容を情報、思考、感情の三つから分析したのですが、対面やビデオ通話に比べてアバターを使っていると自己開示スコアが高くなりました」


「ざっくり言うと、より素直になっていた、ということです」


「相手の本音を引き出したり、自分の素直な気持ちを伝えたい時はアバターを使って交流するといいかもしれません」


「では、どうしてアバターを使うと自己開示が進むのでしょうか?」


「それは顔が見えないからです」


「顔を見られていると、気恥ずかしさを感じたり、不安を感じます。相手からどう思われているのかが気になるので、自己開示が進みません」


「しかし、アバターを使っていると自分がどう見られているかという意識が薄れます。そのためついつい本音をこぼすようになるみたいです」


「それにアバターを使っていると現実の自分と切り離されて考えるようになります。自分なのに自分じゃない、そんな感覚も素直にさせる要因の一つみたいです」


「ちなみに、自己開示がより進むのは女性同士の会話です。女性同士で会話をしたとき、一番自分について話します。次に、男女のペアでした。男性同士のペアが一番自己開示が少なかったです」


「同性だから話しやすい、というのは女性に限った話なのかもしれません。男性同士だと相手に弱みを見せなくない、そんな風に考えて、自分のことを話さなくなるのかもしれませんね」


「ということで今回のまとめです」


「研究者はリアルでの交流とオンラインでの交流の違いを調べたよ。144人を集めて、対面、ビデオ通話、リアルアバター、非リアルアバターの四つの方法で交流してもらったよ」


「すると、アバターを使って交流したほうが、自己開示が進むことが判明したよ」


「直接よりアバターを介したほうが素直になるみたい」


「今回の研究ですが、初対面同士のペアで行われました。知り合いだとまた違った結果になるかもしれません」


「とはいえ、読者様も話しにくい相手と話さないといけないときはアバターを使うといいかもしれません」


「後輩の本音を聞きたいとき、心に闇を抱えた人と会話をするとき、伝えづらい発表があるときなど、ぜひ活用してみてください」


「本音はリアルより、バーチャルのほうが向いています」


「今回は『対面よりオンラインのほうが本音を言いやすいし、アバターだとより本音を言うようになる』でした。私は知識が大好きです」


「ありがとうございました。次は『夜にたっぷり寝ていても昼寝をするとパフォーマンスがアップするぞ』です! バイバイ」

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