表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1226/1466

1216_威厳が欲しければ赤色を背景にせよ #印象

「春秋時代の学者である孔子は『指導者たるもの威厳を持つこと。学問にて柔軟な知識を養い、誠実であること。自分の視座に見合わない者を友とするべきではない。過ちがあった時、改めることをためらってはならない』と言ってます。指導者には様々な能力が求められるようです」


「やっほー、面白い知識をたくさん知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『威厳が欲しければ赤色を背景にせよ』です。よろしくお願いします」


「世の中には様々な色が存在しています」


「基本的な赤、緑、青などから、混ぜ合わせた白や黒、紫やオレンジなどの中間色など」


「世界は多様な色で彩られています」


「そんな色には、それぞれイメージがあります。赤色だったら、熱い、活動的、情熱的、興奮など」


「青色は冷静、冷酷、清涼感。緑色は自然、優しい、落ち着き。黄色は喜び、希望、明るい、あとカレー」


「他にも、白色には純粋なイメージがあったり、黒には悪いイメージがあったり、ピンク色には可愛らしい、またはエッチなイメージがあります」


「このように色にはイメージが付随しています」


「そんな色のイメージの中でも研究者は赤色について調べてくれました」


「今回は赤色を使った研究を紹介したいと思います」


「参考文献は早稲田大学の研究となります」


「研究者は色の影響を調べるため、顔と色に関する二つの実験を行いました」


「実験その1。コンピュータで様々な女性の顔を作成し、その顔を赤色、緑色、灰色の背景で表示して、参加者に評価してもらう」


「実験その2。コンピュータで様々な男性の顔を作成し、その顔を赤色、緑色、灰色の背景で表示して、参加者に評価してもらう」


「一つ目の実験では28人に評価してもらい、二つ目の実験では27人に評価してもらいました」


「要するに、同じ人物でも背景が異なると評価に違いが出るのか調べたのです」


「読者様はどう考えますか?」


「顔は同じです。違うのは背景です」


「顔が同じですから、評価も同じになると思いますか? 背景色が違っていても、能力に違いはありません。同じような評価になるのでしょうか?」


「それとも、背景色が異なると、評価も異なるのでしょうか?」


「良くも悪くも、人は色々なものに影響を受けます。背景が少し異なるだけでも、印象が大きく違って見えてしまうのでしょうか?」


「さて、背景はどれだけ評価に影響を与えたのでしょうか?」


「同じ顔を異なる背景色で評価してもらった結果、背景が異なると評価がーー」


「大きく異なりました!」


「赤色を背景にした場合、その人物の優位性が高まっていました」


「つまり、赤色を背景にすると支配的もしくは威圧的な評価をされるようになたのです」


「支配力や威圧感は威厳に繋がります。威厳が欲しい人は、赤色の場所で写真を撮影するか、背景を加工して赤くしましょう」


「この効果は男女共に確認されました。男性でも女性でも威厳が欲しければ赤色の背景を活用すればいいのです」


「交渉を有利に進めたい時に背景を赤色にしましょう。ちょっぴり相手より優位に立てるかもしれません」


「背景を赤色にすると、赤色のイメージに引っ張られてしまうのでしょう」


「で、この赤色の効果なんですが、面白いことに顔以外でも確認されました」


「研究者は図形に対しても同じ実験を行いました」


「図形を赤色の背景、緑色の背景、灰色の背景に置いて、それぞれ支配性を評価してもらいました」


「その結果、赤色の背景に置いた図形でも、支配性が高まることが判明したのです」


「赤色の効果はかなり応用が効くのかもしれません」


「プレゼンの資料の背景を赤色にしていると、支配的なイメージを相手に与えます。相手を丸め込みたい時に有効活用できるかもしれません」


「読者様も威厳が欲しい時は、赤色を活用しましょう」


「部下や後輩に舐められたくなければ、赤色の背負って話しましょう」


「オンライン会議で威厳を保ちたい時に、背景を赤色に変更しましょう」


「マッチングアプリの写真の背景を赤色にすれば、頼り甲斐があると思われるでしょう」


「強いキャラクターを描きたいなら、背景を赤く塗りましょう」


「赤色を有効活用して、威厳を増やしましょう」


「とはいえ、威厳が必ずしもいい方向に働くとは限りません」


「落ち着いた人を求めている場合、威圧的な印象は逆効果になります」


「休息したい場合に支配的な人がいると休まるものも休まりません」


「時と場合によって、赤色の背景を自由に使えるようにしましょう。威厳を持つことは大事ですが、周囲が緊張する可能性があります。そんな時は赤色は控えましょう」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は赤色を背景の影響について調べたよ。コンピュータで顔を作成して、赤色、緑色、灰色の背景に置いて、それぞれ評価してもらったよ」


「すると、赤色の背景は、支配的に見えたり、威圧感を与えることが判明したよ」


「赤色を背景にすると威厳が増すみたい。この効果は男性でも女性でも有効だし、図形でも有効みたい」


「威厳が欲しい時は背景を赤くするといいみたい」


「今回の研究はあくまで緑色や灰色に比べて赤色は支配性が高まるという研究です。他の色でも同じような効果があるかもしれません」


「それに、色というのは単純ではありません。色相、明度、彩度でも効果が変わるかもしれません」


「赤色だったら何でもいい、かどうかは謎です」


「とはいえ、赤色には力、情熱、危険、闘争心、警告などのイメージがあります。そのイメージに引っ張られるので、支配的なイメージがついてもおかしくありません」


「強いイメージを与えたければ、赤色です」


「今回は『威厳が欲しければ赤色を背景にせよ』でした。知識はすごい」


「ありがとうございました。次回は『世界が終わるとき、人々は何をするのか?』となります! バイバイ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読んでくれて感謝
高評価やブクマをよろしくね。いいねされると嬉しいよ
感想やリクエストも待ってるよ!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ