1318_FPSが上手くなるために最初に覚えること #ゲーム #練習
「藤田商店、日本マクドナルド、日本トイザらス、日本ブロックバスターを創業している実業家の藤田田は『人生に満塁ホームランはない。ゴロやバントを狙え』と言ってます。一発逆転よりコツコツ稼ぐほうが大事な時もあります」
「やっほー、知識は力なり。世界一の美女サクラです! 今回は『FPSが上手くなるために最初に覚えること』です。よろしくね」
「読者様はFPSをプレイしますか? ちなみに私はプレイしません」
「FPSとは、一人称視点のシューティングゲームです。一人称視点により高い没入感や臨場感が味わえます。オンラインでは多くのプレイヤーが切磋琢磨しており、eスポーツにおいて人気のジャンルの一つです」
「FPSを毎日のようにプレイしている人も多いでしょう」
「で、ゲームをプレイしていると必ず感じるのが、もっと上手くなりたい、です」
「特に最近ではプロプレイヤーが動画配信をしており、スーパープレイをいつでも見れるようになりました。真似してみたい、と思ったことがある人も多いでしょう」
「しかし、簡単に真似できるのなら苦労しません。上達のコツを解説している動画の真似をしても一向に上手くならない、そんな人もいるのではないでしょうか?」
「そこで今回はFPS経験者と未経験者の違いを紹介したいと思います。もしかしたら、FPSが上達するコツが隠されているかもしれません」
「参考文献は中国の上海体育大学の研究となります」
「FPSプレイヤーが何をしているのか調べるため、FPSの経験が2年以上ある人を28人と、FPSの経験がまったくない35人を集めて実験を行いました」
「参加者には的を狙うタスクを実行してもらいました。ゲームが開始すると、画面に的が表示されます。的にカーソルを合わせて、マウスをクリックするという単純な内容です。エイム力を調べる内容と言ってもいいでしょう」
「実験中、参加者はアイトラッキングを装着しました。参加者の視線の動きを観察して、FPSプレイヤーの視線がどう動くかなども調べました」
「さて読者様、FPSの経験者は何が違っていたのでしょうか?」
「やはりエイム力が備わっていたのでしょうか?」
「FPSを上達するためにはエイムが欠かせません。普段からFPSをプレイしている人は的にカーソルを合わせるまでの時間が早かったのでしょうか?」
「それと、視点はどこを見ていたのでしょうか? 的を中心に見ていたのでしょうか? 画面全体をぼんやりとみていたのでしょうか?」
「他に姿勢だとか、マウスの持ち方、判断力、などに違いがあったのでしょうか?」
「はたして、FPS経験者は未経験者とどう違っていたのでしょうか?」
「FPS経験者と未経験者を集めて、的にカーソルを合わせてクリックをしてもらうタスクを行ってもらった結果、FPS経験者と未経験者でーー」
「正確性に違いはありませんでした!」
「的が出現してから、カーソルを合わせるまでの時間や的からのズレについては、経験者と未経験者で差はありませんでした」
「FPSが未経験でも出現した的に正確にカーソルを合わせることは可能みたいです。エイムの正確性は素人も経験者も同じと言ってもいいかもしれません」
「では、何が違ったのでしょうか?」
「それは、的にカーソルを合わせてからクリックをするまでの時間でした」
「FPS経験者は的にカーソルを合わせた後、すぐにクリックをしていました」
「ですが、未経験者は的にカーソルを合わせた後、すぐにはクリックしていませんでした。的に本当にカーソルが合っているのか、他に何かないかと視線が泳いでいました」
「そのため、クリックまでの時間が長くなっていたのです。待ちの時間があったのです」
「つまり、FPS経験者は視線に迷いがなく、未経験者は視線に迷いがある、ということです」
「FPSにおけるエイム練習とは、的に正確にカーソルを持っていくことではなく、カーソルを合わせた後に素早くクリックする癖をけることなのかもしれません」
「余計なことを考えない、これこそがFPS上達のコツなのかもしれません」
「読者様はFPSをプレイする際、視線が泳いでいませんか?」
「あっちを見たりこっちを見たりしていたら、倒せる敵も倒せなくなりますよ」
「上手なプレイヤーの動画を見ていると、視点の移動が少ないです。それは、見るべき部分が少ないからなのかもしれません。敵が出現する場所をピンポイントで確認するので、視点の移動が少なくて済むのかもしれませんね」
「極端な話、壁を見ていても仕方ありません。そこから敵は出てこないし、攻撃もきません。見るべき場所を見て、見なくていい部分を無視する、ことが重要なのでしょう」
「とはいえ、実際のゲームだと仲間との連携、武器の相性、敵との距離、緊張感、マップ確認など、複合的な要素が必要になります。視線だけ気にすればいいという話ではないでしょう。あくまで視線は勝利に近づくための要因の一つです」
「ということで今回のまとめ」
「研究者はFPSの経験者と未経験者を集めて、エイミングや視線の動きについて調べたよ」
「すると経験者も未経験者も的にカーソルを合わせる技術に差がないことが判明したよ」
「差が出るのはカーソルに合わせてから実際にクリックするまでの時間だったよ」
「経験者は迷わないけど、未経験者は迷いがあるみたい。それが差になったみたい」
「FPSが上手くなりたかったら、迷っちゃダメ」
「今回の研究ですが、FPSの経験者と未経験者を比べたものになります。プロゲーマークラスになるとまた違った視点を持っているかもしれません」
「あくまで参考程度にしてください」
「読者様も次にFPSをプレイする際は、迷わないようにしましょう。エイムの正確性だけが上達のコツではないようです」
「迷わないことが大事ってのは、FPS以外のゲームでも活用できそうですね」
「今回は『FPSが上手くなるために最初に覚えること』でした。我、格物致知なり」
「ありがとうございました。次は『運動している中年と運動していない若者、どっちが健康って話』です! バイバイ」




