1273_夜勤の眠気を抑える仮眠法 #睡眠 #ビジネス
「ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースは『人間は働きすぎてだめになるより、休みすぎてサビ付き、だめになることのほうがずっと多い』と言ってます。時には、動かないことがダメなのです」
「やっほー、見知らぬ知識は大体面白い。世界一の美女サクラです！ 今回は『夜勤の眠気を抑える仮眠法』です。よろしくね」
「読者様は夜勤で働いていたりしませんか？」
「夜、ずっと働いていると途中で眠くなります。ぶっ通しで働くと危険なため、多くの現場では長い休憩があり、そこで仮眠を取れるようになっています」
「しかし、仮眠を取っても眠い時は眠いです。どうにかして眠気を抑える方法はないのでしょうか？」
「眠気を感じにくくなる仮眠法はないのでしょうか？ そんな都合のいい方法はないのでしょうか？」
「それが、あるのです」
「実は、仮眠の取り方によって眠気の感じ方に違いが出ることが判明したのです」
「同じ時間仮眠しても、片方は眠気を感じながら仕事をするに、もう片方は元気溌剌で仕事に取り組むことができるのです。眠り方一つで、大きな差が出るのです」
「今回は夜勤で眠気を感じにくくなる仮眠の取り方についてお話しします」
「徹夜で作業をしないといけない時にも活用できるかもしれません」
「参考文献は広島大学の研究となります」
「医療機関では24時間対応が求められるので二交代制が採用されています。夕方16時から翌朝の9時まで働きます。その際、2時間の仮眠を取ります」
「集中力を切らしたら本当に大変なことになります。十分な仮眠の時間が確保されています」
「そこで研究者は夜勤で働いている看護師を対象に研究を行いました。参加者は41人、全員若い女性です」
「参加者の仮眠を調節しました。一つ目は、120分の仮眠を一回取る。二つ目は、90分の仮眠と30分の仮眠を取る。三つ目は、対照群として仮眠なしとしました」
「仮眠を取り始める時間は120分の場合、22時、0時、2時からのいずれかです。90分と30分の場合、22:30から90分と2:30から30分、もしくは0:30から90分と4:30から30分となります」
「90分の仮眠は深い眠りに入れますので、疲労回復にもってこいです。睡眠のサイクルは概ね90分なので、いい感じに目覚めることができます」
「30分の仮眠は適度に体を休めることができます。深い眠りに入る前に起きるので、逆にスッキリと目覚めることができます」
「これが60分の仮眠を二回にすると、中途半端な眠りになります。深い眠りに入っている途中で起きることになり、頭がぼーっとします。故に、90分と30分の二回にするのがベストみたいです」
「そして参加者の眠気を調べて、連続で仮眠を取るのがいいのか、仮眠を分割したほうがいいのか調べました」
「さて読者様、夜勤の味方になってくれる仮眠はどっちだったのでしょうか？ 一回で長い時間眠るほうがよかったのか、それとも仮眠を分割して二回寝るほうがよかったのでしょうか？」
「体を休めるには長い休息が必要です。120分がっつり眠ったら、仮眠といえど、深い眠りにつけます。脳も体もしっかりとリラックスできるので、眠気も吹き飛ぶのでしょうか？」
「仮眠を分割するのはどうだったのでしょうか？」
「長い時間起きていると、どうしても眠気を感じます。そこで仮眠を取れば眠気は取れます。しかし、そこから起きているとまた眠気が押し寄せてきます」
「そこで、短い仮眠を取ることで眠気をいい感じに撃退できるのでしょうか？」
「はたして、夜勤の味方となってくれる仮眠はどっちだったのでしょうか？」
「若い女性の看護師に仮眠を取ってもらった結果、夜勤の眠気を抑えられるのはーー」
「仮眠を分割した時でした！」
「当然ですが、夜勤で働いている人は眠気を感じていました。仮眠を取る前に大きな眠気に襲われます。そこから仮眠を取ると眠気は消えますが、ずっと消える訳ではありません」
「120分仮眠の場合、朝の4時頃からもう一度眠気を感じるようになっていました。その眠気は仕事が終わる9時まで続きました」
「一方、仮眠を分割した場合、眠気をもう一度感じるようになるのは朝の6時からでした」
「仮眠を取っても仕事の終わりのほうでは眠気を感じるみたいですが、仮眠の取り方で眠気の感じ方には大きな違いが出るみたいです」
「違いが出たのは眠気だけではありません。疲労感についても差が出ました」
「120分仮眠より分割仮眠のほうが疲れが少なくなっていたのです」
「同じ時間の仮眠でも、眠気や疲労感に大きな差が出ます。分割睡眠は夜勤で働く看護師の味方になるかもしれません」
「読者様も徹夜で作業する際、仮眠を取ることあると思います。仮眠を取るなら、二回に分割しましょう。そうすることで眠気が少なくなったり、疲労が少なくなることでしょう」
「ちなみに、どちらの仮眠法でも認知機能を計測するテストでの成績は同じでした。差が出るのは眠気や疲労感のようです」
「私が眠くなる前に今回のまとめ」
「研究者は若い女性の看護師を対象に夜勤での仮眠について研究したよ」
「120分の仮眠を一回取るか、90分の仮眠と30分の仮眠を二回取るか、どっちが夜勤の味方になるか調べたよ」
「すると仮眠を分割するほうが良かったよ」
「分割仮眠にすると眠気や疲労感が少なくなっていたよ。徹夜するなら、仮眠はこまめに取るといいかもしれないね」
「今回の研究ですが、実験室条件下で実施されました。そのため、食事のタイミングや仮眠のタイミングかきちんと決まっています。しかし、実際の現場では食事の時間がバラバラになったり、仕事の量も日によって異なります。実験だけでは分からないこともあるでしょう」
「それに対象者は若い女性に限定されていました。他の世代、男性だと違った結果になるかもしれません」
「徹夜するなら仮眠を分割するといいかもね、くらいに考えておきましょう」
「身もふたもないことを言いますと、徹夜は健康に悪いのです。なので、一番いいのは徹夜しないことです」
「まず考えるべきは、徹夜をどう乗り越えるかではなく、徹夜しない方法なのでしょう」
「徹夜、ダメ」
「今回は『夜勤の眠気を抑える仮眠法』でした。大体の問題は知識で解決できる」
「ありがとうございました。次は『週末だけでも運動をしよう』です！ バイバイ」
