1263_態度がでかい奴は若い頃の苦労話を盛りに盛りまくる #権力 #会話
「『歌のわかれ』や『むらぎも』で知られる小説家の中野重治は『偉い人間にはなれなくても、善い人間にはなれる』と言ってます。善い人間は心持ち一つでなれます」
「やっほー、興味深い知識は興味深い。世界一の美女サクラです! 今回は『態度がでかい奴は若い頃の苦労話を盛りに盛りまくる』です。よろしくね」
「世の中には、でかい顔をしている人、尊大な人、居丈高に振る舞う人、偉ぶる人など、態度がでかい奴がいます」
「まあ、そんな人に限って自慢話が好きだったりします。過去の栄光を語ったり、成功体験を述べたり、何かと自分語りをするかと思います」
「読者様はそんな過去の話を真面目に聞いていませんか?」
「それ、損ですよ」
「どうやら、真面目に聞く価値がないみたいです」
「今回は態度がでかい奴の話を聞く意味がないことについて解説します」
「全てが意味ないとは言いません。一部、まったく聞く価値がない話が存在するのです」
「参考文献はイギリスのエディンバラ大学などの研究となります」
「研究者は偉い人の話にインタビューを行いました。大企業の幹部や社長、有名人など175人を対象に半構造化インタビューを実施して、今までの自分の人生について語ってもらいました」
「幼少時代の話、過去に苦労したこと、両親の職業など、子供の頃の話から今の成功まで語ってもらっています」
「そして、話の内容を分析して、偉い人の話を聞く価値があるのか調べました」
「さて読者様、偉い人のどんな話が聞く価値がないのでしょうか?」
「幼少期のエピソードでしょうか?」
「子供の頃の記憶は曖昧です。都合のいいように改ざんされている可能性があります。それに、ビジネスに役立つ情報も少なそうです。子供の頃のエピソードは聞くだけ無駄なのでしょうか?」
「恋愛のエピソードはどうでしょうか?」
「学生時代に大恋愛した、妻や旦那と出会った話、家庭でのトラブルなど、パートナーに関する惚気話は聞く価値がないのでしょうか?」
「社員時代の話はどうでしょうか?」
「自分で起業して成功した人もいます。ですが、普通に会社に入社して、業績を上げて社長に抜擢された人もいます。その人の平社員時代の話は聞くに値しなかったのでしょうか?」
「社員と社長では全然見ているものがちがいます。あまり参考にならないのでしょうか?」
「はてさて、偉い人の聞く価値のないエピソードとは何だったのでしょうか?」
「偉い人にインタビューを行って記録を分析した結果、偉い人の聞く価値のないエピソードはーー」
「苦労話でした!」
「偉い人が語る苦労話はまったく聞く価値がありません」
「子供時代にお金で苦労した、学生時代にいじめられていた、受験で挫折した、会社に入ってから上司に冷遇されたなど、偉い人には苦労した話がつきものです。しかし、これらはまったく聞く価値がありません」
「というのも、嘘だからです」
「偉い人が苦労話をする時、滅茶苦茶誇張することが判明しました」
「お金持ちの家庭に生まれたのに、貧乏エピソードを語ったり。学生時代、いじめられていないのにいじめられたと語ったり。会社員時代に業界から門前払いを受けていた」
「このようなことを話すのですが、事実無根でした」
「いえ、事実無根は言いすぎでした。一部の偉い人は明らかに嘘をついていたのですが、それでも誇張が多分に含まれていました。必要以上に苦労したことを強調するエピソードを語っていたのです」
「読者様は偉そうにしている人の苦労話を聞いたことがありませんか?」
「その話、嘘が含まれているか、誇張されている可能性が高いです。話半分に聞きましょう」
「また、自分が過去の苦労した話をする際、エピソードを盛る可能性があります。あまり、過去の苦労話はしないほうが無難かもしれません」
「どうして偉い人は苦労話を盛るのでしょうか?」
「それは、マウントを取るためです」
「過去に私はこれだけ苦労したけど、それを乗り越えてきた。私には素晴らしい能力がある。と自慢するために過去に苦労したことを語るみたいです」
「褒められたい、賞賛されたい、すごいと言われたい、そんな思いから殊更苦労していることをアピールするみたいです」
「また、偉い人は支援されたエピソードを隠す傾向もあるみたいです」
「両親や仲間から支援を受けて成功したエピソードを意図的に隠す傾向がありました」
「これは全ての手柄を自分のものにするためという理由もあるようですが、自分の実力を低く見られないようにするためでもあります」
「支援されなければ成功はなかった、そんな風に思われたくないため、支援されたエピソードは話したがらないみたいです。本来の実力以上に自分を見せたい心理があるのでしょう」
「一から十まで全部一人で行った、そんな話をしている偉い人の陰には協力者がいたのかもしれません」
「支援する際は、きちんと相手を見ましょう。手柄を独り占めする相手を支援したら損ですよ」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は会社の社長や幹部や有名人など、偉い人にインタビューを行ったよ」
「すると、偉い人が語る苦労話は誇張と嘘まみれだったよ」
「偉い人の苦労話は聞く価値がないみたい」
「マウントを取りたいがために話を盛りに盛りまくるっぽい」
「読者様は偉い人の苦労話に騙されないでください。真実を語っている可能性は少ないです。きちんと裏を取りましょう」
「話を盛るのは誰にでも起こることです」
「今回は『態度がでかい奴は若い頃の苦労話を盛りに盛りまくる』でした。知識は大体解決する」
「ありがとうございました。次は『絵文字を多用する人は好奇心が低い』だよ! バイバイ」




