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1296_人は無言のロボットより悪態をつくロボットのほうを好む #AI #言葉

「山本周五郎は『いかなる真実も、人の口に伝われば必ず歪められてしまう』と言ってます。真実というは伝わらないものです」


「やっほー、知識を増やすことは人生の至福。世界一の美女サクラです! 今回は『人は無言のロボットより悪態をつくロボットのほうを好む』です。よろしくね」


「ロボットという存在は今では私たちの生活に根づいています」


「多くの現場でロボットが活用されています。製造業、医療現場、介護、建築、農業、サービス業など、ロボットの活躍は幅広い場所で確認することができます」


「そんなロボットですが、礼儀正しいと人間は好感を持つことが知られています。丁寧な態度のロボットはお客さんから好まれるのです」


「では、反対はどうでしょうか?」


「もし、ロボットが丁寧ではなく無礼だったり、悪態をついたりしたらどうなるのでしょうか?」


「普通に考えたら、嫌われると思います。しかし、本当に嫌われるのでしょうか?」


「今回は悪態をつくロボットについてのお話です」


「読者様は悪態をつくロボットを好きになれますか?」


「参考文献はアメリカのオレゴン州立大学の研究となります」


「研究者は悪態をつくロボットの好感度を調べるため、全部で三つの実験を行いました」


「一つ目の実験はオンラインで行われました。76人の大学生を対象にオブジェクトを操作するロボットの映像を見てもらいました。その際、ロボットは操作をミスります。物を倒したり、落としたりします」


「その後、ロボットには三種類の反応が用意されていました」


「一つ目は、無言です。特になにもありません」


「二つ目は、感嘆詞です。"Oh no!" "Oops!" などの表現をしました」


「三つ目は、悪態です。口汚い言葉で罵りを表現しました。伏字を使わないといけないような言葉の数々です」


「で、大学生にそれぞれのロボットを評価してもらい、ロボットの態度が好感度にどう影響するか調べました」


「二つ目の実験も一つ目の実験と同じ内容です。別の大学生98人を対象にしました」


「三つ目の実験は実際にロボットと対面して行われました。参加者は52人です」


「映像ではなく実際にロボットが失敗する様子を見る以外は、一つ目と二つ目の実験と同じ内容です」


「さて読者様、悪態をつくロボットを我々はどう評価するのでしょうか?」


「普通に考えたら、嫌いになりそうです。口汚い言葉を使っている人には好感を持ちません」


「ですが、相手は人間ではなくロボットです。人間とは違った評価になるのでしょうか?」


「はたして、悪態をつくロボットに我々人間は何を思うのでしょうか?」


「悪態をつくロボットについて評価してもらった結果、ロボットが悪態をつくと評価がーー」


「上がっていました!」


「予想とは裏腹に、悪態をつくロボットは好感度を獲得していました」


「無言、感嘆詞、悪態の三つを比較した時、無言のロボットが一番好感度が低かったです」


「感嘆詞で表現したロボットや悪態をついたロボットは、ユーモアがある、親しみやすいなどの評価を得ていました。その他にも、人間らしい、面白い、共感できるなどの意見もありました」


「ロボットというのは無言が一番ダメみたいです。行動を起こしたら、何かしら反応するようにしたほうがいいみたいです。そうすることで、ロボットに好感を持ってもらえるようになります」


「読者様の近くにロボットはいませんか?」


「そのロボットに愛着がないのは、ロボットが無反応だからかもしれません。アクションを起こした後は反応を返すようにプログラミングをすると親しみを持ちやすくなるかもしれません。ロボットを導入している企業はロボットが淡々と仕事をこなしていないかチェックしましょう」


「ただですね、悪態をつくロボットに恐怖を覚える人もいましたし、不快に感じる人もいました」


「悪態をつくロボットは親しみや笑いを提供できるかもしれませんが、それは一部の人である可能性が高いです。反応が極端だったりしますので、ロボットにリアクションをさせるのなら、悪態をつく以外の方法がいいかもしれません」


「それこそ、礼儀正しく、丁寧なリアクションだといいのではないでしょうか?」


「そして人間もロボットに対して思いやりを忘れないようにしましょう。相手がロボットだとしても無下にしていい理由にはなりません。人間とロボットが共存するには互いに気遣いの心を忘れないことが大切だと思います」


「トイウコトデ、コンカイノ、マトメデス」


「研究者は悪態をつくロボットについて人間がどう感じるのか三つの実験を行なったよ」


「わざとロボットに失敗させて、その後に悪態をついてもらったよ」


「すると、無言のロボットに比べて悪態をついたロボットは好感度を獲得することに成功していたよ」


「何もリアクションがないことに比べたら、悪態をついたほうがいいみたい」


「もしかしたら人間も失敗した時は何もリアクションをしないよりは悪態をついたほうがいいのかもしれないね」


「失敗して何も反応がないと人間味が感じられないかもしれないね」


「今回の研究ですが、海外で行われものです。日本人も同じ感覚なのかは不明です。悪態の多さは国によって違います。普段から見慣れている国と見慣れていない国では結果が異なるかもしれません」


「とにもかくにも、ロボットには何かしらリアクションを起こさせるほうがいいのは確かでしょう」


「これからのロボットは淡々と仕事をこなすだけでなく、ジョークを言ったり悪口を言ったりするようになるのかもしれませんね」


「読者様はロボットにどんな反応をしてもらいたいですか?」


「褒めてもらいたいですか? それとも罵られたいですか? もしくはツンデレが好みですか?」


「今回は『人は無言のロボットより悪態をつくロボットのほうを好む』でした。大体の問題は知識で解決できる」


「ありがとうございました。次は『【大規模研究で判明】やはり運動は脳にいい』です! バイバイ」

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