1301_貧しい家庭で育った人は信頼されやすい #お金 #信用
「牧師としても活動していたアメリカの教育者ジョセフ・マーフィーは『他人のためにお金をつくるようにしなさい。そうすればあなたにもお金ができます。あなたは自分が期待していたよりずっと繁栄します』と言ってます。お金は巡り巡って自分の元に返ってくるものです」
「やっほー、知識を増やすことは人生の至福。世界一の美女サクラです! 今回は『貧しい家庭で育った人は信頼されやすい』です。よろしくね」
「読者様は他の人から信頼されやすいですか? それとも警戒されやすいですか?」
「人生において信頼を得ることはとても大切です。仕事で信頼されれば、大きな仕事を任されたりします。パートナーから信頼されていないと、別れる原因になります。もしかしたら、信頼性のなさから冤罪で捕まってしまうかもしれません」
「それほどまでに信頼というのは大切です」
「では、どういった人が信頼されやすいのでしょうか?」
「信頼される人と信頼されにくい人の差ってなんでしょうか?」
「その答えは、家庭環境です」
「実は生まれ育った家庭によって信頼は左右されるみたいなんです」
「今回は家庭環境と信頼のお話です」
「参考文献はカナダのブリティッシュコロンビア大学の研究となります」
「研究者は信頼について調べるため、五つの研究を行いました。いずれも信頼を調べるゲームを実施し、参加者を信頼できるかどうか評価してもらいました」
「その際、対戦相手のプロフィールとして、子供の頃の過程環境や現在の経済状況などのデータが与えられました」
「合計1934人のデータから信頼されやすい人の家庭環境を分析しました」
「さて読者様、他人から信頼されやすい人は、どんな環境で育った人でしょうか?」
「田舎で育った人でしょうか?」
「都会と違って近所付き合いが密接です。お互いを助け合う文化が根付いているので、信頼されやすいのでしょうか?」
「それとも反対に、都会育ちのほうが信頼されやすいのでしょうか? 都会のドライの関係のほうが、メリットを提示した際に信頼されやすい、そんな結果が出たのでしょうか?」
「気温はどうでしょうか?」
「雪の多い北国育ちと常夏の南国育ちで信頼が変化したのでしょうか?」
「雪が多いと家にこもりがちになります。熱い地域の人は陽気なイメージがあります。このように育った地域の天気が影響しているのでしょうか?」
「それとも学歴でしょうか?」
「家にたくさんの本があった、家庭教師がいた、私立の学校に通っていたなど、頭がいいと思われると信頼されやすいのでしょうか?」
「はたして、信頼されやすい家庭環境とは何だったのでしょうか?」
「1900人以上に信頼ゲームをプレイしてもらった結果、信頼されやすい人はーー」
「貧しい家庭で育った人でした!」
「現在貧しい人も信頼されやすい傾向が確認されたのですが、過去に貧しい家庭で育った人は特に信頼されやすい傾向が確認されました」
「しかも、道徳的である、とも思われていました。貧しい家庭で育った人は誠実だと思われるのです」
「読者様は貧しい家庭で育ちましたか? もし当てはまるのなら、他人から誠実だと思われ、信頼されやすいのかもしれません」
「もし信頼されにくいのでしたら、それは育った家庭環境が悪さをしているからかもしれません。子供の頃に、おもちゃを買ってもらった、海外旅行をした、別荘がある、ブランド品がたくさん持っているなど、こういったお金持ちアピールをしていると信頼されにくいのかもしれません」
「逆にいえば、信頼されたければ貧しいアピールをすればいいのです。替えの服がなかった、家賃を滞納していた、外食したことがない、旅行したことがないなど、お金で苦労した話をするといいかもしれません」
「ただし、嘘がバレたら、築いた信頼が崩壊しかねません。真実なら問題ないですが、嘘はよくないです。嘘の貧乏アピールはほどほどにしましょう」
「どうして貧しい家庭で育った人は信頼されやすいのでしょうか?」
「それはステレオタイプが関係しています」
「多くの人は、苦労した人は信頼できる、というイメージを持っています。そのため信頼感や誠実性と結びついたと考えられます」
「また、お金を稼ぐことやお金持ちに対してネガティブな感情を抱く嫌儲バイアスというものがあります。お金持ちは信用ならないという思いもあるので、余計に貧乏人に肩入れするのかもしれません」
「子供の頃の家庭環境は人間関係において、味方にもなりますし、敵にもなります。上手に使いこなしましょう」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は複数の実験を行って、信頼されやすい人の家庭環境を調べたよ」
「すると、貧しい家庭で育った人は、信頼されやすいみたい」
「それに道徳的とも思われていたよ」
「貧しい家庭育ちアピールは人間関係を有利にしてくれるみたい」
「ただし、今回の研究はあくまで信頼されやすいという話です。実際に貧しい家庭で育った人を信頼できるかどうか別の話です」
「貧しい家庭で育ったがために、お金にコンプレックスを持っていてお金を騙し取っている人もいます。反対にお金持ちの家庭で育った人のほうが信頼できるケースもあります」
「あくまで傾向の話です。事実とは異なることを理解しましょう」
「それと、どれくらいアピールすればいいかも不明です。不自然にならないくらいのアピールが有効なのか、それとも大げさなくらいがちょうどいいのか不明です」
「貧しい家庭で育ったことが有利に働くようですが、使いどころの見極めは難しそうです」
「さて、私は貧しい家庭で育ったのでしょうか? それとも裕福な家庭で育ったのでしょうか?」
「今回は『貧しい家庭で育った人は信頼されやすい』でした。大体の問題は知識で解決できる」
「ありがとうございました。次は『特に効果の高いエクスプレッシブ・ライティング』です! バイバイ」




