1235_会話中に机を指でトントンすると周りがうるさくても会話が聞こえるようになる #会話
「フランスの文芸評論家アンドレ・モーロワは『幸福な結婚は、決して退屈しない長い会話のようなものである』と言ってます。結婚生活は長いですから、退屈を感じないのは大事ですね」
「やっほー、面白い知識をたくさん知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『会話中に机を指でトントンすると周りがうるさくても会話が聞こえるようになる』です。よろしくね」
「トン、トン、トン、トン、トン、トン、トン、トン」
「読者様は会話中に指で机をトントン叩く人を見たことはありますか?」
「指を叩かれると、気が散ります。集中の妨げになるので、うっとうしいと思うこともあります」
「イライラしているのかと疑うこともあるでしょう。腸が煮えくり返っているので、ついつい指で机を叩いているのかもしれません」
「不安や緊張から机をトントンしているかもしれませんし、手持ち無沙汰だから叩いているのかもしれません」
「もしくは、音楽経験者なのかもしれません。リズムを取ることが日常茶飯事なので、ついつい指でリズムを刻んでしまうのかもしれません」
「まあ、理由は様々です。何を持って机を叩いているのか分かりませんが、この机を指でトントン叩く動作には、メリットがあるみたいなんです」
「今回は指でリズムを取ることで得られるメリットを紹介したと思います」
「参考文献はフランスのエクス・マルセイユ大学の研究となります」
「昔から、リズムを取る行為には集中力を高めたり、脳を活性化させる効果があると言われていました」
「そこで研究者は会話に注目しました。指で机をトントンと叩きながら会話をするとどのような影響があるのか調べるため三つの実験が行われました」
「一つ目の実験では、指でトントンしながら会話をしてもらいました。参加者は騒音がある場所で、指をトントンしながら会話をしました。指をトントンするスピードは、ゆっくり、普通、早いがありました」
「二つ目の実験では、リズミカルな音楽を聞きました。指をトントンせず、リズミカルな音楽でも指をトントンするのと同じ効果が得られるのか調べました」
「三つ目の実験では、脳の処理を調べました。単語を声に出してから、文章を読んでもらいました」
「さて読者様、会話中に机を指でトントンする行為にはどんな効果があったのでしょうか?」
「集中力がアップしていたのでしょうか?」
「指でリズムを取ることで、脳が活性化して、より会話に集中できるようになったのでしょうか?」
「不安や緊張が軽減していたのでしょうか?」
「会話中、じっとしているのが苦手な人がいます。指をトントンしていると気が紛れます。ストレスを軽減できたりするのでしょうか?」
「リラックスはどうでしょうか?」
「赤ちゃんを寝かしつける際、背中を優しくトントンと叩いてあげます。落ち着つくことで眠ります。大人もトントンと叩くことで似たような効果が起きたのでしょうか?」
「はたして、会話中に机を指でトントンすると何が起きるのでしょうか?」
「三つの実験を行って、指でトントンする効果を調べた結果、会話中に指をトントンするとーー」
「理解が深まっていました!」
「指をトントンしながら会話をしていると、騒々しい環境でも会話の内容を正確に理解していることが判明したのです」
「相手の声が聞こえにくい状況でも、指をトントンしていると会話が聞けるようになり、話の流れを掴みやすくなっていたのです」
「リズムを取ることで、会話に集中できるようになるのです」
「面白い結果です。騒々しい環境では会話に集中できません。指トントンは、その妨害をはね除けるようです」
「ただですね、指を動かすことが大事でした。単にリズムを取るだけでは不十分みたいです」
「リズミカルな音楽が流れている場合では、効果はありませんでした」
「自ら指を動かしてリズムを取らないと相手の会話を掴むことは無理みたいです」
「ですから、無意識に指をトントンしている人も対象外でしょう」
「読者様は会話中に相手が指でトントンしている姿を見たことがありませんか?」
「それは、つまらないと思っていたり、イライラしたり、不機嫌になっているのではないかもしれません」
「相手の会話をより聞くために取っていた行動かもしれません」
「まあ大半は焦っていたり、イライラしている表れだと思います」
「しかし、読者様が相手の会話をより正確に理解したいのなら、指でトントンとリズムを取るのは悪くないかもしれません」
「とはいえ、相手の見える場所でやっていると不信感を与えかねません。テーブルの下、太ももあたりをトントンするといいかもしれませんね」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は机を指でトントンすることの意味を調べたよ。三つの実験を行ったよ」
「すると、机を指でトントンしていると、騒々しい中でも相手の話を正確に理解できるようになっていたよ」
「会話の理解が深まっていたよ」
「周囲がうるさい時、相手の話が聞こえにくかったら、指をトントンするといいかもね」
「今回の研究はフランスで行われました。言語によって、会話のリズム感は異なります」
「言語が違えば、結果が違ってくるかもしれません。要注意です」
「とはいえ、一度くらいは試してみる価値があります」
「人々がごった返す場所で、相手の声が聞き取りにくい時、指でトントン叩いてリズムを取りましょう。もしかしたら、相手の声が聞こえるようになるかもしれません」
「ただし、これ見よがしに行っていると相手を不快にさせたり、緊張感を与えることになってしまいます」
「TPOは弁えましょう」
「大事なのは自分から指をトントンすることです。無意識に指をトントンしている人は別の理由かもしれません」
「今回は『会話中に机を指でトントンすると周りがうるさくても会話が聞こえるようになる』でした。知識、最高なり」
「ありがとうございました。次は『本番で本来の実力を発揮するには?』ですよ! バイバイ」




