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1226_ノスタルジーを感じやすい人は友達を大切にする #記憶 #感情

「作家である中野重治は『何か新しいことにぶつかったら、去年の自分、おととしの自分というようなものを思い出して今の自分に比べてみるのがいい』と言ってます。昔に比べて成長していることを自覚すれば、壁も乗り越えられるでしょう」


「やっほー、面白い知識をたくさん知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『ノスタルジーを感じやすい人は友達を大切にする』です。よろしくお願いします」


「読者様は昔を思い出して、懐かしさに浸ることはありますか?」


「いわゆるノスタルジーです」


「読者様の中には定期的にスマホのカメラフォルダを開いて過去の思い出を懐かしんでいる人もいるでしょう」


「学生時代は楽しかった、部活は面白かった、受験は大変だった、思春期の頃は反抗期だったなど、青春ソングを聞いて昔を思い出したり、元恋人のことを考えたり、時おり昔を懐かしむことがあると思います」


「胸の奥底がほんのり温かくなることでしょう」


「そんな昔を懐かしむ行為ですが、人間関係にも影響を与えることを知っていますか?」


「実は、ノスタルジーに浸りやすい人は、友達が多いのです」


「しかも、友達の中でも親友を大切にすることが判明しました」


「今回はノスタルジーと友達についてお話しします」


「ちなみにノスタルジーの語源は、ギリシャ語のnostos(帰郷)とalgos(苦痛)を合わせた言葉です。17世紀、スイスの医師ヨハネス・ホーファーが兵士たちが故郷を懐かしむ現象を垣間見て名付けました」


「参考文献は京都大学とニューヨーク州立大学バファロー校の国際研究となります」


「研究者は三つの研究を行って、ノスタルジーを感じやすい人の特徴を調べました」


「アメリカの大学生を対象に友達関係を維持する動機を調べる研究、アメリカの成人を対象に友達関係を維持する動機を調べる研究、ノスタルジーと友達の関係を調べる研究。合計1467人を調査して、ノスタルジーと友達の関係を調べました」


「その結果、ノスタルジーに浸りやすい人は、友達を大切にしており、親友が多いことが判明したのです!」


「アメリカの大学生を対象にした研究で、ノスタルジーを感じやすい人は友達と親友が多いことが判明しました。希薄な関係を続けている、というわけでもないみたいです」


「アメリカの成人を対象にした研究で、性格などの要素を排除しても同じ傾向が確認されました」


「三つ目の研究では、ノスタルジーを感じやすい人とノスタルジーを感じにくい人を比較しました」


「すると、ノスタルジーを感じやすい人は時間が経過しても友達の数が減っていませんでしたが、ノスタルジーを感じにくい人は友達の数が減っていました」


「友達の数というのは、年齢を重ねるごとに減っていくものです。生活環境の変化から疎遠になったり、家族と過ごす時間が増えるので友達との時間が減ったりします」


「ですが、ノスタルジーを感じやすい人は、そうはならないみたいです」


「では、どうしてノスタルジーを感じやすい人は、友達を大切にするのでしょうか?」


「その理由は、今の関係を大切にするから、と考えられます」


「ノスタルジーに浸ると、昔の思い出が想起されます。今はどうしているのかな? 久しぶりに連絡してみようかな? 昔話で盛り上がりたいな、などの感情になります」


「今ある関係を大切にするため、疎遠にならなかったり、友達関係を切らさなくなるみたいです」


「読者様はノスタルジーを感じやすいですか?」


「頻繁に昔を懐かしむようなら、友達が多いのかもしれません。友達は数です」


「昔のことは振り返らない、という人は友達が少ないのかもしれませんね。友達が少なくても気にする必要はありませんよ。その分、濃密な関係を築けばいいのです。友達は数ではありません、質です」


「ノスタルジーを感じやすい人は過去を大切にしており、今を見ていない、と考える人がいます」


「現実から目を背けるために、過去の思い出に浸るという考えです」


「しかし、その考えは間違っています」


「ノスタルジーを感じるとポジディブな感情が増えたり、社会的な繋がりを求めるようになります」


「ノスタルジーを感じることは悪いことではありません。むしろ、メンタルにプラスの影響を与えます」


「読者様も時おり、昔のことを思い出してみませんか?」


「友達との大切な繋がりを思い出したり、新しい人間関係を構築する手助けになるかもしれません」


「過去の思い出に浸ることは、現実から目を背ける行為では決してありません。過去を思い出すことで、今が大切だと認識できるのです」


「だからこそ、ノスタルジーを感じやすい人は友達を大切にできるのでしょう」


「過去を振り返らない、言葉としてはかっこいいですが、そういう人ほど、現実から目を背けているのかもしれませんね」


「ということで今回のまとめです」


「研究者はノスタルジーと人間関係について三つの研究から調べたよ」


「すると、ノスタルジーを感じやすい人は、友達が多いことが判明したよ」


「しかも、親友の数も多いよ。性格なんかの要素を排除しても同じだったよ」


「過去を思い出すと、現在の人間関係の大切さを認識するみたい」


「読者様も、友達を大切にしたければ、定期的に過去のことを思い出しましょう」


「思い出を振り返ることで、今が大事だと思えるようになるのです」


「今回の研究はノスタルジーと友達関係に焦点を当てています。家族や恋人との関係については不明です。あくまで友達についてのお話です」


「まあでも、友達を大切にできる人は、家族や恋人も大切にできるでしょう」


「ノスタルジーを感じやすい人は、パートナーも大切にしてくれるかもしれませんね」


「恋人探しの際、ノスタルジーを感じるかどうかを聞いてみるのもいいでしょう」


「今回は『ノスタルジーを感じやすい人は友達を大切にする』でした。知識はすごい」


「ありがとうございました。次回は『変装は見破れるのか?』となります! バイバイ」

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