1212_困難に直面したら心理的にも物理的にも距離を取れば問題解決の道が開ける #問題 #意識
「講道館を創設した柔道家の嘉納治五郎は『人生はいろいろな難関に出くわす。難関が次から次へとやってくるから面白いのだ。恐れをなしちゃいけない』と言ってます。困難を乗り越えると、そこには成長もあります」
「やっほー、知らない知識をいつでもどこでも集めたい。世界一の美女サクラです! 今回は『困難に直面したら心理的にも物理的にも距離を取れば問題解決の道が開ける』です。よろしくお願いします」
「生きていると、解決するのが難しい問題に遭遇することがあります。読者様は難問に直面したらどうしますか?」
「時間を置きますか? 難しい問題も時間を置くと、案外解決策が思い浮かんだりします。一度棚にあげるのも有効な手立てでしょう」
「友達を頼りますか? 一人で解決できないのなら、助っ人を呼べばいいのです。三人よれば文殊の知恵ともいいます。思いがけない知恵が出ることでしょう」
「それとも、とりあえず手を出してみますか? 難問といえども、まったく手も足も出ない、なんてことはありません。取っ掛かりはあるはずです。そこから解決に至ることもあるでしょう。とりあえず、アクションを起こすことも大事です」
「もしくは、意識の改革でしょうか? ヤバイどうしよう、と焦っていると普段対処できるものも対処できなくなります。やればできる、こんなの問題ではない、と思い込むことで、難しい問題も簡単に感じるようになるのでしょうか?」
「まあ、難しい問題への対処法は様々です。どれも一定の効果があるでしょう。でも、もっと難しい問題の対処法を知りたくないですか?」
「選択肢が多いほうが、困難に直面にした時に頼りになります」
「そこで今回は、難しい問題に直面した時の新たな対処法をお伝えしたいと思います」
「参考文献はアメリカのコーネル大学の研究となります」
「研究者は四つの実験を行いました。まず、心理的な距離が難問に対する難易度の感じ方に変化が生じるのか調べました」
「104人の参加者を二つのグループに分けて、色々な単語を見せました。その際、抽象的な思考、もしくは具体的な思考をするように求めました」
「抽象的な思考をしてもらうため、○○は何の例ですか? という質問に答えてもらいました」
「具体的な思考をしてもらうため、○○の例は何ですか? という質問に答えてもらいました」
「研究では、ソーダ、コンピュータ、新聞などの単語が示されました。たとえば、コンピュータの抽象的な思考は機械、具体的な思考はウインドウズ、などになります」
「その次に、参加者に難しい問題、もしくは簡単な問題を出題して、どれくらい難しいのか評価してもらいました」
「要するに、考え方の違いで問題に対する認識が変化するのか調べたのです」
「その結果、なんと抽象化して考えて難しい問題に挑むと、難しい問題を簡単に感じることが判明しました」
「抽象的に物事を考えると、問題と心理的な距離を取ることができます。そのため、問題に対して余裕を持って接することができました」
「反対に具体的に物事を考えると、問題との心理的な距離が近くなるので、問題を難しく考えていました」
「この結果は、第三者のほうが適切に対処できるのと似ています。第三者は的確にアドバイスできるのですが、自分のことになると冷静に考えられません」
「本人からすると、何が起こっているのか分からない。でも第三者からすると、自明の理ということがあります」
「本人は目の前の問題に向き合っているので全体を見渡す余裕がないため、袋小路だと思い込みます」
「しかし、第三者は冷静に全体を見渡すことができます。解決法や抜け道を見つけることができます」
「難しい問題に直面したら、心理的に距離を取ることが大切です」
「しかし、研究はここで終わりではありません。研究者は心理的に距離を取ることが有効なら、物理的に距離を取ることも有効ではないか? と考えました」
「参加者を集めて、選択を迫りました。安くて性能が悪いパソコン、もしくは高いが性能がいいパソコン、どちらがいいか選んでもらいました。どちらのパソコンも一長一短です。選びがたい選択をしてもらいました」
「選ぶ際、体を前に傾けて画面に近づいて考える、もしくは背もたれに体を預けて画面から離れて考えてもらいました」
「すると、面白いことに、画面から距離を離した人は、選択の迷いが軽減していることが判明しました」
「要するに、画面から顔を話して考えた人は、難しい問題でも簡単に感じていたのです」
「物理的な距離を取ることで問題に対する気持ちが変化するのです」
「読者様も難しい問題に直面したら、距離を離してみませんか?」
「これは難しいと思って挑む問題と、これは簡単な問題だと思って挑む問題では、気苦労が異なります」
「簡単だと思えば余裕を持てるので、冷静な判断ができます。いい決断をするためにも、困った問題がありましたら距離を取りましょう」
「テストで難しい問題が出たら、画面や用紙から目を離して、遠くを見ましょう」
「会議で簡単に解決しない問題が提出されたら、一度会議室から退出しましょう」
「読書をしていて理解が難しくなったら、腕を延ばしてページから目を離しましょう」
「難しい問題から一度距離を離すことで、難しいと思っていた問題も、案外簡単な問題だったと思えるようになります」
「簡単な問題なら、よりスマートな決断ができるでしょう。理解もしやすくなると思います」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は難しい問題と心理的な距離感について調べたよ」
「すると、難しい問題から心理的に距離を取ると、難しい問題を簡単に感じることが分かったよ」
「さらに、心理的な距離だけじゃなく物理的に距離を取ることでも、難しい問題を簡単に感じることが分かったよ」
「つまり、困難に直面したら、心理的にも物理的にも距離を取ると、問題解決の道が開ける可能性が高まるよ」
「読者様も、困難に直面したら距離を取ろうね。きっと素晴らしい決断ができるに違いないよ」
「難しい問題は距離を取るに限ります」
「テストで分からない問題があった時、ゲームで攻略が行き詰まった時、会社の売り上げが芳しくない時、新しいアイデアが思い付かない時、異性の考えていることが分からない時、クイズの答えが分からない時、など」
「人生には多くの困難が立ちはだかります。その際は、心理的にも物理的にも距離を取りましょう」
「遠くから眺めれば、解決策が思い浮かぶかもしれません」
「今回は『困難に直面したら心理的にも物理的にも距離を取れば問題解決の道が開ける』でした。あらゆる知識は素晴らしい」
「ありがとうございました。次回は『朝の目覚めをスッキリさせるには起床20分前に朝日を浴びること』となります! バイバイ」




