1237_AIへの接し方は日本人とアメリカ人で真逆 #AI #行動
「ドイツの作曲家ルートウィヒ=ファン・ベートーベンは『本当に尊敬できる人間というのは、困難に遭遇した時に確固たる態度が取れるものである』と言ってます。追い詰められた時に人の本性は表れます」
「やっほー、興味深い知識をもっと知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『AIへの接し方は日本人とアメリカ人で真逆』です。よろしく」
「近年、街中でロボットを見かけることが多くなりました」
「レストランで配膳をしていたり、デパートで接客をしていたり、病院や工場で働いていたりします」
「彼らは疲れを知りませんし、フレンドリーに接してくれます。しかも、給料も不要ですし、言われたことを忘れません。ロボット様様です」
「読者様もロボットを毎日のように見ていることでしょう」
「では、そんなロボットにどのように接していますか?」
「人間と同じように一人の人格を持った存在として接していますか?」
「それとも、所詮はロボット、道具として認識していますか?」
「どちらが正しい、とは言いませんが、どうやら日本人とアメリカ人ではロボットに対する接し方に大きな違いがあるみたいなんです」
「今回は日本人とアメリカ人のロボットへの接し方の違いについてお話しします」
「参考文献はドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの研究となります」
「研究者は日本とアメリカの両方で、それぞれの国民のロボットへの接し方を調べました。日本では397人、アメリカでは403人が参加しました」
「参加者には、囚人のジレンマに関するゲームをプレイしてもらいました。その際、参加者はアシスタントとして、人間のプレイヤーもしくはAIロボットを選ぶことができました」
「そして、人間とAIロボットそれぞれへの接し方を分析して、日本人とアメリカ人でロボットへの態度の違いを調べました」
「さて読者様、日本人とアメリカ人、ロボットへの接し方にどのような違いが見られたのでしょうか?」
「たとえば、ロボットを人間や動物と同じように扱っていたのでしょうか?」
「ロボットを単なる道具として見るのではなく、一人の人間や仲間として見るのでしょうか?」
「一時期、ロボットペットがブームになりました。そのロボットペットが動かなくなると、涙を流す人が数多くいました。日本人はロボットに愛着を持ち、優しく接するのでしょうか?」
「一方で、アメリカでは道具を大切にすることは仕事ができると言われています」
「日本より道具を大切にする文化が根付いているのでしょうか?」
「それとも、冷たい態度をとっていたのでしょうか?」
「所詮はロボット、人間様には劣る存在。そんな風に考える人がいるのでしょうか?」
「もしくは何も感じないのでしょうか?」
「ロボットが当たり前になりすぎたので、ロボットに特別な感情は抱かなくなっていたのでしょうか?」
「はたして、日本人とアメリカ人、ロボットへの接し方にどのような違いがあったのでしょうか?」
「日本とアメリカでロボットへの接し方を調べた結果、ロボットへの接し方はーー」
「日本人は人間として扱い、アメリカ人は道具として扱っていました!」
「まずアシスタントにAIロボットを選択する割合ですが、日本では半分、アメリカでは少数でした」
「日本では人間もロボットも同じくらいの価値のようです」
「しかし、アメリカではロボットはあまり好かれていないようです」
「で、次にロボットへの態度ですが、日本とアメリカでは真逆の結果となりました」
「日本人はロボットを利用(悪用という意味の利用)することに罪悪感を覚えていました。むしろ、尊敬したり尊重していたのです」
「一方で、アメリカ人はロボットを利用することに躊躇はありませんでした。人間からの搾取には罪悪感がありましたが、ロボットから搾取しても罪悪感を覚えていませんでした」
「この結果から研究者は、日本人はロボットを人間と同等に扱っており、アメリカ人はロボットを道具として扱っている、と述べています」
「日本人とアメリカ人ではロボットに対する考え方が大きく違うみたいです」
「ロボットを導入する際、日本とアメリカで同じものを導入するとどちらかで失敗するかもしれません」
「日本ではロボットを無下に扱うと、批判が来るでしょう。ロボットを人間と同じように扱わないといけません」
「一方で、アメリカでは道具として割り切って扱うのがいいのでしょう。ロボットに愛着を持つ人が少ないので、心理的なアプローチは不要です」
「とはいえ、あくまで傾向です。日本人でもロボットを道具として見ている人もいますし、アメリカ人にもロボットに愛着を持つ人がいます」
「日本とアメリカではロボットに対する考え方が少し違うよーという話です。どちらが正しい、どちらが間違っているという話でもありませんよ」
「トイウコトコンカイノマトメデス」
「研究者は日本とアメリカでのロボットへの態度の違いを調べたよ」
「すると、日本人はロボットを人間と同じように扱ったよ。でもアメリカ人はロボットを道具として見ていることが判明したよ」
「日本とアメリカではロボットに対する考え方が違うみたいだね」
「ちなみに、日本人がロボットを人間と同じように扱うのはアニミズムが関係していると研究者は考えているようです」
「日本では古来より、物質には魂が宿るという考えです。大切にしているものには神様が宿る、自然には神が宿っているので敬う、などです」
「そのため、ロボットにも魂が宿っていると考える人が多く、ロボットを人間と同じように考えるみたいです」
「日本の漫画やアニメでは、ロボットは人間のパートナーとして描かれることが多いです。しかし、西洋では人間とロボットは別個の存在として描かれることが多いです」
「日本人の心の奥底にはロボットをパートナーとして扱う土台があるみたいです」
「ちなみに、日本人はロボットが感情を表現していると信じている人が多いみたいです。もしかしたらアニミズムが関係しているのかもしれませんね」
「いやはや、興味深い結果ですね。日本とアメリカ、ロボットに対する考え方がこれほど違うとは」
「文化の違いは面白い」
「今回は『AIへの接し方は日本人とアメリカ人で真逆』でした。知識、いいね」
「ありがとうございました。次は『努力すればなんとかなると考える人はリスクを取りやすい』です! バイバイ」




