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1236_本番で本来の実力を発揮するには? #緊張 #能力

「咸臨丸の艦長として活躍した幕末の政治家勝海舟は『世の中に無神経ほど強いものはない』と語っています。空気を読まない奴は最強っす」


「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『本番で本来の実力を発揮するには?』のお話です」


「読者様は本番で力を発揮できなかった、という経験をしたことがありませんか?」


「スポーツの世界ではイップスと言ったり、チョーキングと言ったりします」


「本番だとどうしても緊張したり、不安があるので、本来の力を発揮できなくなることがあります」


「大きな大会、注目される試合、リスクマッチなど、選手のパフォーマンスが練習に比べて下がるのは仕方ないことです」


「しかし、少し考えを変えて挑むと、本番でも本来の力を発揮しやすくなるみたいです」


「今回は本番でもパフォーマンスが落ちない考え方を紹介したいと思います」


「参考文献はアメリカのカリフォルニア工科大学の研究となります」


「まず、本番で本来の力が発揮できない理由として、損失回避が大きく関係しています」


「損失回避とは、利益を得るよりも損失を避ける心理のことです」


「この損失回避が高い人ほど、本番で力が発揮できない傾向が強いです」


「というのも、損失を嫌がるあまり、勝つことより負けないことを重要視するからです」


「本番でリスクを取ることを嫌うと、積極的な行動が減ります。行動が消極的になってしまうので、練習通りのことができなくなってしまうのです。この時、運動の制御を司っている線条体の働きも鈍くなっています」


「ちなみに、ゲームに勝ったら1000円をあげます。しかし、ゲームに負けたら500円没収します。という問いに、「めっちゃオトクじゃん」と考える人は損失回避が低いです。反対に、「リスクが高いじゃん」と考える人は損失回避が高いです」


「とまあ、損失回避が本番での失敗を招くわけです。そこで研究者は考え方を変えれば、本番でもパフォーマンスが落ちないのでは? と考えました」


「36人の参加者を集めて、まずは損失回避の傾向を調べました。年齢は18歳~49歳、平均年齢27歳、女性が16人です」


「次に、ゲームに挑戦してもらいました。ゲームに勝てばお金がもえらます。しかし、ゲームに負けたらお金を払わないといけません」


「普通にプレイしたら、損失回避の傾向が高い人のパフォーマンスが落ちることでしょう。ですので、普通にゲームをプレイする人と、考え方を変えてからゲームをプレイする人がいました」


「その結果、考え方を変えた人は、普通にプレイした人よりも大きく失敗が減っていたのです」


「さて読者様、本番で失敗しなくなる考え方とはなんでしょうか?」


「負けてもいい、と気楽に考えることが大事だったのでしょうか?」


「所詮はゲームです。たとえ負けたとしても失うのはお金です。命までは取られません。失うものは小さい、と考えることが大事だったのでしょうか?」


「絶対に勝つ、という強い気持ちが重要だったのでしょうか?」


「病は気から、という言葉があるように、強い気持ちを持っていたら本番で失敗しなくなったのでしょうか?」


「世の中には引き寄せの法則というものが存在します。勝利を強く信じることで本番の対策になるのでしょうか?」


「それとも、「無」が良かったのでしょうか?」


「本番前に何も考えない。無の境地こそ、至高だったのでしょうか?」


「はたして、本番前に何を考えていると本番で失敗しなくなるのでしょうか?」


「参加者に考え方を変えてからゲームをプレイした結果、本番で失敗しなくなるにはーー」


「維持するという考え方が大事でした!」


「参加者に対して、「あなたは既にお金を得ています。このゲームはお金を維持できるかどうかを試しているのです」と考えてもらうようにしたのです」


「つまり、ゲームに勝ってお金を得るか、それともゲームに負けてお金を失うか、という考えから、得ているお金を維持するという考えに変えたのです」


「その結果、考え方を変えた人は本番で失敗しなくなりました。本来の力を発揮できるようになったのです」


「チョーキングを防ぐには勝ち負けを意識せず、勝っていることと勝ちを維持することを考えないといけなかったみたいです」


「勝ちたい、負けたくない、失敗したくない、そんな考えは根本的に間違っていたのかもしれません」


「読者様は本番で力を発揮できるタイプですか?」


「もし、本番で大きくパフォーマンスが落ちるようなら、考え方を根本から変えましょう」


「対戦ゲームをするなら、まずは自分が勝っていると想像しましょう。そして、次のゲームでは勝ちを維持するための戦いだ、と考えるのです」


「大勢の前でプレゼンをするのなら、もう目の前の人はプレゼンを聞いた後だ、と想像しましょう。で、確認のためにもう一度プレゼンをするのだ、と考えましょう」


「試験の場合なら、既に合格していると想像しましょう。そして、今回の試験は今の成績を確認するためのもの、と考えましょう」


「本番で失敗しないためには、本番前に既に最高の手応えで終わったと想像し、これからは確認のためにもう一度行うと考えるのがいいみたいです」


「考え方一つ変えるだけで、本番での失敗が大きく減ります。是非、活用してください」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は本番で失敗する人のために、考え方を変えてもらったよ」


「すると、勝ったことを想像してから、それを維持するように考えると、本番でもパフォーマンスが落ちなくなっていたよ」


「考え方を変えるだけで本番に強くなるみたい。試す価値があるね」


「おそらく、今回の対策は損失回避の傾向が強い人ほど有効だと思われます」


「今現在、本番で全然パフォーマンスが落ちていない人は試す必要はないかもしれません」


「それと、考え方を変えたからといって、本番で練習の100%の力を発揮できるものではありません」


「あくまで、パフォーマンスの低下を防ぐだけです。完全に練習と同じ、まったく失敗しないとはなりませんので注意してください」


「本番前は緊張します。緊張を解すには様々な方法があります。深呼吸、音楽を聞く、動物の写真を見る、ストレッチ、人という字を書いて飲むなど、これらの対策に加えて、考え方を変える方法も取り入れましょう」


「たくさん対策を知っていても損はないでしょう」


「ということで、今回は『本番で本来の実力を発揮するには?』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」


「それでは、次回の『AIへの接し方は日本人とアメリカ人で真逆』で、またお会いしましょう。バイバーイ」

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