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1210_食事をゆっくり楽しみたいならスローな音楽を流せ #食事 #音楽

「ドイツの作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは『音楽は、いかなる知恵、いかなる哲学よりも高い啓示である。私の音楽の意味を把握しうる者は、他のひとびとがはいっている全ての悲惨から逃れうるだろう』と言ってます。音楽の力ってすげー」


「やっほー、面白い知識をたくさん知りたい。世界一の美女サクラです! 今回は『食事をゆっくり楽しみたいならスローな音楽を流せ』です。よろしくお願いします」


「読者様は早食いが健康に悪いことを知っていますか?」


「早食いをすると太る、早食いをすると血糖値が高くなる、などの言葉を聞いたことがあるかもしれません」


「なので、食事は意識してゆっくり食べている、そんな人もいることでしょう」


「しかし、ゆっくり食べれますか? 意識したら、時間をかけた食事になりますか?」


「難しいですよね。特に子供の頃から早食いが身に付いている人は、ゆっくり食べるのが難しいと思います」


「もっと簡単にゆっくり食事を楽しむ方法はないのでしょうか?」


「実は、あります」


「しかも、簡単に試すことができます」


「今回は食事をゆっくり楽しむ方法についてお話しします」


「参考文献は藤田医科大学の研究となります」


「研究者はゆっくり食事をするために必要なことを調べました。20歳~65歳の33人に協力してもらいました」


「参加者にピザを食べてもらい、食事の時間、咀嚼の回数、一口のサイズなどを計測しました」


「さらに、ゆっくり食べてもらうことを意識してもらったり、咀嚼の回数を意識してもらったりしました」


「また、メトロノームを置いて、ゆっくりのリズム(40bpm)と早いリズム(160bpm)の中で食事をしてもらいました」


「さて読者様、食事をゆっくりするには、何が有効だったのでしょうか?」


「意識が大事だったのでしょうか?」


「咀嚼の回数を意識すると自然と食事のスピードが遅くなったのでしょうか?」


「食事の前に意識するとゆっくり食べれるようになるのでしょうか?」


「ただ、食事がゆっくりになっても、咀嚼に意識が回るので食事を楽しめなくなりそうな気がします」


「それとも、リズムが大事だったのでしょうか?」


「ゆっくりした音楽が流れていると、心も体もゆっくりになります。反対に、BPMが高い音楽だと急かされている気がします」


「音楽のリズムが食事に影響を与えたのでしょうか?」


「はたして、食事をゆっくり楽しむには、何をしたらよかったのでしょうか?」


「参加者に色々な条件でピザを食べてもらって、食事の時間を計測した結果、ゆっくり食べるにはーー」


「リズムが大事でした!」


「メトロノームでゆっくりしたリズムを刻んでいると、参加者は自然と食事の時間が長くなることが判明しました」


「また、噛む回数も増えていました」


「つまり、ゆったりした音楽を流しながら食事をすると、早食いを防げたり、食べ物をよく噛んで食事ができる可能性があるのです」


「では、メトロノームを早いリズムにしているとどうなるのでしょうか? ゆっくりにしたら食事のスピードが遅くなるのですから、早くしたら食事のスピードも早くなりそうですがーー」


「変化はありませんでした」


「早いリズムを刻むメトロノームを置いても食事には影響を与えませんでした」


「あくまで、音楽のリズムで影響があるのは、ゆっくりのリズムだけみたいです」


「読者様も早食いを防ぐためにゆっくりした音楽をかけながら食事をしませんか?」


「音楽を聞いているだけで自然と食事のスピードがゆっくりになるかもしれません」


「飲食店だとゆっくりした音楽をかけていたら、お客さんの回転率が悪くなるかもしれませんね。気を付けたいです」


「とはいえ、長居してもらうと居心地のいい場所として認識されます。リピーターになってくれたりするので、ゆっくりした音楽をかけるかはお店の雰囲気次第でしょう」


「研究では他にも判明しています」


「基本的なこととして、食事のスピードは男女で大きく異なるということです」


「食事の時間と咀嚼の回数は男性のほうが女性に比べて少なかったです。しかし、咀嚼のテンポに関しては男女で差はありませんでした」


「次に、意識ですが、ゆっくり食べることを意識するよりも、噛む回数を意識するほうが、ゆっくり食べることに貢献することが判明しました」


「ゆっくり食べることを意識することで、実際にゆっくり食べることはできます」


「ですが、噛む回数を意識したほうが、食事のスピードは遅くなります」


「早食いを防ぎたいのなら、噛む回数を意識したほうがいいです」


「早食いは健康に悪いので、音楽をかけたり、意識を変えて、ゆっくり食事を楽しむようにしましょう」


「あむあむ、ということで今回のまとめです」


「研究者は参加者を集めて、色々な条件でピザを食べもらって、食事の時間や咀嚼回数などを調べたよ」


「すると、ゆっくりしたテンポのメトロノームが置かれていると食事の時間がゆっくりになることが判明したよ」


「しかも、噛む回数も増えていたよ」


「ゆったりした音楽を流しながら食事をすると、早食いの防止になるかもしれないみたい」


「音楽を楽しみながら、ゆっくり食事を楽しみ、一石二鳥だね」


「他にも、噛む回数を意識すると食事のスピードがゆっくりになるよ。早食いを直したい人は試してみてね」


「今回の研究はピザで行われました。もっと固い食べ物だったり、複数の食材がある状態でも同じような結果になるとは限りません」


「もしかしたら、食べる順番も関係しているかもしれません」


「まあ、音楽をかけるだけですから、簡単に試せます。一度試してみるのも悪くないでしょう」


「ちなみに、戦前の日本人は一回の食事に22分かけて、1420回噛んでいたそうです」


「しかし、現在では食事の時間は11分、噛む回数は620回だそうです」


「昔に比べて、現代人の食事スピードはかなり早くなっているみたいです」


「食事内容の変化も関係していると思いますが、現代人はそれだけ時間に追われているのかもしれませんね」


「食事をゆっくり楽しみ人生を歩みたいものです」


「今回は『食事をゆっくり楽しみたいならスローな音楽を流せ』でした。知識はすごい」


「ありがとうございました。次回は『お酢でメンタル改善だ』となります! バイバイ」

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